敗戦前後の「父の日記」を読む

昭和19年当時の世相、生活状況、父の考え方を読む。

電気がついた

2008-05-01 23:25:25 | 日記 戦中編
昭和二十年四月十九日 曇 明け
 
 朝から曇って南風が強くいやな日だった。
九時五十分空襲警報発令。情報は小型機十機来襲したと言う。 やがて三機ほどの
P51が飛んで来て代々木方面を爆撃して東南方に去った。
十一時頃解除になったので帰宅のため新宿駅に行ったが一杯の人、到底乗れないと思ったので都電で駿河台下に出て、お茶の水からバスで板橋区役所前まで来た。
 途中焼け跡のひどさをつくづくと見た。巣鴨の電車通りから妻の兄の家が見えていた。

 帰宅してから、庭の穴が大体出来ていたので 瀬戸物を入れて埋めた。 これで大分荷物が少なくなった。

 昨夜から電燈がついたので今日放送を聞く事が出来た。 今まで情報が入らなくて全く頼りなかった。

 

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