敗戦前後の「父の日記」を読む

昭和19年当時の世相、生活状況、父の考え方を読む。

マッカーサー司令部から命令

2009-12-24 22:22:36 | 日記 戦後編
昭和二十年十一月二十六日 晴 明け

 今日は晴れて暖かで良い日だったので帰宅後、汲み取りをした。 汲み取ってもあまり肥料が必要ないので椎の木や欅の生け垣の根元に捨てた。
 
 米の配給があった。(八瓩) 久し振りで御飯を食べた。 米の飯を珍らむ事になった。悲しい事だが此れが敗戦国の現実だ。

 戦時利得税と財産税に就いて松笠司令部から命令が来た。 日本の政府としてはこの必要は知って居ても実行出来ない事だ。 悲しい事だが一応は松笠司令部の「お陰」は認めねばなるまい。
 只インフレの危機は之によって解消したが此れからデフレの非常な苦痛が来るであろう。 昭和三年から仝十年頃までの不景気よりもっと大きなものが来るかも知れない。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿