敗戦前後の「父の日記」を読む

昭和19年当時の世相、生活状況、父の考え方を読む。

憲法改正の政府案

2010-09-06 22:42:03 | 日記 戦後編
昭和二十一年三月七日 曇 明け

 新円生活の対策として又、野菜の配給制が始まった。 昨日その第一回配給があった。
人参四本。 一人一日 十匁。 三日分九人で二百七十匁 その値 二円七十銭である。
此れでは足りない、 又買い出しが始まるかも知れない。 貯金を引き出して買い出しをすれば又新円インフレが起きるかも知れない。 闇値の味を知った悪農家達は新公定価では荷を出すまい。 政府がどんな手を打つか それが見ものだが期待は掛けられない。

 政府案の憲法改正草案が発表になった。 専門家でない私達に批判はできないが随分変わったものだと云うだけである。

 財産税に関する調査申告書が来た。 調査して持って行かねばなるまい。

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