7月25日朝8時。
ウルトラマン1号は今日も放課後クラブ(小学校内にある)に出かける。
今日は途中まで送ってきてほしいというので、一緒に出掛けた。
家を出た時、裏のHさんに出会った。
「いってらっしゃーい」(Hさん)
「いってきまーす」(ウルトラマン1号)
こうして送ってくれる近所の方はありがたいな。
帰ってきたら、
「いやー、さっきさー、裏のHさんから
『あれ、小学校って夏休みってないの?』って聞かれたんだよ」(夫)
「えー、そうだったんだ。それでなんて答えたの?」(私)
「いや、今は学童(正式には放課後クラブ)っていうのがあって
そこが、働いている親の子どもを預かってくれるんですよって答えたよ。」(夫)
Hさんは私たちと同じ団塊の世代。
私たちが子どもの頃には、
もちろん学童も放課後クラブもなかった。
私たちが子育てしているときには、
働いているお母さんたちの大きな努力があって、
学童クラブが少しずつ浸透し始めていた。
しかし、それはまだ少数派だった。
当時小学1年生だった息子の友達が学童に行っていて、
午後から息子がそこに合流して遊んだということはあった。
今は、1年生のクラスの半分の子どもたちが
利用している時代だ(もちろん私たちの居住地域の話だが)。
小学校は夏休み。
しかし、共働きの親を持つウルトラマン1号、2号の夏休みはまだだ。
7時半、「いってきまーす」の声と共に、
ウルトラマン2号が父親と保育園に向かう。
7時半から8時まで、ウルトラマン1号は
2階のジジババの居城で過ごしてから、
学校に行くときと同じ時間の8時に
放課後クラブに向けて出発する。
先週のこと、
それでも「夏休みがない」ってことに
なんだかしっくりしないものを感じていた私は、
ウルトラマンたちが、出来るだけゆっくり出かけて、
少しでも早く帰れるように協力したいって考えた。
そして、一日実行してみた。
その日、保育園にはいつもより1時間早くお迎えに。
そして放課後クラブにも予定より1時間早く迎えに行った。
ウルトラマン2号はお昼寝から目覚めたばかり。
これからおやつが始まるところだった。
「おやつはおうちで食べようね」と言って連れてはきたけれど、
なんだか、2号は2号なりの過ごし方があるみたいで、
私が思っていたような飛び切り嬉しそうな反応ではなかった。
あ、そうか、保育園での暮らしが
もうすっかり、体に入っているんだなって思った。
そして今度は、ウルトラマン1号の待つ放課後クラブへ。
こちらもいつもより1時間早い時間帯。
そーっと、教室を覗くと・・・、
1号はなにやら机の上に道具をだして、
一生懸命それに取り組んでいた。
その一生懸命さが伝わってきて、
すぐに声をかける気にはならなかった。
5分ほどたってから、指導員の方に声をかけた。
「Mくーん、お迎えですよー」(指導員)
その声で、ウルトラマン1号はこちらを見た。
あれっ、もうお迎え??と言う顔。
そしてその道具を片付けてから、
帰りの支度をして私のところへ。
「ねえ、机の上で何していたの?
なんだか一生懸命みたいだったけど?」(私)
1号は二カッと笑って「ひ・み・つ」。
そして一緒に帰途についた。
放課後クラブの前には一日の流れが
張り出されていた。
8:15 登校、朝の会
9:00 学習の時間
9:30~12:00 自由時間
12:00 お弁当、食休み
13:00~16:30 自由時間
16:30 帰りの会
17:00~19:30 おやつ、自由時間
午前中の時間割が加わっただけで、
いつもの放課後クラブと変わらない。
使える場所も、放課後クラブの教室、
体育館、校庭、場合によっては
他の教室すら使えることがある。
どこも活気に満ちていた。
私は帰る道すがら、
こんなことを1号に聞いてしまった。
「退屈しない?」(私)
「うん、全然しないよ」(1号)
そうか、1号もまた、ここでの過ごし方を
自分なりに納得して過ごしているんだなって。
私はどこかに「かわいそう」と思う気持ちがあった。
でも、それは違う!、そう思った。
むしろ、ウルトラマンたちが納得している、
この日常はあまり崩さずに過ごすことの方が大切かもしれない。
共働き世帯は、親も子も日中はそれぞれに
それぞれの時間を生きている。
そして帰宅して、家族の時間となる。
お休みの時もそうだ。
そういう流れの中で生活しているんだって
改めて思った。
専業主婦だった頃、
子どもたちと過ごす夏休みは、
昼ご飯のこと、一日をどう過ごすか、
暑い中の喧嘩とどう付き合うか、
なーんてことで頭がいっぱいで、
早く夏休み終わらないかなーって思っていたっけ。
その子どもたちの夏を引き受けてくれている
指導員の方には頭が下がる。
いくら仕事やアルバイトだとはいってもだ。
私たち夫婦が双方とも高齢者といわれる世代になり、
どう考えても保育園と小学生の
男の子二人の夏休みの日常を
背負えるだけの体力と気力が伴わない以上、
今与えられた状況を、
力以上の無理はせずに過ごしていくことが
大切なのかなって・・・。
そんなことを思った早お迎えの一コマでした。
それにしても、この夏、
子どもたちを引き受けて頑張っている、
お母さんや指導員さんたちにエールを送りたい!
ウルトラマン1号は今日も放課後クラブ(小学校内にある)に出かける。
今日は途中まで送ってきてほしいというので、一緒に出掛けた。
家を出た時、裏のHさんに出会った。
「いってらっしゃーい」(Hさん)
「いってきまーす」(ウルトラマン1号)
こうして送ってくれる近所の方はありがたいな。
帰ってきたら、
「いやー、さっきさー、裏のHさんから
『あれ、小学校って夏休みってないの?』って聞かれたんだよ」(夫)
「えー、そうだったんだ。それでなんて答えたの?」(私)
「いや、今は学童(正式には放課後クラブ)っていうのがあって
そこが、働いている親の子どもを預かってくれるんですよって答えたよ。」(夫)
Hさんは私たちと同じ団塊の世代。
私たちが子どもの頃には、
もちろん学童も放課後クラブもなかった。
私たちが子育てしているときには、
働いているお母さんたちの大きな努力があって、
学童クラブが少しずつ浸透し始めていた。
しかし、それはまだ少数派だった。
当時小学1年生だった息子の友達が学童に行っていて、
午後から息子がそこに合流して遊んだということはあった。
今は、1年生のクラスの半分の子どもたちが
利用している時代だ(もちろん私たちの居住地域の話だが)。
小学校は夏休み。
しかし、共働きの親を持つウルトラマン1号、2号の夏休みはまだだ。
7時半、「いってきまーす」の声と共に、
ウルトラマン2号が父親と保育園に向かう。
7時半から8時まで、ウルトラマン1号は
2階のジジババの居城で過ごしてから、
学校に行くときと同じ時間の8時に
放課後クラブに向けて出発する。
先週のこと、
それでも「夏休みがない」ってことに
なんだかしっくりしないものを感じていた私は、
ウルトラマンたちが、出来るだけゆっくり出かけて、
少しでも早く帰れるように協力したいって考えた。
そして、一日実行してみた。
その日、保育園にはいつもより1時間早くお迎えに。
そして放課後クラブにも予定より1時間早く迎えに行った。
ウルトラマン2号はお昼寝から目覚めたばかり。
これからおやつが始まるところだった。
「おやつはおうちで食べようね」と言って連れてはきたけれど、
なんだか、2号は2号なりの過ごし方があるみたいで、
私が思っていたような飛び切り嬉しそうな反応ではなかった。
あ、そうか、保育園での暮らしが
もうすっかり、体に入っているんだなって思った。
そして今度は、ウルトラマン1号の待つ放課後クラブへ。
こちらもいつもより1時間早い時間帯。
そーっと、教室を覗くと・・・、
1号はなにやら机の上に道具をだして、
一生懸命それに取り組んでいた。
その一生懸命さが伝わってきて、
すぐに声をかける気にはならなかった。
5分ほどたってから、指導員の方に声をかけた。
「Mくーん、お迎えですよー」(指導員)
その声で、ウルトラマン1号はこちらを見た。
あれっ、もうお迎え??と言う顔。
そしてその道具を片付けてから、
帰りの支度をして私のところへ。
「ねえ、机の上で何していたの?
なんだか一生懸命みたいだったけど?」(私)
1号は二カッと笑って「ひ・み・つ」。
そして一緒に帰途についた。
放課後クラブの前には一日の流れが
張り出されていた。
8:15 登校、朝の会
9:00 学習の時間
9:30~12:00 自由時間
12:00 お弁当、食休み
13:00~16:30 自由時間
16:30 帰りの会
17:00~19:30 おやつ、自由時間
午前中の時間割が加わっただけで、
いつもの放課後クラブと変わらない。
使える場所も、放課後クラブの教室、
体育館、校庭、場合によっては
他の教室すら使えることがある。
どこも活気に満ちていた。
私は帰る道すがら、
こんなことを1号に聞いてしまった。
「退屈しない?」(私)
「うん、全然しないよ」(1号)
そうか、1号もまた、ここでの過ごし方を
自分なりに納得して過ごしているんだなって。
私はどこかに「かわいそう」と思う気持ちがあった。
でも、それは違う!、そう思った。
むしろ、ウルトラマンたちが納得している、
この日常はあまり崩さずに過ごすことの方が大切かもしれない。
共働き世帯は、親も子も日中はそれぞれに
それぞれの時間を生きている。
そして帰宅して、家族の時間となる。
お休みの時もそうだ。
そういう流れの中で生活しているんだって
改めて思った。
専業主婦だった頃、
子どもたちと過ごす夏休みは、
昼ご飯のこと、一日をどう過ごすか、
暑い中の喧嘩とどう付き合うか、
なーんてことで頭がいっぱいで、
早く夏休み終わらないかなーって思っていたっけ。
その子どもたちの夏を引き受けてくれている
指導員の方には頭が下がる。
いくら仕事やアルバイトだとはいってもだ。
私たち夫婦が双方とも高齢者といわれる世代になり、
どう考えても保育園と小学生の
男の子二人の夏休みの日常を
背負えるだけの体力と気力が伴わない以上、
今与えられた状況を、
力以上の無理はせずに過ごしていくことが
大切なのかなって・・・。
そんなことを思った早お迎えの一コマでした。
それにしても、この夏、
子どもたちを引き受けて頑張っている、
お母さんや指導員さんたちにエールを送りたい!