徒然なるままに~のんびり、ゆったり、こまやかに

猪突猛進型の60代。そして卵巣がんですっ転んで8年。目指すはのんびり、ゆったり、細やかな生活!無理かなー(#^.^#)

ムサシ・ザ・キャットーその出会いー

2015-02-08 12:23:52 | 団塊世代夫婦の一コマ
ムサシ・ザ・キャット。
そう、猫の武蔵。
強そうな名前の臆病ネコ。茶トラ。
同居してかれこれ11年が経とうとしている。
今、PCでブログ作成中の私の左手を枕に寝ている。

出会い。それは彼が猛烈な勢いで職場に駆け込んできたことにはじまる。
職場は幼稚園。
「黄色い影が走り抜けた!」
私は思わず席を立って、彼(オスと勝手に判断した)の後を追った。
見るとまだ両手に収まってしまいそうな子猫。
保育中なのに、近くの同僚と一緒に大型積み木で彼を囲った。
彼はその積み木の隙間に姿を消した。

私は保育中なのにキャットフードを買いに走った。
業務規則違反・・・。

結局、彼はこの大型積み木の檻の中で一晩を過ごした。

家に帰って、家族と相談した。
この猫を飼うかどうかを。
私はこの1年前にジジ・ザ・キャットを失っていた。
7歳だった。
それからの1年はペットロス状態。

それを知る子どもたちは猫を拾うことに賛成。
ただ、夫だけが反対した。
子どもたちは自分たちが世話をするから飼おうと夫を説得した。
多数決で夫は負けた。

次の日は土曜日。
次女と一緒に幼稚園に迎えに行った。
帰りは次女と別れた。
当時、母が闘病中。私はそのまま実家に行った。

一方、次女は電車の乗り継ぎで1時間半かけて彼を連れて帰った。
電車の中で起こったこと。
席の横においたキャリーバッグをみたら、何か細かいものが飛び交っていた!
蚤、蚤、蚤の大群。
こりゃあ大変!
家に帰る前に獣医のところに飛び込むことに。
そこで、シャンプーしてしてから家に帰った。
そのせいか、武蔵は水を怖がらない猫として育った。

それから10年。
この10年は子どもたちの巣立ちの時だった。
3人それぞれ、一人暮らしを始めたり、結婚したり・・・。
そして誰もいなくなった!

武蔵の世話はすべて私の手に。
私はイソイソと餌やり、トイレ掃除に励んだ。
ところが、途中で、卵巣がんですっ転んだ。

抗がん剤治療は、骨髄抑制があるタイプのものだったので、
動物の世話は要注意。
私は、仕事を夫に引き継いだ。

えっ、みんな、自分たちが面倒見るって言ったじゃないか。
えっ、俺しか残ってないのか!
俺が面倒見るのか!みんな約束違反だぞー!!と叫ぶ夫。

でも、餌やりもトイレ掃除も待ったなし。
抗がん剤治療中だけという話が、いつの間にが夫の分担家事の一つとなった。

武蔵と夫はすぐ喧嘩する。
爪とぎ大好きな武蔵。
「おまえ、やめろって何回言ったらわかるんだー!」(夫)
「・・・・・・」(武蔵)

分かるわけないのに、それが猫なのに。それが面白いのに!
「何回言ったらわかるんだー!」とは私が夫に言いたいセリフ。

そんなドタバタを毎日繰り返している。
このけんか相手のふたり、一つだけ共存できる時がある。
それは冬。夫が足を組んだ時にそこにすっぽりはまること。
そしてうたた寝をする。
夫はそれをいいことに、
「おい、武蔵がここで寝てるから俺は何もできないぞ。
悪いな、あれもやってくれ、これもやってくれ・・・・」
と相成る。

それが今の私たちの3人暮らし。
10年前の不思議な出会いから、武蔵のおかげで笑ったり怒ったり、
色んな時をもらっている。

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