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小学生のためのKJ法的作文技術

2009年02月23日 | 受験
早川 尚子 『中学受験 お母さんが教える国語 (地球の歩き方BOOKS)』という本が評判がよいが、たしかに良い本だと思った。

普通のお母さんがこの本を読んで中学入試国語を教えることができるかといえば、ちょっと苦しいかもしれない。かなりの高学歴(たとえば学習院大学文学部卒)が求められているだろう。(早川尚子は慶應大学文学部卒のお母さんだった)。だが、そういう高学歴のお母さんや、家庭教師の大学生にとっては、かなり参考になるはずだ。私自身も英語指導の際に 大いに参照したのである。

さて、今回は作文指導のところだけ見てみよう。早川は自覚していないかも知れないが、川喜田二郎先生のKJ法の方法論を応用したものになっている。文章の書き方ついては78-80ページのたった3ページだが、ポイントをついている。

1 メモ用紙(裏に糊がついている付箋が良い)を何枚も用意しておく。
2 テーマについて心に浮かんだことを一つずつ1枚のメモに書きます。
3 そのメモを組み合わせて文書を作ります。
4 メモの組み合わせによって、少しずつ異なる文章になります。


例としては、

メモ1 「毎朝7時におきる」
メモ2 「ドラえもんの声で、お早うといいます」
メモ3 「ドラえもんの目覚し時計で起きます」
メモ4 「ドラえもんの声を時々うるさく思います]
メモ5 「時計は、4月にお父さんに買ってもらった」

といった短文のメモを作成させる。それを組み合わせて下のように文章にしていく。


僕は、毎朝7時に起きます。4月にお父さんに買って貰ったドラえもんの目覚し時計で目が覚めます。その時計は、7時になるとドラえもんの声で「お早う」といいます。僕は、いつも気持ちよく生きられるわけではなく、ドラマの声もうるさく思うときもあります。

僕は、毎朝ドラえもんの目覚し時計で起きます。その時計は、7時になるとドラえもんの声でお早うといいます。4月にお父さんに買ってもらいました。いつも 気持ちよく起きられるけれど、ときどき、眠くてドラマの声がうるさいなあともことがあります。


ざっと上記のような感じで文章を練り上げる。 公立中等学校を受験するご家庭はぜひとも購入してみるべきだ。ただし、KJ法的文章作成法は決して容易なものではないので、お母さんまたはお父さんも心構え えが求められます。なお、大学生や社会人にもKJ法は素晴らしい道具になることを付け加えておきしょう。

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