林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

我が国の英語教育論に欠けているもの(1)

2011年02月15日 | 英語学習
最新号の『エコノミスト』(2011年2月22日号)をみると、立教大学の松本茂が日本の英語教育の問題点を指摘している。あまり鮮明ではないので前ページアップロードしておこう。(ipodtouch2010年版をカメラを使用し、スキャナーソフトで多少修正を試みてみたものだ。おそらくIphoneならばより鮮明になるのだろう)





日本の高校では他の東アジアの高校と異なり、海外の大学にどれだけ合格させられたのかを競い合ったりはしないと述べる。あるいは、日本の大学の国際的評価が低くなっている、日本の大学でも英語の授業が受けられるようになることが必要だといった問題を指摘する。そして、グローバルに活躍する人材に関するイメージを共有する事が大事だとか、国家レベルの施策が必要だと言った結論を述べる。

こういった指摘それ自体は必ずしも的外れというわけではないだろう。しかし、英語教育に関する具体的な教育的提言もなしに,日本の高校から海外の大学に合格できたら良いとか、日本の大学で英語で専門を学べるようにすべきだとか、大学の英語教育専門家にしてはあまりに無責任な発言ではないか。日本の高校生や大学生は、現状では英語の授業に着いていけるはずがない。当然、ギャップを埋めるための政策を提言しなければならなかったはずだがこれを怠っているのだ。