林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

就職難の時代には女子大は良いのか

2011年01月15日 | Weblog
女子大だと就職率が良いという話は昔からよく聞くところである。本当にそうなのだろうか?

客観的なデータはたぶん無いだろう。だが、某中堅女子大の先生から面白い情報をいただいた。その先生のゼミでは就職希望者はほぼ100%内定済みだというのである。今の世の中、ちょっと信じられないようだが、本当の話だ。しかし、うちの塾の女子卒業生や、塾生のお姉さんの話を聞く限り、新卒就職はかなり難しいようである。本人たちは別に悲観的な装いを露わにはしていないが、新卒で就職はほぼ絶望的な気配が漂っているように察せられた。

この違いは何なのか? 私はその女子大の先生に就職成功の秘訣を伺ってみた。すると今更ながら、当たり前のことを確認することになった。

その某中堅女子大では、就職希望者は「一般職」に絞って、就活に成功しているのだそうなのだ。一般職というのは、総合職を補助する雑務を請け負う仕事である。昔でいえば結婚退職を前提としたお茶くみのOLである。なるほど、やっぱりそうなのかと思う。

他方、偏差値的には同じ、もしくはやや上のレベルの中堅共学大学に進学してしまった女子は、就職にはもっともっと苦戦しているように見える。

おそらく、女子大の学生たちは、なんやかんや言って「良妻賢母」の伝統を受け継ぎ、一般職を躊躇無く決意できるのかもしれない。他方、共学に進んだ女子学生は、男子学生の影響もあって、伝統的な「女性的」補助的仕事を受け入れたがらないのかも知れない。

とはいえ、一般職に就職できるならば、たとえば派遣社員になって事務をこなるよりは、かなり条件がよいように思える。

しかし、結婚退職して主婦になるという路線が解体してしまった現代において、本当に一般職が安泰なのだろうかという疑問もわいてくる。だから、割り切って一般職を目指しなさいという結論を安易に下せるとは思えない。

また、仮に女子大から一般職を目指すならば就職に有利だとしても、どの女子大でも有利だというわけではないだろう。おそらくは、中堅レベル以上で定評のある名門女子大限定であろう。これも推測であるが、短大では厳しいのだろう。かといって、お茶の水や津田塾のような一流女子大では、一般職には相応しくないと判断されるのであろう。

県立高校でいえば、相模大野や大和で一定以上の成績の生徒が進学する女子大ということなのだろう。

そして、勘が良くてキパキと雑務をこなせる、それでいて愛嬌があって可愛い,お嫁さんに欲しいような人材が求められているに違いない。


当塾としては、中堅女子大を女子高校生に薦めるべきなのだろうか? 女子大だけには行きたくないという生徒が多いのであるが・・・(しかし、将来総合職を希望しているという風でもなさそうである)。ちょっと悩ましい問題である。