林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

教員養成:学び続ける動機を与える仕事

2010年08月10日 | Weblog
maomaoさんのご発言は大変興味深いものでした。そこで何回かに分けて、感想を書きたいと思います。最初に、2番目の論点について書きたいと思います。

ところで今日は、西きょうじ『実況中継』の英文を読み進めていました。その中に、学校というのは単に学習をするところではなく、学習の仕方を知るところなのだといった文章があった事を思い出します。Maomaoさんの次の意見は、この見解をさらに深めるものではないでしょうか。

>これから教員になっていく学生たちが,指導者として自分たちの能力を磨き続けるための努力ができるかどうか,ということです。これは,教授法の技術というよりは,むしろ英語そのものの勉強についてです。


この文章を読んでちょっと感激してしまいました。

学校教員を養成する大学の先生というのは、単に学び方を教えるばかりでなく、学び続けるモチベーションをも同時に伝授する必要があるとわかったからです。

考えてみれば、教員養成系大学というのは、いわゆる専門的な研究者にならないが、その専攻分野で学び続ける人間を育成していくという使命を持っています。かなり特殊な使命です。しかも、学校教員というのは、普通の公立中学校で仕事を続けていく限り、とくに学び続けて行く必要はないかもしれません。その彼らに対し、専門分野を学び続ける楽しさや喜びを教えるのが、教員養成の大学教員の使命だということになるわけです。そして、そういう教育を受けた大学生はやがては優秀な教員に育ち、その生徒たちは学ぶ喜びを教えられることでしょう。

こう考えてみると、実に感動的ではありませんか。同時に、この課題のむつかしさと重大さを感じざるを得ません。


>英語を指導するのに,指導者が英語を勉強できない,英語の勉強=TOEIC,TOEFL程度の認識しか持っていない学生が多数いたように思います。


社会にながされず、自分なりの視点をもって英語を学ぶこと、さらに専門的知見を持つことは、大事ですね。

ところでMaomaoさんは、英語の勉強ということについてどのようにお考えでしょうか。機会があれば教えてください。私自身は、TOEIC にはあまり関心がなく、英語学についての関心もあまりありません。

一つの関心は大学入試対策をしなければならないので、そういう仕事的な関心です。とはいえ、この仕事は、試験に出題されそうな、興味深い英文を読むという仕事が含まれます。教養英語というやつです。

また、ここではとくに紹介しませんが、英語圏文学(ポストコロニアル文学)についての関心も、英語の勉強の大きな原動力ともなっています。(続く)