林間教育通信(「東大式個別ゼミ」改め「シリウス英語個別塾」)

私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。

NHK基礎英語1(木村松雄先生)の和訳法

2010年05月08日 | 英語学習
2010年5月号の基礎英語では、講師の木村先生(青山学院大学)が発信型の英語学習方法論とノートの使い方というのを見開き2頁にわたって説明している。写真はその右側です。

和文英訳を重視する方法論には無条件で賛成できます。また、たんに英語を言えるだけではなく、文法を意識しながら書けるようにするというのは良い目標だと思います。しかし一寸気になるのは、和訳についての考え方です。

「場面と人間関係を考えながらできるだけ自然な日本語の訳文を一文ずつ考え」

上位校の優秀な中学生ならば、あるいは指導者がついているのならば、このような和訳方法でもよいのでしょう。しかし、ふつうに出来る(あるいは出来ない)中学生の場合、「自然な日本語の訳文」を書いてしまうのは、ちょっとマズイのではないでしょうか。まずは直訳的な和訳をできるようにすることを目指すべきではないでしょうか。大部分の中学生は、たとえば、"Whose car is this?" "Whose is this car?" の区別が出来ないのが現実なのですから。

ちなみに私の塾においては、上位校在籍の生徒であれ、まずは直訳できるように指導しています。このあたり、木村先生にももう少し配慮をお願いしたく思います。