皆さんこんにちは。立芸の2回生、真鍋秀平です。今公演では、役者、舞台監督、照明を担当しています。本番まで1週間をきり、身の引き締まる思いです。
さて、私は現在19歳ですが、最期の10代である時間も残り4か月程度となりました。体はオッサンなのに、精神年齢と一般常識レベルは小学2年生程度です。それなのに、まわりは優秀な人ばかりで、劣等感をおぼえたり、ものすごく焦ったりします。
そんな中、これからのキャリア、人生を考える上で、今までの自分がどういう生き方をしてきたかを考えることがよくあります。振り返れば、私の人生は決して思い描いていたものではなかったように思います。幼いころから周りに比べて勉強でもスポーツでもできないことが多く、周りからよく馬鹿にされてきましたし、友人関係でもトラブルが絶えなかったです。人見知りでコミュ障で内気なのに、なぜかどこか目立ちたがりな部分もあって、とにかく「変な子だ」と言われましたし、幼稚園から中学卒業までの間は、毎日のように怒られてきました。進路についても、後悔はありませんが、思い描いていたものとは違います。そして親をはじめたくさんの人にも迷惑をかけてきました。
こうすると、今までの人生はろくなことがなかったように見えますが、最近そうでもない、むしろ自分はものすごく恵まれていると感じることが増えました。確かに、当初思い描いていたかたちとは随分異なりますが、その都度縁あっていろいろな人やものと出会い、それらを通して当初夢にも思っていなかった道に進んでいることもあるような気がするのです。それが理想とはかけ離れていても、自分にとってはよい道であることもあります。
例えば、今頃東京で華やかに暮らしているはずでしたが、ひょんなことから今の大学に進学が決定し、京都に住むことになり、そこで様々なものと出会いました。大学に入ったら、なんとなく三代目JSBへの憧れからダンスサークルに入り、バイトをし、TOEICとか受けるんやろうなと思っていた私が、演劇サークルに入ることになり、読書という新しい趣味に出会い、フランス語の先生と仲良くなったことでフランス語の勉強が楽しくなり、気が付けば他の事そっちのけでのめりこむ日々を送っています。
まだ具体的な進路が決まっていないので、それらがこれからにどう活きるのか見当もつきませんが、とにかく今やれること、できそうなことを一つ一つ取り組むことを意識して生活しています。
そして、このように考えると、「俺の人生も悪くないな。思ってたのとちがうけれどそれはそれで面白いな」と思えるようになってきたのです。むしろそんなに熱中できることが存在する、またそれをできる環境が整っていることがいかに幸せかということを感じ始め、これまで悲観ばかりしてあまり行動に移さなかった自分を恥じるようにもなりました。
さて、長くなりましたが、人生思うようにはいかなくて絶望しそうにもなりますが、むしろ理想通りいくやつなんてほんの少しであるという当たり前のことに気が付けば、少し気が楽になる気がしませんか。もちろん、夢や理想を持ち、それに向かって努力するこは素晴らしいことだと思いますし、私もまだまだたくさんの夢があるので、むしろこれからが頑張り時です。しかし、それが叶わず別の道に進んでいたとしても、それまでの努力や経験、出会いは決して無駄になることはないと思いますし、どこかでそれらが活きて新たなチャンスと巡り合えるとも思うのです。そして何より後悔しないでしょう。
今はコロナ禍で制限はありますが、できそうなこと、面白そうなことから無理せず一つずつでいいのでやってみることが、今後のなにかにつながるかもしれません。まだ19年しか生きてきていないガキの言うことで説得力に欠けそうですが、これらは私のただの憶測ではなく、まわりの色んな大人が言っていたことです。ですので、迷ったら「焦らず無理せず、できることから一つずつ」を思い出して頂けると少しは気楽になれると思います。早くコロナ禍が明け、私も含めみんなが挑戦しやすくなることを祈って、終わりとさせて頂きます。そして、今公演も是非みてくださいね!
以下、公演情報です。
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劇団立命芸術劇場2021年度卒団公演
「凄六-SUGOROKU-」
脚本:中野守(中野劇団) 演出:道井広樹
【Youtubeによる配信日】
11月13日(土) 18:30~より1か月間
【視聴方法】
劇団立命芸術劇場Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCqMN25SCb3PlenoaAo-AQBg
【キャスト】
沖田役…東雲
永倉役…道井広樹
斉藤役…真鍋秀平
松原役…白川ほわん
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