リツゲイ稽古場日誌

劇団立命芸術劇場の稽古場日誌です。日々演劇と向き合う団員たちの思いが垣間見える、かも...?

自分の中

2015-11-29 23:16:23 | 2015年度冬公演『俺たちの非日常に告ぐ』
こんばんは。今公演では制作を担当しています、3回生の吉川です。
僕がリツゲイの団長でいられるのも、もう数えられるくらいになってきて、既に忘年会の日程を決めだすような時期になりました。中学高校時代は無駄に長く感じた3年間でしたが、この大学の3年間は異常に短く感じました。全力で駆け抜けて、十分に人生を楽しめた証拠だと思います。

今回の劇では、「子供」と「大人」が重要な題材になっています。僕たちはもう大学生で、子供ではいられない、大人にならなくてはいけない時期です。ただし、この2つが同時に存在することは、決して不可能ではないと思います。その理由は、「子供」のまま「大人」を演じることができれば、自分の中にこの2つを両立することができるからです。己の欲求に素直なことを「子供」だと言うのなら、人間は子供であることを捨てることなどできません。しかし、確かにこの社会に「大人」は存在しています。それは何故か。それは、「子供」が「大人」を演じているからです。あるときは欲望を理性で抑え、その必要がなくなれば好きなようにやりたいようにする。大人に「なる」とは、適切に大人を「演じる」ことなのだと思います。

僕はこの大学生活を、大人を演じる最後の練習の場だと考えてきました。ちゃんとできたかどうかは分かりません。これから始まる就職活動で、その成果が試されるのでしょう。しかし、自信はあります。この3年間を後悔しないよう、胸を張って生きていきたいと思います。

自分語りが長くなってしまいましたが、今回の劇はこんなことを考えてみたくなるようなお話です。自分の中にいる「子供」と「大人」に、今一度顔を合わせてみるのも悪くないのではないでしょうか?ご来場心よりお待ちしております。
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