伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

夜ヒットを彩った俳優たち<3> 1982年-1984年

2007-03-11 | 夜のヒットスタジオ/番組史
1984/11/05(0832) 原田知世/天国にいちばん近い島
1984/10/22(0830) 三浦友和/ミッドナイト・スペシャル
1984/10/08(0828) 志穂美悦子/(不詳、×萩本欽一ほか「欽ちゃんファミリー」)
1984/10/01(0827) 舘ひろし/泣かないで
1984/10/01(0827) 原田知世/天国にいちばん近い島
1984/09/24(0826) 松坂慶子/志穂美悦子/ウェルカム上海
1984/09/03(0823) 舘ひろし/泣かないで
1984/08/13(0820) 中井貴一/噂のルーズガール
1984/08/06(0819) 荻野目慶子/地球はララバイ
1984/07/16(0816) 竹下景子/ケイスケ
1984/07/02(0814) 薬師丸ひろ子/メイン・テーマ
1984/06/25(0813) 原田知世/愛情物語
1984/05/21(0808) 十朱幸代/<不詳>
1984/04/30(0805) 芦屋雁之助/娘よ
1984/04/23(0804) 藤真利子/危険な眠り
1984/04/23(0804) 黒沢年男/叶和貴子/東京砂漠のかたすみで
1984/04/16(0803) 小川知子/忘れていいの-愛の幕切れ-(×谷村新司)
1984/04/09(0802) 中井貴一/青春の誓い
1984/04/02(0801) 風間杜夫/100℃でHEARTBREAK
1984/03/12(0798) 小川知子/忘れていいの-愛の幕切れ-(×谷村新司)
1984/01/23(0791) 多岐川裕美/あいたいよ
1984/01/09(0789) 真田広之/愛の轍
1983/12/19(0787) 十朱幸代/(不詳)
1983/11/14(0782) 原田芳雄/(不詳)
1983/10/31(0780) 松坂慶子/海と宝石
1983/10/31(0780) 伊武雅刀/子供達を責めないで
1983/08/22(0770) 風間杜夫/夏も泣いている
1983/08/15(0769) 中村雅俊/瞬間の愛
1983/08/08(0768) 岸本加世子/心が…
1983/08/01(0767) 荻野目慶子/愛のオーロラ
1983/07/18(0765) 梅沢富美男/夢芝居
1983/07/11(0764) 荻野目慶子/愛のオーロラ
1983/06/27(0762) 根津甚八/エトランゼ
1983/06/06(0759) 原田知世/時をかける少女
1983/05/30(0758) 薬師丸ひろ子/探偵物語
1983/05/23(0757) 中村雅俊/燃える囁き
1983/05/23(0757) 渡辺徹/AGAIN 
1983/05/02(0754) 原田知世/時をかける少女
1983/04/25(0753) 多岐川裕美/神戸メランコリー
1983/04/04(0750) 広田玲央奈/だいじょうぶマイ・フレンド(×乃生佳之・加藤和彦)
1983/03/14(0747) 木の実ナナ/居酒屋(×五木ひろし)
1983/03/07(0746) 樋口可南子/(不詳)
1983/02/28(0745) 寺尾聡/Long distance Call(長距離電話)
1983/02/21(0744) 鮎川いずみ/冬の花
1983/01/24(0740) 渡辺徹/愛の中へ
1983/01/10(0738) 中村勘三郎(17代目)<特別ゲスト>
1982/12/06(0734) 草刈正雄/(不詳)
1982/12/06(0734) 火野正平/北風の中…
1982/11/29(0733) 世良公則/TOKYO指紅
1982/11/22(0732) 西郷輝彦/風は南風
1982/11/08(0730) 中村雅俊/恋人も濡れる街角
1982/11/01(0729) 松坂慶子(/風間杜夫/平田満/萩原流行/石丸謙二郎)/蒲田行進曲
1982/11/01(0729) 世良公則/TOKYO指紅
1982/10/11(0726) 十朱幸代/(不詳)
1982/09/27(0724) 高樹澪/ダンスはうまく踊れない
1982/09/13(0722) 桃井かおり/ねじれたハートで(×来生たかお)
1982/08/30(0720) 真田広之/哀愁セイリング
1982/08/23(0719) 高樹澪/ダンスはうまく踊れない
1982/08/16(0718) 桃井かおり/ねじれたハートで(×来生たかお)
1982/08/16(0718) 竹下景子/(不詳)
1982/08/02(0716) 古手川祐子/煙草
1982/07/19(0714) 三浦友和(AGAPE HOUSE)/Windy Night
1982/07/19(0714) 多岐川裕美/黒のオートバイ
1982/05/31(0707) 三浦友和(AGAPE HOUSE)/マイ・ウェイを口ずさみながら/Windy Night
1982/03/29(0698) 松平健/紙の指輪
1982/03/22(0697) 萩原健一/ハロー・マイ・ジェラシー
1982/03/08(0695) 中野良子/眩 MIND
1982/02/01(0690) 中村雅俊/心の色
1982/01/11(0687) 竹下景子/モーニング・コール

石原プロの若きエースとして「西部警察」の鳩村刑事役が当り役となった舘ひろし、「必殺」シリーズでの「何でも屋の加代」役が人気を博した鮎川いずみ、「太陽にほえろ!」のラガー役で人気を集めた渡辺徹、角川映画・第2のヒロインとして「時をかける少女」に主演し一躍人気女優となった原田知世、長い下積みを経て映画「蒲田行進曲」で注目され「スチュワーデス物語」での教官役で人気を確かなものとした風間杜夫、などなど話題の個性派・実力派の男優・女優が歌手として数多く初出演したのがこの時代。

特に印象的なのは1983年10月31日放送に出演した伊武雅刀。彼がこの時に披露した「子供達の責めないで」は子供の行動傾向をまるで独裁者の演説の如く、ひたすら絶叫しながら罵りまくるというかなり過激な内容の歌(歌というより、音楽の上に語りが付け加えられている、と表現したほうが適切かもしれませんが・・・)。視聴者からも放送後、この歌の内容や歌唱(事実上は語り)のスタイルに対して賛否両論があったようです。

また、以前CS・フジテレビ721でも再放送されていましたが、三浦友和は「AGAPE HOUSE」というバンド名義で「Windy Night」を披露しました。
彼は俳優になる前には忌野清志郎らと共にアマチュア時代の「RCサクセション」に参加していたという意外な経歴の持ち主。夜ヒットでも確かな音楽の腕前を披露しました。ただ、この当時、映画での役作りのために角刈り頭であったためにギターを演奏しながらニューミュージック調の歌を披露している姿が一部視聴者にはかなり滑稽に映ったらしく、当時の人気深夜ラジオ番組「ビートたけしのオールナイトニッポン」でもネタとしてよく投稿されていたらしいです。

また、これも以前のCS再放送シリーズでも放送されていたシーンですが、「52歳の新人」として話題となった関西喜劇の大御所・芦屋雁之助による「娘よ」のシーンも、なかなか印象的でした。花嫁姿の女性モデルが後ろ向きで椅子に座り、彼が茶色い羽織袴姿で、その花嫁役の女性モデルに切々と語りがけるような感じでこの曲を歌ったというもので、夜ヒットでこの曲が披露されたのはこの1回のみではあったものの、他の歌番組での演出以上にシンプルながらも、最も歌の世界に忠実で、視聴者への訴えかけるものが大きかったように思います。

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