伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<10> クレイジーキャッツ/ドリフターズ/ザ・ピーナッツ

2007-03-29 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴
「夜ヒット・出演履歴」シリーズ、今回はナベプロ黄金時代の3大タレントとして、日本のショービジネス界に数々の足跡を残した「クレイジーキャッツ」「ドリフターズ」、そして「ザ・ピーナッツ」の出演履歴を振り返ります。

まず、ザ・ピーナッツに関しては、やはり初期夜ヒットの常連組ゲストとして多数の回に出演しています。1975年の引退時には、「シャボン玉ホリデー」などで共演したクレイジーキャッツのリーダー・ハナ肇や、声優の野沢那智ら多くの特別ゲストが駆けつけ、まず番組冒頭に懐かしのナンバー「情熱の花」を、そしてその後にラストシングル「よこがお」を披露し、華々しく有終の美を飾りました。このピーナッツの引退特別企画を契機として、その後夜ヒットの名物企画として「サヨナラ」企画が、番組に馴染みの深い歌手の引退・解散時には多く編成されるようになりました。

ドリフターズについては、ヒットスタジオがスタートした頃にちょうど人気急上昇中で、歌手としても「ミヨちゃん」「いい湯だな(ビバノンロック)」「ズンドコ節」「ほんとにほんとにご苦労さん」と立て続けに好セールスを記録しており、それを反映するかのように番組初期、特に1970~1971年にかけては土曜夜のお化け番組であった「8時だョ!全員集合」(TBS)や他局での特集番組、そのほか映画撮影など超多忙なスケジュールの最中にありながらも意外にも多くの回に顔を出しています。

他方、ナベプロ最大の大黒柱ともいえるクレイジーキャッツに関しては、それとは対照的に、この頃には一時の人気は陰りが見え始め、シングルのセールスも伸び悩んでおり、またメンバーそれぞれが個人名義で活動する機会が増え始めていた時期でもあったため、番組出演回数は1979年に久々にクレイジー一の人気者だった植木等がソロ歌手名義で出演した回を含めてもわずか4回にとどまっています。

(追記)先日、植木等さんが80歳でお亡くなりになられました。この場を借りて謹んでご冥福をお祈りいたします。「無責任男」という代名詞に象徴される、あの軽妙ながらも紳士的な雰囲気も兼ね備えた独特なキャラクターは、これからも多くの人々の心の中に生き続けてゆくことと思います。

◆ハナ肇とクレイジーキャッツ-初出演:1969年7月7日(第36回)/最終出演:1979年4月23日(第546回)、出演回数:4回
01 1969/07/07(0036) ウンジャラゲ
02 1970/02/02(0066) アッと驚く為五郎
03 1971/08/16(0146) この際カアちゃんと別れよう
04 1979/04/23(0546) これで日本も安心だ!(※1)

※1 1979年4月23日放送については正式には植木等単独名義での出演で、ほかのクレイジーキャッツのメンバーは「特別ゲスト」扱いで応援出演という形でしたが、実質的には「クレイジーキャッツ」としての出演とほぼ同様と解釈し、この回もクレイジーキャッツの出演回として含めることとします。

◆ザ・ドリフターズ-初出演:1969年7月14日(第37回)/最終出演:1978年5月29日(第499回)、出演回数:15回(うち、荒井注に関しては12回、志村けんについては個人名義の出演を含め4回)
01 1969/07/14(0037) ミヨちゃん
02 1970/03/30(0074) ドリフのズンドコ節
03 1970/06/01(0083) ドリフのほんとにほんとにご苦労さん
04 1970/10/05(0101) ドリフのほんとにほんとにご苦労さん
05 1971/01/11(0115) 誰かさんと誰かさん
06 1971/02/22(0121) 誰かさんと誰かさん
07 1971/04/26(0130) ドリフのツンツン節
08 1971/06/14(0137) ドリフのツンツン節
09 1971/08/23(0147) ドリフのツンツン節
10 1972/01/10(0166) ドリフのツーレロ節
11 1972/06/05(0188) ドリフの真赤な封筒
12 1973/07/30(0248) ドリフのビバノン音頭
13 1976/11/29(0421) 東村山音頭
14 1977/10/03(0465) <不詳>
15 1978/05/29(0499) ゴー・ウェスト
※ 1988/10/19(1036) ウンジャラゲ<志村けん&だいじょうぶだぁファミリー>

◆ザ・ピーナッツ-初出演:1969年1月6日(第10回)/最終出演:1975年3月31日(第334回)、出演回数:41回
01 1969/01/06(0010) ガラスの城
02 1969/02/24(0017) 悲しきタンゴ
03 1969/03/31(0022) 悲しきタンゴ
04 1969/04/21(0025) 悲しきタンゴ
05 1969/10/27(0052) 野いちご摘んで
06 1969/12/01(0057) 野いちご摘んで
07 1970/01/12(0063) 野いちご摘んで
08 1970/03/02(0070) 男と女の世界
09 1970/06/01(0083) 男と女の世界
10 1970/07/20(0090) 東京の女
11 1970/08/24(0095) 東京の女
12 1970/09/07(0097) 東京の女
13 1970/10/26(0104) 東京の女
14 1970/12/07(0110) 大阪の女
15 1970/12/28(0113) 大阪の女
16 1971/01/25(0117) 大阪の女
17 1971/02/15(0120) 大阪の女
18 1971/05/31(0135) なんの気なしに
19 1971/06/28(0139) なんの気なしに
20 1971/08/23(0147) なんの気なしに
21 1971/09/27(0152) サンフランシスコの女
22 1971/11/01(0157) サンフランシスコの女
23 1971/12/20(0164) サンフランシスコの女
24 1972/01/24(0169) サンフランシスコの女
25 1972/03/06(0175) リオの女
26 1972/04/03(0179) リオの女
27 1972/05/22(0186) リオの女
28 1972/09/11(0202) さよならは突然に
29 1972/11/27(0213) さよならは突然に
30 1973/02/19(0225) 指輪のあとに
31 1973/07/02(0244) 情熱の砂漠
32 1973/08/20(0251) 情熱の砂漠
33 1973/11/05(0262) 情熱の砂漠
34 1974/01/28(0273) 気になる噂
35 1974/04/22(0285) 愛のゆくえ
36 1974/06/03(0291) 愛のゆくえ 
37 1974/07/15(0297) 愛のゆくえ
38 1974/08/19(0302) お別れですあなた
39 1974/09/23(0307) お別れですあなた
40 1974/11/04(0313) お別れですあなた 
41 1975/03/31(0334) 情熱の花/ローマの雨/心の窓にともしびを/可愛い花

夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<9> 少年隊

2007-03-25 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴
「夜ヒット・出演履歴」シリーズ、9回目の今回はジャニーズタレント勢から少年隊を取り上げます。

少年隊が「仮面舞踏会」で正式にメジャーデビューしたのは1985年12月のこと。しかし、それよりも前からジャニーズ事務所は彼らに対して並々ならぬ期待感を掛け、レコードデビューの数年前から各メディアに次々と露出させ、レコードデビューする時点では既にジャニーズ事務所の追っかけの中では顔なじみ、といえるほどにその存在が浸透していました。
この夜のヒットスタジオでも、正式デビューより3年半も前よりイレギュラーで出演、レコードデビューの前に既に14回も番組にソロのアーティストとして出演しており、夜ヒットは「少年隊」の存在を世に浸透させる上で多大な貢献をした、といっても過言ではないでしょう。

正式デビュー後は当然の如く、田原俊彦・近藤真彦・シブがき隊と並び準レギュラー格としてさらに出演回数を積み重ね、1989年5月には田原、近藤に続きジャニーズでは3組目となるマンスリーの大役を務め、番組内で華やかなミュージカル風のレビューを展開するなど、見かけだけでない、長い「下積み」によって得たアイドル離れした実力を存分発揮しました。

また、東山紀之、錦織一清に関しては単独で番組に出演したことがあり、特に錦織に関しては、放送日翌日に初日を迎えるミュージカルの舞台のワンシーンを共演者の尾藤イサオとともに再現したことは、ファンの間でも未だに伝説として語り継がれています。

◆少年隊-初出演:1982年6月28日(第711回)/最終出演:1990年9月5日(第1128回)、出演回数:59回
01 1982/06/28(0711) ブルドッグ
02 1982/08/23(0719) (不詳)
03 1982/10/11(0726) (不詳)
04 1982/11/29(0733) (不詳)
05 1983/01/31(0741) (不詳)
06 1983/04/11(0751) 君の瞳に恋してる
07 1983/07/25(0766) SUMMERならサンバ
08 1984/01/23(0791) I'm so excited
09 1984/03/05(0797) (不詳)
10 1984/09/24(0826) 三味線ブギ
11 1985/02/04(0844) 日本よいとこ摩訶不思議
12 1985/05/08(0857) 日本よいとこ摩訶不思議
13 1985/09/18(0876) サクセス・ストリート
14 1985/11/27(0886) 仮面舞踏会
15 1986/01/22(0893) 仮面舞踏会 
16 1986/02/12(0896) 仮面舞踏会
17 1986/03/19(0901) デカメロン伝説
18 1986/04/02(0903) デカメロン伝説
19 1986/05/28(0911) One Step Beyond(詞:S.A.Williams 曲:Alan O'Day)
20 1986/06/25(0915) ダイヤモンド・アイズ
21 1986/07/16(0918) ダイヤモンド・アイズ
22 1986/08/06(0921) レイニー・エクスプレス
23 1986/09/10(0926) (不詳)
24 1986/11/05(0934) バラードのように眠れ
25 1986/12/10(0939) バラードのように眠れ 
26 1987/01/14(0944) バラードのように眠れ
27 1987/02/25(0950) Stripe Blue
28 1987/03/25(0954) Stripe Blue
29 1987/04/15(0957) Stripe Blue
30 1987/05/20(0962) Stripe Blue
31 1987/06/24(0967) 君だけに
32 1987/07/22(0971) 君だけに
33 1987/08/12(0974) 君だけに
34 1987/10/28(0985) ABC
35 1987/11/18(0988) ABC
36 1987/12/09(0991) ABC
37 1988/01/20(0997) ABC
38 1988/03/16(1005) ふたり
39 1988/04/06(1008) ふたり
40 1988/04/27(1011) ふたり
41 1988/05/18(1014) ふたり
42 1988/06/22(1019) What's your name?
※ 1988/08/17(1027) THIS IS THE LIFE<錦織一清ソロ、with尾藤イサオ>
※ 1988/09/14(1031) What's your name?<東山紀之ソロ、with少年忍者>
43 1988/10/12(1035) What's your name?
44 1988/11/02(1038) じれったいね
45 1988/11/30(1042) じれったいね
46 1989/01/11(1047) じれったいね<with少年忍者>/君だけに/What's your name?
47 1989/02/01(1050) じれったいね
48 1989/03/01(1054) じれったいね
49 1989/05/03(1063) デカメロン伝説~バラードのように眠れ~Silent Dancer~ABC<マンスリー、with少年忍者>
50 1989/05/10(1064) まいったネ今夜~ハロー・ドーリー~LOVE&DREAM~踊り明かそう<マンスリー>
51 1989/05/17(1065) ブルドッグ~あなたに今Good-Bye~日本よいとこ摩訶不思議~仮面舞踏会~君だけに~まいったネ今夜<マンスリー>
52 1989/05/24(1066) VEHCLEI~悲しき願い~恋のサバイバル~マイ・ガール~Le'Freek~Play that Funky Music~Hold On I'm Coming<マンスリー>
53 1989/05/31(1067) まいったネ、今夜/じれったいね<マンスリー>
54 1989/06/21(1070) まいったネ、今夜
55 1989/08/09(1077) まいったネ、今夜
※ 1989/09/20(1083) ダーティー・ヒーロー<東山紀之ソロ、with少年忍者>
56 1990/04/11(1107) 封印LOVE
57 1990/04/25(1109) 封印LOVE
58 1990/05/16(1112) 封印LOVE~Baby Baby Baby~封印LOVE
59 1990/09/05(1128) FUNKY FLUSHIN'

夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<8> オメガトライブ/杉山清貴(ソロ)

2007-03-21 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴
「夜ヒット・出演履歴」シリーズ、今回はオメガトライブ、そして同バンドの初代ヴォーカルである杉山清貴のソロ歌手としての出演履歴について振り返ります。

「杉山清貴&オメガトライブ」が一躍メジャーとなったのは、1983年夏に発売された「サマー・サスビション」。この曲は「ザ・ベストテン」のランキングにも登場し、ベストテンでは数度披露されていますが、夜ヒットではこの曲ではなく、続いてヒットした翌年春の「君のハートはマリンブルー」で初登場しました。
しかし、1984年の間の出演はこの1回のみに終わり、次の出演はそれから1年後、1985年3月18日放送(月曜日時代最後の通常構成での放送)まで待たなければなりません。
しかし、この年の末にはヴォーカルだった杉山清貴が脱退する形でバンドが解散。そのため、この杉山時代のオメガドライブの夜ヒットの出演回数は意外にも7回のみとかなり少ないです。

その後、翌年に入り、オメガドライブはブラジルより日系人のカルロス・トシキを新ヴォーカルに迎え、「1986オメガトライブ」として再出発、初代ヴォーカルの杉山もソロアーティストとしての活動を開始します。これ以降は1986オメガドライブ、杉山共に夜ヒットにはイレギュラーに出演するようになり、「REALTIME TO PARADISE」(杉山)、「Brilliant Summer」(オメガトライブ)等シングル発売された歌以外の楽曲を披露することもしばしばありました。

(追記)先日のフジテレビ系「とくダネ!」内のコーナー「朝のヒットスタジオ」(「夜ヒット」が放送されていた60~80年代のヒット曲をオリジナルの歌手、そして生演奏によって毎回1曲ずつ紹介してゆくというもの)に杉山清貴が「ふたりの夏物語」で出演した際、1985年3月18日放送の夜ヒットにてこの曲を披露している映像が流れていたようです(あとで某動画サイトで確認しましたが、後ろのビッグバンドの構成人員(とくに吹奏楽器担当)が月曜日時代のものであったようなので、放送日の誤植ではないみたいです)ので、出演者一覧及び同記事にも当日出演分のデータを追加いたしました。

◆杉山清貴&オメガトライブ-初出演:1984年4月9日(第802回)/最終出演:1985年11月13日(第884回)、出演回数:7回
01 1984/04/09(0802) 君のハートはマリンブルー
02 1985/03/18(0850) ふたりの夏物語
03 1985/04/24(0855) ふたりの夏物語
04 1985/06/05(0861) サイレンスがいっぱい
05 1985/07/10(0866) サイレンスがいっぱい
06 1985/08/07(0870) サイレンスがいっぱい
07 1985/11/13(0884) ガラスのPARM TREE

◆杉山清貴(ソロ)-初出演:1986年5月7日(第908回)/最終出演:1990年5月16日(第1112回)、出演回数:17回(オメガドライブ時代を含めると通算24回)
01 1986/05/07(0908) さよならのオーシャン
02 1986/06/04(0912) さよならのオーシャン
03 1986/07/02(0916) さよならのオーシャン
04 1986/10/22(0932) 最後のHoly Night
05 1986/11/19(0936) 最後のHoly Night
06 1987/03/18(0953) REALTIME TO PARADISE
07 1987/05/27(0963) 水の中のAnswer
08 1987/06/24(0967) 水の中のAnswer
09 1987/08/12(0974) SHADE-夏の翳り-
10 1987/09/30(0981) SHADE-夏の翳り-
11 1987/12/23(0993) DOUBLE RAINBOW
12 1988/01/13(0996) 風のLONLEY WAY
13 1988/04/06(1008) 僕の腕の中で
14 1988/07/06(1021) 渚のすべて(MORNING MOON,RISING SUN)
15 1989/05/17(1065) プリズムレインに包まれて
16 1989/10/18(1085) 君がここにいてほしい 
17 1990/05/16(1112) いつも君を想ってる

◆1986オメガドライブ(カルロス・トシキ&オメガドライブ)-初出演:1986年8月13日(第922回)/最終出演:1989年8月30日(第1080回)、出演回数:21回
01 1986/08/13(0922) Super Chance
02 1986/09/10(0926) Super Chance
03 1986/12/03(0938) Cosmic Love
04 1987/01/14(0944) Crystal Night
05 1987/02/18(0949) Crystal Night
06 1987/04/08(0956) Crystal Night
07 1987/05/13(0961) For Each Other
08 1987/06/17(0966) Brilliant Summer
09 1987/07/29(0972) Miss Lonely Eyes 
10 1987/10/14(0983) STAY GIRL,STAY PURE
11 1987/11/11(0987) STAY GIRL.STAY PURE
12 1988/01/20(0997) STAY GIRL,STAY PURE
13 1988/03/23(1006) DOWN TOWN MYSTERY
14 1988/04/20(1010) DOWN TOWN MYSTERY
15 1988/08/03(1025) アクアマリンのままでいて
16 1988/09/07(1030) アクアマリンのままでいて
17 1988/11/09(1039) REIKO
18 1989/02/08(1051) Innocent Dreamer
19 1989/04/12(1060) Be Yourself
20 1989/07/12(1073) どうして好きといってくれないの
21 1989/08/30(1080) 花の降る午後

夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<7> 松本伊代/早見優

2007-03-19 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴
「夜ヒット・出演履歴」シリーズ、今回は「花の82年組」より松本伊代・早見優、この2人の出演履歴について振り返ります。

松本伊代は、「花の82年組」の中では一足早く1981年11月23日放送にて初登場。当時の彼女の所属事務所はかつて岡田奈々などを輩出したボンド。この事務所自体は夜ヒットとそれほど強い結びつきがある所ではなかったと思いますが(他にも彼女のデビュー前には大場久美子らも所属していましたが、大場には夜ヒットへの出演機会は与えられませんでしたし、岡田奈々も新曲発表時に度々出演する程度でした)、何としても大成させたいという事務所の意気込みが相当のものであったらしく、初期の「センチメンタル・ジャーニー」~「オトナじゃないの」の頃は、準レギュラー格のごとく毎月1回は番組に出演をしていました。
その後は歌のセールスが徐々に落ち込んでいったことと、1984年秋の深夜番組「オールナイトフジ」の司会抜擢を契機に、歌手活動よりも司会者・タレントとしての活動へと活動の重点を移していったこともあり、DXへのリニューアル以降はわずか8回の出演に止まっています。

一方、早見優に関しては、当時サン・ミュージックの所属でしたが、丁度この頃は同事務所の先輩・松田聖子の人気がピークに達しており、夜ヒットへの出演配分も新人歌手よりも既に人気が確立していた松田聖子の方が優先される傾向が強かったためか(1984年にデビューした岡田有希子の初出演がデビュー2年目にずれ込んだ理由もほぼ同様の理由によるものと考えられます)、一度、1982年5月にデビュー曲「急いで!初恋」で出演をした後、「夏色のナンシー」まで約1年間夜ヒットに出演しておらず、その間に発売された「アンサーソングは哀愁」や「あの頃にもう一度」は夜ヒットでは披露することができなかったようです。
その後も月曜日時代は、新曲発売時に1回ずつ定期的に出演するという形でしたが、歌の路線をロック・ポップス調のテイストに転換した1985年に関しては、松田聖子が結婚・妊娠のために歌手活動を休業したことも影響してか準レギュラー格として年間8回出演をしています。

◆松本伊代-初出演:1981年11月23日(第680回)/最終出演:1989年8月30日(第1080回)、出演回数:27回
01 1981/11/23(0680) センチメンタル・ジャーニー
02 1982/01/04(0686) センチメンタル・ジャーニー
03 1982/02/08(0691) ラブ・ミー・テンダー
04 1982/03/01(0694) ラブ・ミー・テンダー
05 1982/05/17(0705) TVの国からキラキラ
06 1982/06/21(0710) TVの国からキラキラ 
07 1982/07/26(0715) オトナじゃないの
08 1982/08/30(0720) オトナじゃないの
09 1982/11/08(0730) 抱きしめたい
10 1983/03/07(0746) チャイニーズ・キッス
11 1983/06/06(0759) 太陽がいっぱい
12 1983/07/04(0763) 太陽がいっぱい
13 1983/08/22(0770) 恋のバイオリズム
14 1983/11/28(0784) 時に愛は
15 1984/03/05(0797) 恋のKNOW-HOW
16 1984/04/02(0801) 恋のKNOW-HOW
17 1984/06/11(0811) 流れ星が好き
18 1984/10/01(0827) シャイネス・ボーイ
19 1984/11/26(0835) ビリーヴ
20 1985/09/25(0877) 月下美人
21 1986/02/05(0895) Last Kissは頬にして
22 1986/03/12(0900) Last Kissは頬にして
23 1987/01/21(0945) サヨナラは私のために
24 1987/03/25(0954) 思い出をきれいにしないで
25 1987/12/02(0990) すてきなジェラシー
26 1988/10/26(1037) 淋しさならひとつ
27 1989/08/30(1080) 悲しくてやりきれない 

◆早見優-初出演:1982年5月17日(第705回)/最終出演:1989年9月6日(第1081回)、出演回数:25回
01 1982/05/17(0705) 急いで!初恋
02 1983/05/02(0754) 夏色のナンシー
03 1983/08/08(0768) 渚のライオン
04 1983/10/24(0779) ラッキィ・リップス
05 1984/01/30(0792) 抱いてマイ・ラブ
06 1984/04/09(0802) 誘惑光線・クラッ!
07 1984/08/06(0819) Me☆セーラーマン
08 1984/10/08(0828) やさしい悪魔(with石川秀美・堀ちえみ)
09 1984/10/15(0829) 哀愁情句
10 1985/01/28(0843) Tonight
11 1985/03/04(0848) Tonight
12 1985/04/17(0854) Tonight
13 1985/05/15(0858) STAND UP
14 1985/06/05(0861) STAND UP 
15 1985/07/31(0869) PASSION
16 1985/08/28(0873) PASSION 
17 1985/12/11(0888) CLASH
18 1986/01/29(0894) CLASH
19 1986/04/09(0904) 西暦1986
20 1986/06/18(0914) Newsにならない恋
21 1986/08/20(0923) Newsにならない恋
22 1986/11/05(0934) 風になれ
23 1987/03/11(0952) ハートは戻らない
24 1988/04/20(1010) GET UP
25 1989/09/06(1081) 夕映えの中で

夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<6> チャゲ&飛鳥(CHAGE&ASKA)

2007-03-19 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴
「夜ヒット・出演履歴」シリーズ6回目はチャゲ&飛鳥の出演記録について振り返ります。

彼らの初出演は1979年11月12日。以前に「名シーン」の項にて彼らの初登場シーンを紹介した際にも述べましたが、当日出演の予定となっていた吉田拓郎が急遽出演を取り止めたことによる代打として、当時デビューしてまだ3ヶ月しか経っていない、無名の彼らに白羽の矢が立ち、この夜ヒットの初出演によって一気に全国的にも名前と顔が知れ渡ることとなったといういわくつきのエピソードを持つチャゲアス。1980年代後半以降、ビッグアーティストへのキャリアを積み重ねていく中でも、一躍自分たちの存在をメジャーにさせてくれたという恩義の念が強かったのか、夜ヒットへの出演頻度はTHE ALFEE(アルフィー)と並び、ニューミュージック・ロック系の中では多かった記憶があります。

特に、「万里の河」以来となる久々のヒットチャート20位圏内に入るヒットとなった「モーニングムーン」を発表した1986年には、大晦日に夜ヒットの名義の下で放送された「世界紅白歌合戦」も含めて年間で10回も出演。1989年9月にはマンスリーゲストとして、ヒットメトレーを披露したり、チャゲ、飛鳥それぞれ別の曲を披露し、ソロアーティストとしての個々に違った魅力を発揮したりと、DX版の終幕に華を添えました。

他にも番組晩期には司会の加賀まりこから「CHAGEの「C」を取ったら「HAGE」(ハゲ)じゃない」という強烈な?発言がなされたり、セールス的には今一つであり、当時テレビの音楽番組でもあまり披露される機会がなかった”幻の名作”ともいえる「MOON LIGHT BLUES」を夜ヒットではしっかり披露していたり(後年、古舘伊知郎も彼らの出演回の中でも一番印象深いシーンとこの歌での出演の様子を評していました)、と彼らもまた貴重な名場面(加賀まりこの上記発言に関しては番組史上に残る「迷」場面ですが…)を数多く夜ヒットに残したアーティストでした。

◆チャゲ&飛鳥(CHAGE&ASKA)-初出演:1979年11月12日(第575回)/最終出演:1990年8月22日(第1126回)、出演回数:39回(チャゲ単独では通算42回、飛鳥涼単独では通算40回)
01 1979/11/12(0575) ひとり咲き
02 1979/12/03(0578) ひとり咲き
03 1980/01/14(0583) ひとり咲き
04 1980/02/18(0588) 流恋情歌
05 1980/09/22(0619) 万里の河
06 1981/01/05(0634) 万里の河 
07 1981/06/01(0655) 放浪人
08 1981/07/13(0661) 放浪人
09 1982/11/15(0731) 北風物語
10 1984/03/12(0798) MOON LIGHT BLUES
※ 1984/04/30(0805) ふたりの愛ランド<チャゲ単独(チャゲ&優子名義)>
※ 1984/06/25(0813) ふたりの愛ランド<チャゲ単独(チャゲ&優子名義)>
11 1985/11/20(0885) ボヘミアン
12 1986/01/22(0893) モーニングムーン
13 1986/02/26(0898) モーニングムーン
14 1986/04/09(0904) モーニングムーン
15 1986/05/14(0909) 黄昏を待たずに
16 1986/06/25(0915) 黄昏を待たずに
17 1986/08/06(0921) Count Down
18 1986/09/03(0925) Count Down
19 1986/10/29(0933) 指環が泣いた
20 1986/11/26(0937) 指環が泣いた
21 1986/12/31(0942) 指環が泣いた
22 1987/01/14(0944) TURNNING POINT
23 1987/06/03(0964) SAILOR MAN
24 1987/09/23(0980) ロマンジングヤード
25 1988/03/02(1003) 恋人はワイン色
26 1988/05/25(1015) ラプソディ
※ 1988/08/17(1027) MIDNIGHT 2 CALL<飛鳥涼単独>
27 1988/10/05(1034) Trip
28 1989/02/08(1051) Love Affair
29 1989/03/15(1056) WALK
30 1989/04/19(1061) ボヘミアン/WALK
31 1989/06/21(1070) LOVE SONG
32 1989/08/16(1078) HOTEL
33 1989/09/06(1081) モーニングムーン/ひとり咲き
34 1989/09/13(1082) WALK~モーニングムーン~LOVE SONG~万里の河~Count Down~Love Affair~STAR LIGHT~Mr.ASIA~ロマンジングヤード
35 1989/09/20(1083) 伝わりますか<飛鳥涼ソロ>/終楽章(エピローグ)<チャゲソロ>
36 1989/09/27(1084) 棘/PRIDE
※ 1990/01/31(1099) MULTI MAXのテーマ<チャゲ単独(MULTI MAX名義)>
37 1990/04/25(1109) DO YA DO
38 1990/07/04(1119) 万里の河/DO YA DO
39 1990/08/22(1126) 太陽と埃の中で