伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

夜ヒットを彩った俳優たち<6> 1971年-1973年

2007-03-11 | 夜のヒットスタジオ/番組史
1973/11/26(0265) 大信田礼子/(不詳)
1973/11/05(0262) 梶芽衣子/怨み節
1973/10/01(0257) 森田健作/青春のバラード
1973/09/03(0253) 朝丘雪路/終わりなき冬の旅
1973/08/06(0249) 石橋正次/雨あがりの出発
1973/07/02(0244) 森田健作/さらば愛の日々
1973/06/25(0243) 石橋正次/雨あがりの出発
1973/06/25(0243) 大信田礼子/愛のくらし
1973/03/19(0229) 石橋正次/お嫁にもらおう
1973/03/19(0229) 山口いづみ/小さな秘密
1973/01/15(0220) 朝丘雪路/さよならの季節
1973/01/15(0220) 山口いづみ/小さな秘密
1972/12/18(0216) 大信田礼子/同棲時代
1972/11/27(0213) 森田健作/若者たち
1972/11/27(0213) 山口いづみ/緑の太陽
1972/10/23(0208) 沖雅也/君と二人で
1972/10/02(0205) 大和田伸也/友よ
1972/09/18(0203) 紀比呂子/(不詳)
1972/09/04(0201) 石橋正次/鉄橋をわたると涙がはじまる
1972/08/21(0199) 朝丘雪路/朝まで待って
1972/08/07(0197) 萩原健一/ブルージンの子守唄
1972/07/31(0196) 大信田礼子/何がどうしてこうなった
1972/07/24(0195) 岸部シロー/バタフライ
1972/07/17(0194) 森田健作/涙によろしく
1972/07/03(0192) 加山雄三/男ひとり
1972/05/29(0187) 石坂浩二/浅丘ルリ子夫妻<特別ゲスト>
1972/05/01(0183) あおい輝彦/夜霧のかなたへ
1972/05/01(0183) 森田健作/若い涙はみな熱い
1972/04/10(0180) 朝丘雪路/お別れしましょう
1972/04/10(0180) 紀比呂子/(不詳)
1972/03/20(0177) 大石悟朗/花のある坂道
1972/03/06(0175) 朝丘雪路/お別れしましょう
1972/02/14(0172) 鹿内孝/本牧メルヘン
1972/02/07(0171) 古城都/愛があれば
1972/01/17(0168) 朝丘雪路/いつもなら
1972/01/03(0166) あおい輝彦/夜霧のかなたへ
1971/12/13(0163) 森田健作/青春の旅
1971/12/06(0162) 大信田礼子/ノックは無用
1971/11/08(0158) 加山雄三/夜のシャッフル
1971/11/01(0157) 千葉真一/野良犬のブルース
1971/10/11(0154) 大信田礼子/ノックは無用
1971/09/27(0152) 朝丘雪路/いつもなら
1971/09/27(0152) 杉良太郎/たとえば"愛"
1971/09/20(0151) 小林旭/ごめんね
1971/08/23(0147) あおい輝彦/一人の旅
1971/08/16(0146) 鶴田浩二/男
1971/08/02(0144) 紀比呂子/二人だけの約束
1971/07/12(0141) 浅丘ルリ子/されどわが愛は死なず
1971/07/05(0140) 倍賞美津子/(不詳)
1971/06/21(0138) 朝丘雪路/いつもなら
1971/05/10(0132) あおい輝彦/二人の世界
1971/05/03(0131) 加山雄三/荒野をもとめて
1971/05/03(0131) 大信田礼子/女はそれを我慢できない
1971/04/26(0130) 真帆志ぶき/ドント・メイク・ミー・オーヴァ-
1971/04/05(0127) 財津一郎/(不詳)
1971/04/05(0127) 朝丘雪路/雨がやんだら
1971/03/29(0126) 黒沢年男/朝には別れを
1971/03/29(0126) 松島トモ子/コーヒーと小犬
1971/03/15(0124) 鶴田浩二/傷だらけの人生
1971/03/08(0123) 那智わたる/(不詳)
1971/03/01(0122) 浜田光夫/(不詳)
1971/02/22(0121) 小林旭/ついてくるかい
1971/02/22(0121) 渥美マリ/好きよ愛して
1971/02/01(0118) 加山雄三/荒野をもとめて
1971/02/01(0118) 朝丘雪路/雨がやんだら
1971/01/25(0117) 柏木由紀子<特別ゲスト>
1971/01/18(0116) 鰐淵晴子<特別ゲスト>
1971/01/11(0115) 和泉雅子/私はジュリエット
1971/01/04(0114) 児島美ゆき/どういうわけか
1971/01/04(0114) 岡田可愛/小さな日記

この時代の俳優陣の常連というと、やはり一連の青春ドラマにより若者のカリスマ的存在となっていた森田健作。
この時期には西城秀樹と共にジョイントコンサートを開くなど、歌手活動も結構活発で、ドラマ関連ながら「友達よ泣くんじゃない」「さらば涙と言おう」とヒット曲にも恵まれていました(ただ、右の2曲は残念ながら、他局のドラマ主題歌であったことから、夜ヒットでは歌われることはありませんでした。この時代はまだ他局の番組主題歌に関しては厳しい制約が課されていたようです)。また、森田と同じく青春ドラマで人気を集めた石橋正次もまた、「夜明けの停車場」の大ヒット(この曲も夜ヒットでは披露されていないようです)を皮切りに歌手活動にも精力的であったこともあり、この時期には準レギュラー格として頻繁に顔を出しています。

このほか、「アテンション・プリーズ」の紀比呂子、「てんきぐらげ」の渥美マリ、「サインはV」の岡田可愛、「ハレンチ学園」の児島美ゆきなど、50代以上の方にとっては懐かしい名前も上記リストの中にはちらほら見られます。

大御所勢では、「傷だらけの人生」が大ヒットした鶴田浩二、「ついてくるかい」「純子」がヒットした小林旭がこの時期に初登場しています。
鶴田浩二はなんと行っても片耳を手で塞ぎながら歌を歌うという独特のスタイルが印象的です。そしてまた彼の歌は戦争を実体験した男らしい「反骨精神」のようなものが流れており、この「傷だらけの人生」もまさに「反骨精神の塊」ともいえるような彼ならではのヒット曲であったと思います。
時はアウトローな生き方がティーンエイジたちに憧憬の念を持ってもてはやされていた時代。彼の歌うこの「傷だらけの人生」に流れる「反骨」さが時代と不思議にマッチして、この歌がヒットしたと言えるのかもしれません。

小林旭は同じく日活黄金時代を支えた石原裕次郎と並ぶ戦後派の「歌う映画スター」の代表格的存在です。
歌手としての全盛期はやはり1960年代ということになると思いますが、その後も「ついてくるかい」「昔の名前で出ています」「熱き心に」がヒットし、大御所俳優の中でも夜ヒットでは比較的出演機会が多かった俳優の一人でもありました。
彼にまつわる夜ヒットでのシーンで思い出されるのは、時代は下りますが、1986年10月15日放送における「熱き心に」で、100人規模の合唱団を従えて、堂々とした歌いっぷりを披露したシーンが印象深いです。銀幕全盛時代を生きたスターならではの彼のオーラがスタジオ一面を包み込む、説得力のあるステ-ジングでした。

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