<註>
・下記表記の「R」は当該曲目のレコード(CD)発売日、「HC」は当該曲目のオリコンチャートでの最高位を表しています。
・また、曲目の部分の記載につき、オリコンチャート1位獲得曲については■、同じく2~10位にランクインされた曲については■の背景色にしてあります。
・各曲目につき、放送回順に記載していますが、必ずしもその放送回がその曲目が初めてヒットスタジオで歌われた(演奏された)回であるわけではないので、ご覧頂く際にはその辺りのところをご留意下さい。
・また、1970年代前半までについては映像資料等が乏しいため、レコード発売日と各歌手の出演日との兼ね合い、何らかのタイアップ曲として発売されたものについては、スポンサーや他局番組との競合の有無、その他種々の点を考慮の上、その放送回に披露されたことがほぼ間違いないであろうと「推定」されるものについてのみ記載をしております。発売日等で間違いがございましたらご一報下さい。
<1971年3月1日(第122回)>
・雪が降る 西郷輝彦
詞:Salvatore Adamo/安井かずみ<訳> 曲:Salvatore Adamo/川口 真<編>
R:1971/03/25
※原曲はサルバトーレ・アダモ「Tombe La Neige」。1971年にはアダモ自身が吹き込んだ日本語版がヒット(週間チャート最高位5位、71年のオリコン年間チャート31位<累計売上:30.5万枚>)。西郷のほかにも越路吹雪ら多くの日本人歌手もシングル・アルバムにて同曲をカバーしている。
・銀座の恋の物語 浜田光夫/市川瑛子
詞:大高ひさを 翌:鏑木 創 R:1971/02/05
※1961年に発表された石原裕次郎・牧村旬子のデュエットソング「銀座の恋の物語」のリバイバル。
・遠くへ行きたい 永田克子
詞:永 六輔 曲:中村八大 .R:1971/02/-
・1962年にヒットしたジェリー藤尾の代表作「遠くへ行きたい」のリバイバル。
・愛ある限り 石田ゆり
詞:なかにし礼 曲:川口 真 R:1971/02/-
・信頼 伊東ゆかり
詞:谷 雅子 曲:海野こうじ R:1971/03/25 HC:69位
<1971年3月8日(第123回)>
・白夜 青江三奈 R:1971/03/15 HC:51位
・美しく燃えて 小川知子
詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1971/02/05 HC:34位
・明日があるから 松平直樹とブルーロマン R:1971/02/-
・風が吹く 天童よしみ
詞:竹中 労 曲:木村好夫 R:1970/11/10
※ナベプロによるテレビ局支配の実情など芸能界の裏側を多くのルポタージュ記事で暴露し、注目を集めていた、ルポライターの先駆者・竹中労が作詞を担当。長い不遇の時を経て、80年代後半~90年代にかけて「道頓堀人情」「酒きずな」「珍島物語」のヒットにより一躍女性演歌歌手の一番人気に躍り出た天童よしみの正式デビューシングル(尚、この曲をリリースする1ヶ月前に「吉田よしみ」名義でフジテレビ系アニメ「いなかっぺ大将」のテーマ「大ちゃん数え歌」がリリースされており、この作品が天童が最初に吹き込んだレコードシングル盤である)。
・今、恋が終る 金井克子 R:1971/03/01
・ケ・セラ・セラ ゴールデン・ハーフ
詞:Jay Livingston/なかにし礼<訳> 曲:Ray Evans R:1970/12/21
※原曲はドリス・デイ「Que Sera Sera」(映画「知りすぎていた男」より、1956年度アカデミー賞主題歌賞受賞)。日本では1957年に発表されたペギー葉山盤(訳:音羽たかし)が有名。
<1971年3月15日(第124回)>
・あの時あなたは美しく 英 亜里
詞:山口あかり 曲:平尾昌晃 R:1971/03/13
・この愛を永遠に 由紀さおり
詞:なかにし礼 曲:川口 真 R:1971/03/05 HC:57位
・傷だらけの人生 鶴田浩二
詞:藤田まさと 曲:吉田 正 R:1970/12/25 HC:2位
◆年間チャート(71年)4位(77.8万枚)
◆第13回(1971年)日本レコード大賞大衆賞受賞曲
◆第4回(1971年)日本有線大賞受賞曲
◆第4回(1971年)全日本有線放送大賞(夜のレコード大賞)受賞曲(※尚、1971~1976年までは「大賞」という呼称ではなく「金賞」の呼称が使用されている)
※東映映画「傷だらけの人生」主題歌
※銀幕スター・鶴田浩二の久々の歌手としてのヒット作。左耳に手を当てて歌う独特の歌唱スタイルが話題となったが、これは、22歳のときに薬の副作用で左耳が難聴になってしまい、音のリズムをとりづらくなっていたことによるものである。
・歌舞伎町の女 野村真樹
詞:吉川文郎/なかにし礼<補作> 曲:猪俣公章 R:1971/02/05 HC:33位
・あいつとあの娘 佐良直美
詞:保田善生 曲:いずみたく R:1971/03/05
※三菱レイヨンPRソングとして発売。
<1971年3月22日(第125回)>
・東京流し唄 藤 三郎 R:1970/12/-
・雨の夜、京都に帰る 高田恭子
詞:どいあきら 曲:中村泰士 R:1971/03/-
・許してあなた 矢吹 健
詞:山口洋子 曲:筒美京平 R:1971/02/01
・みちゆき 菅原洋一
詞:藤田敏雄 曲:佐藤 勝 R:1970/12/-
・さいはての女 藤 圭子
詞:石坂まさを 曲:彩木雅夫 R:1971/02/05 HC:8位
<1971年3月29日(第126回)>
・太陽に走る女 辺見マリ
詞:安井かずみ 曲:鈴木邦彦 R:1971/04/05 HC:64位
・コーヒーと小犬 松島トモ子 R:1971/04/-
・朝には別れを 黒沢年男
詞:橋本 淳 曲:中村泰士 R:1971/03/-
・ブラック・シャドー 土居まさる
詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1971/05/-
・生きているのが淋しくて ピーター R:1971/04/-
<1971年4月5日(第127回)>
・芝居は終った 中尾ミエ
詞:なかにし礼 曲:宮川 泰 R:1971/03/-
・たばこ屋の云うことにゃ 大船 渡 R:1971/03/-
・おもかげ フランク永井 R:1971/04/-
・卒業させてよ 和田アキ子
詞:阿久 悠 曲:馬飼野俊一 R:1971/03/05 HC:39位
<1971年4月12日(第128回)>
・地球は回るよ トワ・エ・モア
詞:山上路夫 曲:東海林修 R:1971/03/05
・君は人妻 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
詞・曲:なかにし礼 R:1971/03/25
・なごやの女 北島三郎
詞:星野哲郎 曲:島津伸男 R:1971/03/25 HC:58位
・何かいいことありそうな ピンキーとキラーズ
詞:山上路夫 曲:いずみたく R:1971/04/20 HC:50位
◆第22回(1971年)NHK紅白歌合戦出場曲(4回)
<1971年4月19日(第129回)>
・ふるさと タローとアルファベッツ
詞:山上路夫 曲:森本太郎 R:1971/04/-
※タローとアルファベッツは元ザ・タイガースの森本太郎を中心として結成されたバンド。
・勝負 村田英雄 R:1971/01/-
・暗い港のブルース ザ・キングトーンズ
詞:なかにし礼 曲:早川博二 R:1971/04/05 HC:19位
・約束 フォーリーブス
詞:阿久 悠 曲:筒美京平 R:1971/03/01 HC:31位
・恋仁義 藤 圭子
詞:石坂まさを 曲:曽根幸明 R:1971/05/05 HC:21位
・夜の花びら 杉 慎吾 R:1971/02/-
・銀座の子守唄 守屋 浩
詞・曲:浜口庫之助 R:1971/03/-
<1971年4月26日(第130回)>
・しのび泣き 三田 明
詞:宮川哲夫 曲:渡久地政信 R:1971/04/-
・最後の一時間 園まり
詞:なかにし礼 曲:中村泰士 R:1971/05/-
・おんなは女 平 浩二
詞:山口洋子 曲:猪俣公章 R:1971/03/25
・ドリフのツンツン節 ザ・ドリフターズ
詞:なかにし礼 曲:不明/川口 真<編> R:1971/05/05 HC:18位
※「ツンツン節」は戦前~戦中にかけて各旧制大学・高等学校でそれぞレ独自に歌詞を付けて歌われていたもの。いわゆる「寮歌」という格式ばったものではなく、「春歌」「お座敷唄」として親しまれていたと伝えられている。
・ドント・メイク・ミー・オーヴァー 真帆志ぶき
詞:Hal David 曲:Burt Bacharach R:1971/05/-
※オリジナルは1963年に発表されたディオンヌ・ワーウィックの出世作「Don't Make Me Over」。
※真帆志ぶきは元宝塚歌劇団の男役トップスター。1952年、月組公演「アメリカーナ」「春のおどり」で初舞台を踏み、その後花組に配属。1955年の花組公演「国姓爺合戦」でメイン級に抜擢されて以降、当時のトップスターであった淀かほるらと互角の人気を集め、雪組への組替の後、1962年に退団した明石照子の後任として同組の男役トップに就任。「スータン」の愛称で親しまれ、華麗なダンス技術と確かな歌唱力で多くのファンを魅了、彼女をモデルとした人形(「スータン・ドール」)が商品化されるほどの絶大な人気を集めた。8年間の長きに渡って雪組トップを張った後、1971年に専科入り、75年に退団。専科入り後、東京・日生劇場などでの外部公演にも進出し更なるキャリアを積むが、結婚を機に活動規模を縮小、リサイタル・ワンマンショーなどを中心とした活動へと移行した。
【司会】前田武彦・芳村真理
(参考)この頃の主な出来事
・03/04 富士急電車とトラックが衝突し、電車が脱線する事故発生。17人死亡。
・03/05 大阪刑務所内で印刷されている大阪大学・大阪市立大学の入試問題売買の事実が発覚。
・03/06 アサヒ玩具(1979年に倒産)、「アメリカンクラッカー」発売。記録的なヒット商品に。
・03/26 多摩ニュータウンの第一次入居開始。
・03/28 愛知・名古屋市で開催された世界卓球選手権大会に中国卓球代表団が参加。中国の外交方針の転換を印象付ける出来事として話題となる。
・03/29 二院クラブ所属の青島幸男参院議員が、参院予算委員会で政治問題規制法に関する質疑の最中に佐藤栄作首相に対して「総理は財界の男妾」と発言。参院自民党は青島議員に対して懲罰動議を提出。
・04/- 東京五輪の選手村跡地に都立代々木公園が開園。
・04/02 大阪・箕面市にミスタードーナツ1号店開店。
・04/05 イタリア・エトナ火山が噴火。
・04/11 第7回統一地方選挙。大阪府知事選では社会党(現・社民党)・共産党推薦候補の黒田了一が現職の左藤義詮を破り初当選。東京の美濃部亮吉知事に続き、大阪にも革新知事が誕生。
・04/16 昭和天皇・香淳皇后ご夫妻、広島原爆慰霊碑に初参拝。
・04/27 防衛庁(現・防衛省)、第4次防衛力整備計画原案を発表。
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