伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

夜ヒットを彩った俳優たち<1> 1988年-1990年

2007-03-11 | 夜のヒットスタジオ/番組史
夜ヒットの特徴の一つとして、「俳優が数多く歌手として登場した」という点もやはり番組史を語る上で避けて通ることは出来ない部分ではないでしょうか。

22年間の間に数多くの、時代を彩る人気俳優が歌手として登場し、本職歌手とは一味違う「俳優ならではの世界観」を歌の中で表現し、数多くの名シーンを視聴者に提供しました。

ここでは、現時点で判明している限りで、22年間に出演した俳優たちをその出演時に披露した曲目と共に一覧形式で紹介します。まず最初は番組晩期の1988~90年に出演した俳優及び曲目を紹介します。

1990/08/15(1125) 柴田恭兵/BREAK OUT 
1990/06/06(1115) 杉本彩/うさぎ
1990/05/30(1114) 中村雅俊/願い
1990/05/30(1114) 桐島かれん/TRABELLIN' GIRL
1990/05/23(1113) 原田知世/Tears of joy
1990/05/16(1112) 桐島かれん/TRABELLIN' GIRL
1990/05/09(1111) 薬師丸ひろ子/手をつないでいて
1990/05/09(1111) 世良公則/I'm Crying
1990/05/02(1110) 野村宏伸/美しい証拠
1990/03/07(1104) 中村雅俊/100年の勇気
1990/02/21(1102) 原田知世/Silvy
1990/02/14(1101) 時任三郎(牛若丸三郎太)/勇気のしるし
1989/12/06(1092) 原田芳雄/(不詳)
1989/11/29(1091) 中村雅俊/ほほえみで抱きしめたい
1989/11/22(1090) 岩城滉一/(不詳)
1989/11/15(1089) 菅原文太/港の男唄
1989/10/25(1086) 木の実ナナ/メランコリック・ママ(×小林幸子)
1989/10/25(1086) 柴田恭兵/横浜DAYBREAk
1989/10/18(1085) 薬師丸ひろ子/Windy Boy
1989/09/20(1083) 柴田恭兵/横浜DAYBREAK
1989/09/20(1083) 薬師丸ひろ子/Windy Boy
1989/09/20(1083) 宮沢りえ/DREAM RUSH
1989/09/06(1081) 中村雅俊/闇の中のサファイア
1989/08/09(1077) 清水宏次朗/俺たちのシーズン
1989/06/21(1070) 中村雅俊/あなたにあげたい夢がある
1989/06/14(1069) 野村宏伸/Heartbreakをくれないか
1989/05/10(1064) 黒沢年男/媚薬-BIYAKU-
1989/03/29(1058) 薬師丸ひろ子/悲しき天使-Those Were The Days-/A LOVER'S CONCERTO
1989/03/01(1054) 中村雅俊/消えのこる青春の香り
1989/02/15(1052) 薬師丸ひろ子/A LOVER'S CONCERTO/メイン・テーマ
1989/01/25(1049) 秋野暢子/だまされ天然!
1988/11/30(1042) 薬師丸ひろ子/アンフィニ
1988/11/16(1040) 柴田恭兵/TRASH
1988/11/09(1039) 津川雅彦/朝丘雪路/汽車メドレー
1988/11/09(1039) 真田広之/たとえば、フォーエバー(×小泉今日子)
1988/10/19(1036) 時任三郎/NOSTALGIA
1988/10/12(1035) 世良公則/「抱きしめてくれ…」
1988/10/05(1034) 薬師丸ひろ子/元気を出して
1988/09/28(1033) 加山雄三/ちょっとだけストレンジャー/旅人よ(×ザ・ワイルドワンズ)
1988/09/21(1032) 田中裕子/恋愛のススメ
1988/09/21(1032) 時任三郎/記憶ゲーム
1988/09/14(1031) 秋吉久美子/リオリタ…いとしのリタ
1988/08/24(1028) 薬師丸ひろ子/時代
1988/07/27(1024) 薬師丸ひろ子/時代
1988/07/20(1023) 清水宏次朗/PARADISE IN SUMMER 
1988/07/13(1022) 高橋良明/ヴィーナスの失敗
1988/07/06(1021) 中井貴一/8月のバレリーナ
1988/07/06(1021) 富田靖子/それは彼女のバレリーナ
1988/06/22(1019) 大地真央/蒼い地球の女
1988/06/08(1017) 陣内孝則/辛口
1988/06/08(1017) 清水宏次朗/PARADISE IN SUMMER
1988/05/25(1015) 原田知世/太陽になりたい
1988/05/04(1012) 小林旭/五月雨ワルツ/熱き心に
1988/05/04(1012) 高橋良明/恋の3・2・1
1988/04/27(1011) 原田知世/太陽になりたい
1988/04/20(1010) 沢口靖子/Follow Me
1988/04/20(1010) 三上博史/PRISONER-脱出考
1988/03/30(1007) 薬師丸ひろ子(マンスリー)
1988/03/30(1007) 舘ひろし/翼を拡げて-OPEN YOUR HEART
1988/03/23(1006) 薬師丸ひろ子(マンスリー)/時代/終楽章
1988/03/16(1005) 薬師丸ひろ子(マンスリー)/雨は止まない/ルパラほか
1988/03/09(1004) 薬師丸ひろ子(マンスリー)/メインテーマ/WOMAN-"Wの悲劇より"-
1988/03/02(1003) 薬師丸ひろ子(マンスリー)/セーラー服と機関銃/探偵物語
1988/02/24(1002) 沢口靖子/Follow Me
1988/01/20(0997) 陣内孝則/涙のモーターウェイ
1988/01/06(0995) 京本政樹/風のセーラ

この頃の俳優陣からの出演者の中で突出して出演回数が多いのが薬師丸ひろ子。1988年の中島みゆきさんの名曲「時代」のカバーが大ヒットして以降の数年間、コンサートツアーを催すなど音楽活動も活発であったため、夜ヒットへの出演機会も以前よりも大幅に増えています。

男優では、当時「あぶない刑事」でカリスマ的な人気を獲得していた柴田恭兵が特に出演回数が多く、「TRASH」や「横浜DAYBREAK」など自身の主演ドラマの主題歌を引っさげて出演しています。ちなみに夜ヒット22年の歴史の中で最後に歌手として出演した俳優も上記リストの通り彼で、このときもやはりフジテレビ系「木曜劇場」で当時放送されていた自身の主演ドラマの主題歌を引っさげての出演でした。

異色所で言えば、やはり1989年11月15日放送に出演した菅原文太。大御所俳優、しかも自身の歌声を生の音楽番組で披露することなど殆どない彼だけあって、本番中の緊張の度合いは半端ではなかったです。親交のある作家・安部譲ニ氏が応援のためにわざわざ駆けつけたり、とにかく歌いたくなかったのか、歌前のトークの時間を意図的に長くさせようとしたり、緊張のあまり、歌詞を忘れてしまったのか、演歌系の曲では珍しく譜面を見ながら歌を歌ったりと、異例づくめの連続。普段ドラマ・映画で見せる「強面」あるいは「男気溢れる」イメージとは全く真逆な素顔の菅原文太が見られた、という点でかなり貴重なワンシーンだったと言えるかもしれません。


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