伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

【改訂版】歌謡曲黄金時代と夜のヒットスタジオ-曲目リスト(13) 1970年11~12月

2008-03-25 | 夜ヒット/曲目(改訂・増補版) 68~70年

<1970年11月2日(第105回)>
・シャンゼリゼの夜 ピーター R:1970/10/-
雨がやんだら 朝丘雪路
 詞:なかにし礼 曲:筒美京平 R:1970/10/21 HC:5位
 ◆年間チャート(71年)23位(32.4万枚)
 ◆第13回(1971年)日本レコード大賞作曲賞受賞曲
 ◆第4回(1971年)日本有線大賞特別賞受賞曲
 ◆第22回(1971年)NHK紅白歌合戦出場曲(10回)

 ※現在では女優・舞踊家のイメージの強い朝丘だが、宝塚歌劇団を退団して以降は女優として人気を博す傍ら、ジャズ歌手としての活動も展開しており、1957年に初出場して以来、1960年代前半までは年末の紅白の常連歌手として毎年出場者に名を連ねていた。この時代に発表された歌としては「島育ち」(田端義夫との競作)「永良部百合の花」「レモンティーをもう一杯」「船頭可愛や」(1935年の音丸のヒット曲のリメイク)「ふり向いてもくれない」などがある。
 ※1960年代後半以降は歌手活動は最小限に抑えられ、専らテレビ司会者や女優としての活動が主であったが、この曲が翌71年に入ってから大ヒットして以降1976年頃にかけて再び歌手活動にも力を注ぐようになり、「お別れしましょう」「終わりなき冬の旅」「ごめんなさい」などの主に筒美京平が作曲を手掛けた作品を次々と発表、新境地を開拓する。
・振り返ってみたけれど 三田 明
 詞:山口洋子 曲:藤本卓也 R:1970/11/-
・悲しみのアリア 石田ゆり
 詞:なかにし礼 曲:筒美京平 R:1970/09/25 HC:27位
 ※石田ゆりは歌手・女優のいしだあゆみの実妹であり、現在は作詞者・なかにし礼の夫人。
・誰もいない海 トワ・エ・モア
 詞:山口洋子 曲:内藤法美 R:1970/11/05 R:16位
 ※1968年に、大木康子という歌手のシングル盤のB面の曲として製作。後に作曲者である内藤の夫人であるシャンソン歌手の越路吹雪が自身のライフワークとしていた日生劇場での「ロングリサイタル」でこの曲をカバーしたところ好評を得、アルバムに収録。それから程なくして、このトワ・エ・モアのバージョンがシングル盤として発売され、これも約15万枚のセールスを記録するヒットとなった。
・小さなあやまち 和田浩治
 詞:阿久 悠 曲:中村泰士 R:1970/10/-

<1970年11月9日(第106回)>
■「おめでとう歌謡大賞」と題して、当日授賞式が開催された第1回日本歌謡大賞の特集を放送。歌謡大賞及び各主要部門賞の受賞曲を中心とした構成が採られた。
一度だけなら 野村真樹
 詞:山口洋子 曲:猪俣公章 R:1970/06/05 HC:10位
 ◆年間チャート(70年)46位(23.4万枚)
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞新人賞受賞

 ◆第1回(1970年)日本歌謡大賞放送音楽新人賞受賞
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞新人賞受賞
 
◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)
黒ネコのタンゴ 皆川おさむ
 詞:Francesco Pagano/Armando Soricillo/Francesco Saverio Maresca/見尾田みずほ<訳>
 曲:Francesco Pagano/小森昭宏<編>
 R:1969/10/05 HC:1位(1969/11/10-1970/02/09)
 ◆年間チャート(70年)1位(141.4万枚
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞大衆賞受賞曲
 ※原曲はイタリアの童謡であり、現地の童謡コンテスト「第11回ゼッキノ・ドロ(Zechino d'Oro)」に第3位に入賞した「黒いネコがほしかった」(Volevo un gatto nero)。日本での大ヒットの直後にはフィンランド、フランスでもこの曲のカバー盤が発売されている。
 ※皆川は歴代ヒットスタジオ出演歌手中、最年少での初出演(出演当時7歳)。

<1970年11月16日(第107回)>
・男が惚れなきゃ女じゃないよ 都はるみ
 詞:かないさちこ 曲:市川昭介 R:1970/11/25 HC:52位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(6回)
・何があなたをそうさせた いしだあゆみ
 詞:なかにし礼 曲:筒美京平 R:1970/10/10 HC:12位
・恋のぬくもり 小川知子
 詞:丹古晴己 曲:鈴木 淳 R:1970/10/05 HC:49位
愛のいたずら 内山田洋とクールファイブ
 詞:安井かずみ 曲:彩木雅夫 R:1970/10/05 HC:10位
 ◆第1回(1970年)日本歌謡大賞放送音楽賞受賞曲


<1970年11月23日(第108回)>
・冬の停車場 布施 明 
 詞:山上路夫 曲:三月はじめ R:1970/11/20 HC:30位
・そっとしといてネ! 吉沢京子
 詞:岩谷時子 曲:森本太郎 R:1970/11/-
走れコータロー ソルティー・シュガー
 詞:池田謙吉 曲:池田謙吉/前田伸夫 R:1970/07/05
 HC:1位(1971/01/04)
 ◆年間チャート(70年)26位(33.7万枚)/同(71年)20位(33.7万枚)
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞新人賞受賞
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞グリーン賞受賞
 
※当初は実在する競走馬への純粋な応援歌という意味合いで構想が練られたが、同バンドのメンバーである山本厚太郎(コータロー)が演奏の練習に遅刻ばかりする「遅刻常習者」であったことから作詞者の池田謙吉が山本に発破をかける意味合いを込めて名前の部分を「コウタロー」に置き換えたことからこのような曲名となったという。曲の途中に当時公営ギャンブル廃止の方針を打ち出していた美濃部亮吉東京都知事の声色を真似ている部分が含まれているなど、全体としてはコミックソングとして製作されているものの、風刺の効いた内容となっている。 
生きがい 由紀さおり
 詞:山上路夫 曲:渋谷 毅 R:1970/11/05 HC:6位
 ◆年間チャート(71年)48位(23.4万枚)

<1970年11月30日(第109回)>
・今日の雨 高田恭子
 詞:有馬三恵子 曲:中村泰士 R:1970/10/20
・塩・ローソク・シャボン 佐良直美
 詞:佐良直美 曲:坂田寛夫 R:1970/11/25
・死なせはしない 高岡健二 R:1970/09/-
・情熱 西郷輝彦
 詞:阿久 悠 曲:川口 真 R:1970/10/20
銀座の女 森 進一
 詞:川内康範 曲:曽根幸明 R:1970/09/15 HC:4位
 
◆第1回(1970年)日本歌謡大賞放送音楽賞受賞曲
 
◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(3回、白組トリ)
・花のメルヘン ダーク・ダックス
 詞・曲:敏 トシ R:1970/11/10 HC:14位
 ◆第13回(1971年)日本レコード大賞編曲賞受賞曲(編曲:服部克久) 
 ※この曲をプロデュースした敏トシは、高校卒業後に森山良子の専属バンドのメンバーとして音楽界入り。その後、いずみたくや森田公一ら先輩音楽家に師事した後に、25歳の時に独立。それから程なくして作詞・作曲を担当したこの歌が翌71年に入ってからヒットチャートを急上昇、15万枚のセールスを記録。その後も数年間、ダーク・ダックスとダックを組み、続編的作品である「星のメルヘン」などを発表した。 

<1970年12月7日(第110回)>
・中途半端はやめて 奥村チヨ
 詞:なかにし礼 曲:筒美京平 R:1970/12/01 HC:24位
・オー・ビューティフル・デイ! ザ・ワイルドワンズ
 詞:松原雅彦 曲:加瀬邦彦 R:1970/12/01
・花の宴 北島三郎 R:1970/12/-
おんなの朝 美川憲一
 詞:西沢 爽 曲:米山正夫 R:1970/12/25 HC:10位
 ◆年間チャート(71年)33位(29.5万枚)
 ◆第4回(1971年)日本有線大賞スター賞受賞曲

 ※オリコンの集計が始まって以降に発売された美川のシングルの中では、集計開始当初に大ヒットしていた「釧路の夜」に次ぐセールスを記録
・唇が泣いてる 小松みどり
 詞:西沢 爽 曲:鈴木 淳 R:1970/10/- 
 ※歌手・女優の五月みどりの実妹。姉がお座敷演歌で売り出したのに対し、妹の小松は奥村チヨらの成功により確立された「フェロモン歌謡」路線で売り出した。

<1970年12月14日(第111回)>
・かたおもい 黒木 憲 R:1970/12/-
・愛があるなら年の差なんて にしきのあきら
 詞:有馬三恵子 曲:海老沼裕/浜口庫之助 R:1970/10/10 HC:35位
・矢は放たれた 北大路欣也 R:1970/11/-
女は恋に生きてゆく 藤 圭子
 詞・曲:石坂まさを R:1970/10/25 HC:7位
 ※70年2月リリースのセカンドシングル「女のブルース」から同曲までの全4シングルで、オリコン週間チャート連続42週ベスト10入りの記録を樹立。
・人生はそんなくり返し 井上順之(順)
 詞:安井かずみ 曲:かまやつひろし R:1970/04/05
 ※「井上順とザ・スパイダース」名義で堺正章メインによる「明日を祈る」(堺正章とザ・スパイダース名義)と同時発売。

<1970年12月21日(第112回)>
・長崎ごころ ジ・アーズ
 詞:酒井好満 曲:野田孝一 R:1970/10/05 HC:20位
・三人の女 青江三奈
 詞:山口あかり 曲:井上かつお R:1970/12/25 HC:53位
・霧の街 舟木一夫
 詞:丘灯至夫 曲:水上 勉 R:1970/12/-
・一時間は60分 山田太郎
 詞:加藤日出男 曲:新井利昌 R:1970/10/-
・ためらいながら 那智わたる R:1970/12/-
・湖は天使の涙 中村晃子
 詞:横井 弘 曲:小川寛興 R:1970/09/01
・誓いの明日 ザ・タイガース
 詞:山上路夫 曲:クニ河内 R:1970/11/20 HC:18位 

<1970年12月28日(第113回)>
・わかるだろう 坂本 九
 詞:岩谷時子 曲:橋本光雄 R:1970/12/21
・大阪の女 ザ・ピーナッツ
 詞:橋本 淳 曲:中村泰士 R:1970/12/- HC:48位
大勝負 水前寺清子
 詞:星野哲郎 曲:安藤実親 R:1970/11/10 HC:5位
 ◆年間チャート(71年)21位(32.9万枚)
 ◆第21回(1970年)・第26回(1975年)・第33回(1982年)NHK紅白歌合戦出場曲(6回・11回・18回)

・愁い酒 美空ひばり
 詞:石本美由起 曲:古賀政男 R:1970/11/10
 ※「歌謡界の女王」美空ひばりのヒットスタジオ初出演当時に発表されていた最新シングル曲がこの作品。この出演の3日後の紅白では出場15回の記念という意味も含め紅組司会を務め、同時に8年連続、通算11度目の紅組トリも担当。トリと司会を両方兼務したのはこの年の美空が最初であったという。

【司会】前田武彦・芳村真理

(参考)この頃の主な出来事
・11/- 公害関係法令の抜本的整備を目的として、第64回臨時国会(「公害国会」)が開かれる。公害犯罪処罰法・水質汚濁防止法など6つの新法のほか、道路交通法・公害対策基本法・大気汚染防止法など8つの既存法規の改正案が可決成立。
・11/- 大阪万博でのテスト出店の成功を受け、ケンタッキー・フライドチキンが1号店を名古屋に開店。
・11/01 日本電信電話公社(現・NTT)がキャッチホン(通話中着信サービス)開始。
・11/09 TBS以外の民放キー放送局8局が中心となって発足した放送音楽プロデューサー連盟が日本レコード大賞に対抗する音楽賞として「日本歌謡大賞」を制定、第1回授賞式が開催される。大賞には藤圭子「圭子の夢は夜ひらく」。放送音楽新人賞は野村真樹・辺見マリ。尚、第1回授賞式についてはテレビ中継は行われず。
・11/14 東京・渋谷にて日本初のウーマン・リブ大会が開催される。
・11/15 沖縄にて国会に衆議院5名、参議院2名の議員を送るための選挙が施行される。
・11/25 作家・三島由紀夫と「楯の会」メンバー4人が、東京・市ヶ谷の陸上自衛隊東部方面総監部で総監を監禁し、自衛隊員にクーデターを呼びかけるも賛同者なし。これに落胆した三島は総監室内で割腹自殺。人気作家の突然の凶行に国内外に衝撃が走る。
・11/29 初の公害メーデー実施、82万人が参加。
・12/02 総理府(現・内閣府)、人口1億人突破を発表。
・12/15 北海道の三井砂川鉱でガス爆発事故発生、死者・行方不明者併せて19人。
・12/20 沖縄・コザ市で、アメリカ陸軍退院が乗用車で一般男性を跳ねたことを端緒として、5000人の市民とアメリカ軍憲兵隊が対立(コザ暴動)。
・12/23 公正取引委員会、カラーテレビの値下げを通産省(現・経済産業省)に要請。
・12/31 1970年度日本レコード大賞に菅原洋一「今日でお別れ」。最優秀新人賞はにしきのあきら「もう恋なのか」。


【改訂版】歌謡曲黄金時代と夜のヒットスタジオ-曲目リスト(12) 1970年9~10月 

2008-03-24 | 夜ヒット/曲目(改訂・増補版) 68~70年

<註>
 ・下記表記の「R」は当該曲目のレコード(CD)発売日「HC」は当該曲目のオリコンチャートでの最高位を表しています。
・また、曲目の部分の記載につき、オリコンチャート1位獲得曲については、同じく2~10位にランクインされた曲についてはの背景色にしてあります。
 ・各曲目につき、放送回順に記載していますが、必ずしもその放送回がその曲目が初めてヒットスタジオで歌われた(演奏された)回であるわけではないので、ご覧頂く際にはその辺りのところをご留意下さい。
 ・また、1970年代前半までについては映像資料等が乏しいため、レコード発売日と各歌手の出演日との兼ね合い、何らかのタイアップ曲として発売されたものについては、スポンサーや他局番組との競合の有無、その他種々の点を考慮の上、その放送回に披露されたことがほぼ間違いないであろうと「推定」されるものについてのみ記載をしております。発売日等で間違いがございましたらご一報下さい。

<1970年9月7日(第97回)>
・機嫌を直してもう一度 望月 浩
 詞:Jetty Write/漣 健児<訳> 曲:Rona Porrazzo/川口 真<編>
 R:1970/09/- HC:99位
 ※原曲はシフォンズ「Stop Look And Listen」。
・悪い遊び 篠ヒロコ(ひろ子)
 詞:山上路夫 曲:いずみたく R:1970/09/-
・答えておくれ ダーク・ダックス
 詞:岩谷時子 曲:川口 真 R:1970/08/01
・時は流れる 黛ジュン
 詞:なかにし礼 曲:川口 真 R:1970/09/05 HC:17位
・おんなの命 藤 純子 R:1970/06/05
 ※東映映画「女侠」シリーズ主題歌
・嘘でもいいから 奥村チヨ
 詞:川内康範 曲:筒美京平 R:1970/09/05 HC:11位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(2回)

<1970年9月14日(第98回)>
・花が散るから 大門節子 R:1970/10/-
・わしらの夢が夜ひらく 三波伸介とてんぷくトリオ
 詞:長谷邦夫 曲:曽根幸明 R:1970/10/-
・くちづけからもう一度 九重佑三子
 詞:なかにし礼 曲:鈴木邦彦 R:1970/10/05
・私をどうするの 倍賞千恵子
 詞:岩谷時子 曲:いずみたく R:1970/09/20
・湖畔のブルース 亜里ひろみ R:1970/08/-
・男の酒場 中尾ミエ
 詞:山口あかり 曲:鈴木 淳 R:1970/09/-

<1970年9月21日(第99回)>
・さすらい 伊東ゆかり
 詞:吉田 旺 曲:西あきら R:1970/10/01 HC:37位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(8回)
・素晴らしい旅行 ザ・タイガース
 詞:山上路夫 曲:沢田研二 R:1970/07/01 HC:15位
・男は三回泣く 畠山みどり
 詞・曲:石坂まさを R:1970/09/05
ふたりの関係 ヒデとロザンナ
 詞:橋本 淳 曲:中村泰士 R:1970/09/10 HC:6位
・昭和おんなブルース 青江三奈
 詞:なかにし礼 曲:花 礼二 R:1970/10/05 HC:22位
・怒涛 村田英雄 R:1970/10/-
手紙 由紀さおり
 詞:山上路夫 曲:渋谷 毅 R:1970/07/05
 HC:1位(1970/09/07-10/12)
 ◆年間チャート(70年)6位(65.5万枚)
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞歌唱賞受賞曲
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞努力賞受賞曲
 
◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(2回)

<1970年9月28日(第100回)>
■放送100回を記念し、この回では、過去のヒットスタジオの放送内で歌われた曲や放送開始当時にヒットしていた曲を中心とした構成が採られた。
・京の恋唄 舟木一夫
 詞:西条八十 曲:竹岡信幸 R:1969/02/15 HC:33位(1969年)
 ※「永訣の詩」両A面。
・男でよいしょ 水前寺清子
 詞:星野哲郎 曲:安藤実親 R:1968/03/01
涙のかわくまで 西田佐知子
 詞:塚田 茂 曲:宮川 泰 R:1967/12/25 HC:6位(1968年)
 ◆年間チャート(68年)27位(33.4万枚)
 ◆第18回(1967年)NHK紅白歌合戦出場曲(7回)
・愛は消えても恋は残る 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
 詞:なかにし礼 曲:鶴岡雅義 R:1970/09/25

<1970年9月頃?>
・ドンキーの歌げんか ドンキー・カルテット R:1970/09/-

<1970年10月5日(第101回)>
・この道を 江利チエミ R:1970/09/-
・人生は二度来ない ジョイベルス東京 R:1970/10/01
・人生わらべ唄 藤岡琢也 
 詞:もず唱平 曲:キダ・タロー R:1970/08/-
・瀬戸の夕焼け 酒井和歌子 R:1970/10/-

<1970年10月12日(第102回)>  
・小さな日記 岡田可愛 
 詞:原田晴子 曲:落合和徳 R:1970/10/05
・未練 園 まり
 詞:石坂まさを 曲:猪俣公章 R:1970/10/-
・板前さんよ 大船 渡
 詞:坂田宗一郎 曲:猪俣公章 R:1970/09/05
・いいことばかりないわ 前田美波里 R:1970/09/-

<1970年10月19日(第103回)>
・へんな女 水原 弘
 詞・曲:浜口庫之助 R:1970/09/05 HC:41位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(7回)
・シャム猫とのら犬 可愛和美
 詞・曲:海山 豊 R:1970/09/01
・追いつめられて 加山雄三
 詞:岩谷時子 曲:弾 厚作(加山雄三) R:1970/10/05
・だめでもともと 水前寺清子 R:1970/10/-

<1970年10月26日(第104回)>
・貴方をひとりじめ 和田アキ子
 詞:阿久 悠 曲:羽根田武邦 R:1970/11/05 HC:30位
・東京にひとり 英 亜里 R:1970/10/01
・瞳の中から 伊東ゆかり
 詞:麻生ひろし 曲:西あきら R:1970/11/10

【司会】前田武彦・芳村真理

(参考)この頃の主な出来事
・09/04 アメリカ、日本製テレビにダンピングの疑いありと官報にて公示。
・09/07 厚生省、整腸剤「キノホルム」につき、スモンの原因に関係ありとして使用・販売の中止を通達。
・09/17 ソニー、日本の企業で初めてニューヨーク証券取引所に株式上場。
・09/18 アメリカのロック歌手、ジミ・ヘンドリックスが27歳の若さで死亡。
・10/01 戦後初めて、沖縄でも国勢調査が行われる。
・10/07 ニクソン・米大統領、ベトナム和平への五項目を提案。
・10/10 「デコイチ」の愛称で親しまれた蒸気機関車、D51がさよなら運転。これを以て首都圏の交通網から蒸気機関車が姿を消す。
・10/14 国鉄(現・JR)、「ディスカバー・ジャパン」キャンペーンをスタート。
・10/21 アメリカ訪米中の佐藤栄作首相、国連総会にて演説。
・10/21 東京・京橋の水谷公園にて男子禁制を謳った集会が開催される。翌年にかけて本格化する「ウーマン・リブ運動」の端緒とされる。
・10/24 三菱重工業長崎造船所で、輸出用大型タービンローターのテスト中にローターが破裂する事故が発生。4人が死亡、57人が負傷する大事故となる。


【改訂版】歌謡曲黄金時代と夜のヒットスタジオ-曲目リスト(11) 1970年7~8月

2008-03-23 | 夜ヒット/曲目(改訂・増補版) 68~70年

<註>
 ・下記表記の「R」は当該曲目のレコード(CD)発売日「HC」は当該曲目のオリコンチャートでの最高位を表しています。
・また、曲目の部分の記載につき、オリコンチャート1位獲得曲については、同じく2~10位にランクインされた曲についてはの背景色にしてあります。
 ・各曲目につき、放送回順に記載していますが、必ずしもその放送回がその曲目が初めてヒットスタジオで歌われた(演奏された)回であるわけではないので、ご覧頂く際にはその辺りのところをご留意下さい。
 ・また、1970年代前半までについては映像資料等が乏しいため、レコード発売日と各歌手の出演日との兼ね合い、何らかのタイアップ曲として発売されたものについては、スポンサーや他局番組との競合の有無、その他種々の点を考慮の上、その放送回に披露されたことがほぼ間違いないであろうと「推定」されるものについてのみ記載をしております。発売日等で間違いがございましたらご一報下さい。

<1970年7月6日(第88回)>
・マリアンヌ 千賀かほる R:1970/04/25
昨日のおんな いしだあゆみ
 詞:なかにし礼 曲:井上忠夫 R:1970/07/15 HC:8位
噂の女 内山田洋とクールファイブ
 詞:山口洋子 曲:猪俣公章 R:1970/07/05 HC:2位
 ◆年間チャート(70年)14位(47.5万枚)
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞歌唱賞受賞曲
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞受賞曲
 ◆第3回(1970年)全日本有線放送大賞(夜のレコード大賞)受賞曲
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(2回)
 ※元々は森進一のために用意された作品であったが、諸般の事情で森の歌唱による同曲シングル盤の制作が見送られたために、クールファイブが代わりに歌うこととなったという。
・恋はここまで 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
 詞:有馬三恵子 曲:鶴岡雅義 R:1970/07/10

<1970年7月13日(第89回)>
・むらさきブルース 矢吹 健
 詞:山口洋子 曲:筒美京平 R:1970/05/10
・泣きながら恋をして ジャッキー吉川とブルーコメッツ
 詞:なかにし礼 曲:井上忠夫 R:1970/07/10
・大阪流し フランク永井
 詞:井田誠一 曲:大野正雄 R:1970/03/05
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(14回)
・二人の朝を 由美かおる
 詞:丹古晴己 曲:鈴木 淳 R:1970/05/01
・そっとおやすみ 布施 明
 詞・曲:クニ河内 R:1970/07/01 HC:49位
・どこへ行こうかこれから二人 佐良直美
 詞:西川 瞳 曲:中村泰士 R:1970/07/25 
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(4回)

<1970年7月20日(第90回)>
・愛して候 都はるみ
 詞:吉岡 治 曲:市川昭介 R:1970/07/10
・出来るかい? 出来るかい? ザ・テンプターズ
 詞:なかにし礼 曲:川口 真 R:1970/06/25 HC:79位
・私を責めないで 園 まり
 詞:岩谷時子 曲:鈴木邦彦 R:1970/07/-
・東京の女 ザ・ピーナッツ
 詞:山上路夫 曲:沢田研二 R:1970/07/-HC:47位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(12回)
・三度笠だよ人生は 水前寺清子
 詞:星野哲郎 曲:安藤実親 R:1970/07/-
 ※松竹映画「三度笠だよ人生は」主題歌

<1970年7月27日(第91回)>
・娘の季節 英 亜里
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1970/07/-
愛は傷つきやすく ヒデとロザンナ
 詞:橋本 淳 曲:中村泰士 R:1970/05/10 
 HC:1位(1970/08/03-08/31)
 ◆年間チャート(70年)7位(65.5万枚)
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞努力賞受賞曲
 
◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)
・旅情・上諏訪のひと 山岡浩二
 詞:山口あかり 曲:平尾昌晃 R:1970/05/10
・愛こそいちずに 小川知子
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1970/07/05 HC:32位
命預けます 藤 圭子
 詞・曲:石坂まさを R:1970/07/25 HC:3位
 ◆年間チャート(70年)18位(44.1万枚)
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞大衆賞受賞曲
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞スター賞受賞曲

<1970年8月3日(第92回)>
・六本木の雨の中で ザ・ヴィレッジ・シンガーズ 
 詞:丹古晴己 曲:鈴木 淳 R:1970/06/-
・真夏のあらし 西郷輝彦 
 詞:阿久 悠 曲:川口 真 R:1970/07/07 HC:12位
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞作曲賞受賞曲
 
◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(7回)
私生活 辺見マリ
 詞:安井かずみ 曲:村井邦彦 R:1970/08/25 HC:6位
 
◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)
・うたがわないで 黒沢明とロス・プリモス
 詞:村上克子 曲:彩木雅夫 R:1970/08/05

<1970年8月10日(第93回)>
・可愛い女になりたい 可愛和美
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1970/05/-
・夏よおまえは ペッツィ&クリス
 詞:麻生ひろし 曲:井上かつお R:1970/06/01 HC:18位
・神戸で死ねたら 西田佐知子
 詞:橋本 淳 曲:三木たかし R:1970/05/01
・もう恋なのか にしきのあきら
 詞・曲:浜口庫之助 R:1970/05/01 HC:24位
 ◆1970年度(第12回)日本レコード大賞最優秀新人賞受賞
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞グリーン賞受賞
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)

※高校卒業後、鹿児島でキャバレーの専属歌手をしていたところをスカウトされ、作曲家・浜口庫之助に師事。70年5月に「ソニー演歌の騎士(ナイト)」のキャッチフレーズでCBS・ソニーより同曲でレコードデビュー。確かな歌唱力と容姿の端麗さが女性層を中心に支持を集め、この年のプロマイド売上で男性タレント1位となる。同年のレコード大賞では野村真樹(現・将希)と熾烈な新人賞争いを演じた末、最優秀新人賞を獲得し、デビュー7ヶ月という異例の早さで同年の紅白歌合戦にも初出場を果たした。
・わたしだけのもの 伊東ゆかり
 詞:麻生ひろし 曲:井上かつお R:1970/07/01 HC:19位
希望 岸 洋子
 詞:藤田敏雄 曲:いずみたく R:1970/04/01 HC:2位
 ◆年間チャート(70年)12位(50.6万枚)
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞歌唱賞受賞曲
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞努力賞受賞曲
 
◆第22回(1971年)NHK紅白歌合戦出場曲(7回)
 ※第43回(1971年)選抜高校野球行進曲
 ※元々は岸のために用意された楽曲ではなく、倍賞千恵子が出演するミュージカルの劇中歌の一つとして1967年に製作されたものである。岸がたまたま乗り合わせていたタクシーのラジオから流れていたこの曲に魅力を感じ、この曲の資料をかき集めて、自らシングルとして吹き込むことを志願してレコード製作に漕ぎ着けたというエピソードが残されている。岸洋子盤に先駆け、前年の1969年にフォー・セインツ盤が、そして70年にも岸との競作の形でザ・シャデラックス盤が発売され、いずれのバージョンも好セールスを記録している。
 ※この曲のヒットにより、岸は同年のレコード大賞で64年の「夜明けのうた」以来2度目の歌唱賞を受賞したが、同年の秋頃に膠原病の悪化のため入院、スケジュールを全てキャンセルして治療に専念することとなったために大晦日の授賞式への出演を見合わせざるを得なくなり(ちなみにこの年のレコード大賞では、最優秀歌唱賞の選出が省略されているが、これも最有力候補と目された岸が病臥に伏せていることに配慮しての措置であったといわれている)、また5年連続で出演した紅白も出場辞退を余儀なくされるという不運に見舞われた(翌71年夏頃に歌手活動を再開。同年末の紅白にもカムバック出場し、その際に同曲を披露した)。

<1970年8月17日(第94回)>
・愛はイロいろ 和田弘とマヒナスターズ R:1970/08/-
・売れ残ってます 梓みちよ
 詞:増永直子 曲:鈴木 淳 R:1970/07/20
・すっ跳べ青春 吉沢京子
 詞:岩谷時子 曲:宮川 泰 R:1970/08/-
男と女のお話 日吉ミミ
 詞:久仁京介 曲:水島正和 R:1970/05/05 HC:6位
 ◆年間チャート(70年)36位(29.4万枚)
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞グリーン賞受賞
 
◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)
 ※69年、シングル「おじさまとデート」でデビュー。翌年5月にこの曲を発表したところ、独特の鼻にかかったハイトーンヴォイスと退廃的な曲の内容がこの時代の世相と巧く合致しヒットにつながった。その後、暫く低迷の時を過ごすが、78年には中島みゆきが作曲を担当した「世迷い言」がTBS系ドラマ「ムー一族」の挿入歌として発売され、自身も劇中に登場してこの歌を披露し、久々に脚光を浴びた。
 ※この年の紅白では、出場者発表直前にカムバック出場が内定していた江利チエミが「ヒット曲がない」ことを理由として出演を辞退したことから次点であった彼女が繰り上がって江利の代わりに出場することとなった。

<1970年8月24日(第95回)>
・酔いどれ女の流れ歌 森本和子
 詞・曲:みなみらんぼう R:1970/06/05 
・若いときこそ ピンキーとキラーズ
 詞:岩谷時子 曲:いずみたく R:1970/09/01 HC:64位
・愛のフィナーレ 菅原洋一  
 詞:なかにし礼 曲:宮川 泰 R:1970/08/01 HC:29位
・初恋の人に似ている トワ・エ・モア
 詞:北山 修 曲:加藤和彦 R:1970/08/05 HC:30位
X+Y=LOVE ちあきなおみ
 詞:白鳥朝詠 曲:鈴木 淳 R:1970/08/10 HC:5位

<1970年8月31日(第96回)>
・心の旅路 千 昌夫
 詞:太田ゆきお 曲:吉田博久 R:1970/09/05 HC:59位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(3回)
・マイ・マイ・マイ 坂本 九
 詞:山上路夫 曲:Bob Saker-Jack W. R:1970/07/05
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(10回)
・女のいのち 胡浜三郎
 詞:丹古晴己 曲:岡 千秋 R:1970/08/05
・黄色いサクランボ ゴールデン・ハーフ
 詞:星野哲郎 曲:浜口庫之助 R:1970/09/05 HC:38位
 ※1959年の大ヒット曲「黄色いサクランボ」(歌:スリー・キャッツ)のリメイク。
 ※70年、フジテレビ系の音楽番組「ビート・ポップス」でゴーゴーダンスを披露したエバ・マリア・ルナ・エリ(但しデビュー後程なく脱退)・ユミのハーフ5人により結成された女性コーラスグループ。TBS系「8時だョ!全員集合」などザ・ドリフターズメイン番組でアシスタントとしてコントなどに参加し人気を博す、歌手としてはハーフ女性によるグループであることを意識してか、「24000回のキッス」「マンボ・バカン」「ケ・セラ・セラ」など主に1950~60年代の洋楽ポップスのカバーを中心に活動。73年にユミが脱退して以降は3人編成で活動を続けるが、翌74年1月リリースの10枚目のシングル「メロンの気持」を最後に解散。解散後、マリアは「森マリア」に芸名を変更し女優に転向、「Gメン'75」(TBS系)などのドラマを中心に、エバはタレントとして、「お笑いマンガ道場」(中京テレビ=東京12チャンネル(のちに日本テレビ系に移行))などのバラエティー番組で1980年代にかけて活躍した。
・みれん町 美川憲一
 詞:西沢 爽 曲:米山正夫 R:1970/07/10 HC:14位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(3回)

【司会】前田武彦・芳村真理

(参考)この頃の主な出来事
・07/14 政府、それまで「にっぽん」「にほん」と区々であった「日本」の呼称につき「にっぽん」に統一することを閣議で了承。
・07/17 東京教育大学(現・筑波大学)教授、家永三郎による「家永教科書裁判」第二次訴訟第一審判決、教科書検定制度を憲法21条2項で禁ずる「検閲」に該当するとして、家永側からの処分棄却請求を認容する判決を出す(東京地裁)。
・07/18 東京・杉並区の高校にて女子生徒40数名が光化学スモッグが原因と考えられる健康被害を訴える。
・07/28 政府、中央公害対策本部設置を閣議決定(本部長:佐藤栄作首相)。同31日、正式発足。
・07/31 国鉄(現・JR)山手線にて国電最初の冷房列車の運転開始。 
・08/02 東京・銀座など都内4ヶ所にて「歩行者天国」スタート。
・08/09 静岡・田子の浦にてヘドロ追放抗議集会開催。
・08/12 「王将」「東京行進曲」など流行歌の作詞で知られる詩人・フランス文学者の西条八十が死去。78歳。
・08/19 名古屋発札幌行の全日空機にてハイジャック発生。約2時間後に犯人の身柄拘束(全日空「アカシア便」ハイジャック事件)。
・08/30 日本山岳会の植村直己、北米最高峰のマッキンリーに初の単独登頂に成功。五大陸の最高峰を初征服。


【改訂版】歌謡曲黄金時代と夜のヒットスタジオ-曲目リスト(10) 1970年5~6月 

2008-03-20 | 夜ヒット/曲目(改訂・増補版) 68~70年


<註>
 ・下記表記の「R」は当該曲目のレコード(CD)発売日「HC」は当該曲目のオリコンチャートでの最高位を表しています。
・また、曲目の部分の記載につき、オリコンチャート1位獲得曲については、同じく2~10位にランクインされた曲についてはの背景色にしてあります。
 ・各曲目につき、放送回順に記載していますが、必ずしもその放送回がその曲目が初めてヒットスタジオで歌われた(演奏された)回であるわけではないので、ご覧頂く際にはその辺りのところをご留意下さい。
 ・また、1970年代前半までについては映像資料等が乏しいため、レコード発売日と各歌手の出演日との兼ね合い、何らかのタイアップ曲として発売されたものについては、スポンサーや他局番組との競合の有無、その他種々の点を考慮の上、その放送回に披露されたことがほぼ間違いないであろうと「推定」されるものについてのみ記載をしております。発売日等で間違いがございましたらご一報下さい。

<1970年5月4日(第79回)>
・くちづけ 園 まり
 詞:川内康範 曲:宮川 泰 R:1970/04/-
・ふりむいてみても 森山加代子
 詞:阿久 悠 曲:井上かつお R:1970/05/01 HC:35位
・ばかなわたし 黒沢明とロス・プリモス
 詞・曲:鈴木道明 R:1970/05/05
・わたし、癖になってしまったの 岡田可愛
 詞:なかにし礼 曲:都倉俊一 R:1970/05/-
・河を野菊が 高田恭子
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1970/03/20

<1970年5月11日(第80回)>
・恋はうそつき 桜木健一
 詞:岩谷時子/安倍 豊 曲:筒美京平 R:1970/04/10
・海辺の子守唄 市川瑛子 R:1969/11/-
自由の女神 黛ジュン
 詞:なかにし礼 曲:三木たかし R:1970/05/25 HC:6位
 ◆年間チャート(70年)38位(26.3万枚)
・生まれかわれるものならば じゅん&ネネ
 詞:山口あかり 曲:平尾昌晃 R:1970/03/10
・恋の手ほどき ルートNo.1
 詞:片桐和子 曲:小谷 充 R:1970/02/20
経験 辺見マリ
 詞:安井かずみ 曲:村井邦彦 R:1970/04/10 HC:2位
 ◆年間チャート(70年)13位(48.4万枚)
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞新人賞受賞
 ◆第1回(1970年)日本歌謡大賞放送音楽新人賞受賞
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞新人賞受賞
 ◆第3回(1970年)全日本有線放送大賞(夜のレコード大賞)新人賞受賞
 
※この年の紅白に辺見は初出場を果たしたが、この曲については、歌詞の過激さなどがNHKの「純潔主義」に引っかかり選曲されず、代わりにこの次のシングル作である「私生活」で出場した。

<1970年5月18日(第81回)>
・空よ トワ・エ・モア
 詞・曲:難波寛臣 R:1970/03/25 HC:13位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)
・盗まれた愛情 ジュディ・オング
 詞:なかにし礼 曲:筒美京平 R:1970/05/-
・長崎の夜はむらさき 瀬川瑛子
 詞:古木花江 曲:新井利昌 R:1970/03/01 HC:25位
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞期待賞受賞曲
 ※「明星鴉」などのヒットを持ち黎明期の紅白歌合戦にも2度の出演経験を持つ歌手・瀬川伸を父に持ち、67年に歌手デビュー。4年目に発表したこの曲が折からの「長崎は今日も雨だった」(クールファイブ)「思案橋ブルース」(コロラティーノ)の大ヒットの勢いを借り、自身初のヒット作となる。しかしその後は、86年~87年にかけての「命くれない」の大ヒットまで20年近くヒットが出ない長い不遇の時代を強いられた。
 ※この曲の作詞者である古木花江は作詞家・星野哲郎の夫人。作曲の新井利昌も星野の一番弟子である。その縁からこの曲の発表会が長崎市内のクラブで行われた際には後見人的な存在として星野も駆けつけている。 
四つのお願い ちあきなおみ
 詞:白鳥朝詠 曲:鈴木 淳 R:1970/04/10 HC:4位
 ◆年間チャート(70年)22位(37.6万枚)
 ◆第1回(1970年)日本歌謡大賞放送音楽賞受賞曲
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞努力賞受賞曲
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)
 ※ちあきなおみの4枚目のシングル曲にしてにとり初のオリコン週間チャートベスト10入り作品
 ※ちあきをスター歌手へと躍進させた出世作であるが、1986年に一度CD化されて以降は、歌詞につき解釈によっては語弊を招きかねない箇所があるという判断がなされ、約10年近くの間、CDなどのベスト盤への収録が見送られていた(但し、完全封印というわけではなく、この間も自身のライブやコンサートでは折に触れてこの曲を幾度か披露している)。
今日でお別れ 菅原洋一
 詞:なかにし礼 曲:宇井あきら R:1969/12/25 HC:2位
 ◆年間チャート(70年)8位(60.6万枚)
 ◆1970年度日本レコード大賞(第12回)受賞曲
 ◆第1回(1970年)日本歌謡大賞放送音楽賞受賞曲
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞スター賞受賞曲
 ◆第21回・第24回(1970年・1973年)NHK紅白歌合戦出場曲(4回・7回)

<1970年5月25日(第82回)>
くやしいけれど幸せよ 奥村チヨ
 詞:山上路夫 曲:筒美京平 R:1970/04/05 HC:10位
・1+1の音頭 水前寺清子 
 詞:星野哲郎 曲:鈴木邦彦 R:1970/05/01
・ひとり芝居 中尾ミエ
 詞:山口あかり 曲:鈴木 淳 R:1970/04/-
ちっちゃな恋人 ジミー・オズモンド
 詞:なかやままり 曲:井上かつお R:1970/04/05 HC:2位
 ◆年間チャート(70年)28位(33.1万枚)
 ※オズモンド・ブラザーズの末っ子・ジミーによる「邦楽」作品。

<1970年5月頃?>
・ヨコハマの女 加島美抄
 詞:川内康範 曲:チャーリー石黒 R:1970/04/-

<1970年6月1日(第83回)>
・愛の信条 浜 恵子 R:1970/03/-
・燃える手 弘田三枝子 
 詞:なかにし礼 曲:筒美京平 R:1970/04/25 HC:19位
・若草萌える頃 ザ・ワイルドワンズ
 詞:山上路夫 曲:村井邦彦 R:1970/04/05
ドリフのほんとにほんとにご苦労さん ザ・ドリフターズ
 詞:なかにし礼/野村俊夫 曲:倉岩晴生 R:1970/04/25 HC:4位
 ◆年間チャート(70年)39位(26.1万枚)
 ※元歌は1939(昭和14)年発表の「ほんとにほんとにご苦労ね」(歌:山中みゆき)。戦時中、この歌は歌詞を一部改編して「軍隊小唄」として兵士の間で愛唱された。
・青いじゃのめ傘 高岡健二 R:1970/04/-
 
<1970年6月8日(第84回)>
・白いラブレター 坂本 九 
 詞:ヒロコ・ムトー 曲:小林郁夫 R:1969/12/20
 ※「誰かと誰かが」B面。
・わが青春に悔いなし ジョイベルス東京
 詞:なかにし礼 曲:六波羅三郎 R:1970/04/01
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞グリーン賞受賞
老人と子供のポルカ 左ト全とひまわりキティーズ
 詞・曲:早川博二 R:1970/02/10 HC:10位
 ◆年間チャート(70年)45位(24.0万枚)
 
※1914年、20歳の時に舞踏家を志し帝劇歌劇部に入るも、後に同部署が廃止され断念。以後、俳優として小さな劇団を転々とした後、1920年に関西の新声劇に参加。1926年からは「松旭斎天華一座」に入団し、「三ヶ島天晴」の芸名で活動。その後、東京に戻り、ムーラン・ルージュ新宿座に入り、これを機に「左ト全」に芸名を改称し、老け役専門の喜劇役者として活躍。戦時中は松竹の要請を受け「移動演劇隊」の一員となり、従軍兵士への慰問の旅を続けた。
 ※終戦後は「劇団たんぽぽ」を経て、「劇団空気座」、次いで「太閤映画大泉スタジオ(後に東映に吸収)」に入り、1949年、今井正監督作品「女の顔」で55歳という遅咲きながら映画俳優としてデビュー。その後、黒澤明監督作品「醜聞」への出演を契機として名バイプレーヤーとしての評価が立ち、東映が退社しフリーランスでの俳優活動を開始。その後数多くの映画・テレビドラマに脇役として出演し、印象深い演技を見せた。前述の「醜聞」以降は黒澤明との深い親交を築き「生きる」「七人の侍」「どん底」など黒澤映画の常連としても活躍した。
 ※同曲は一般的には曲調や歌詞のコミカルさからコミックソングとしてみられる向きが強いが、製作当時は、労働運動・交通事故・左翼によるゲバルト運動などが多発していた60年代末期~70年代初頭にかけての日本社会を風刺するという角度から製作された作品であったといわれており、現に有名になった「やめてケレ」のフレーズの後に続く「ゲバゲバ(=ゲバルト運動)」「ストスト(=労働争議)」という歌詞の部分にその片鱗を見ることが出来る。
 ※この曲を発売したときには左は既に76歳当時「史上最高齢の新人歌手」登場という触れ込みが反響を呼び、40万枚以上を売り上げるヒットとなり、これを契機に若年層の知名度も向上、数多くのバラエティー番組やドラマ・映画に引っ張りタコとなるが、翌71年5月に左は急死。波乱に満ちた長い芸能活動の幕を下ろした。
※尚、この曲のコーラスを担当した「ひまわりキティーズ」は劇団ひまわり在籍の子役により構成されたグループであり、97年に「ひだまりの詩」をヒットさせた元Le Coupleの藤田恵美もこのグループに参加していたことでも知られている。
・人生手おくれよ 永田克子 R:1970/04/-
 ※歌手名表記につき一部資料では「永田カツコ」とするものあり。
・ワンナイト・新宿 坂上二郎
 詞:橋本 淳 曲:大本恭敬 R:1970/06/01
 ※「コント55号」として人気絶頂の時に発表された正統派のムード歌謡。元々坂上はNHKの「のど自慢」コンクールで鹿児島県代表に選ばれ優勝をしたのを機に歌手を志して芸能界に入ったという経緯もあり、歌手としても芸人離れした実力を持っていた。その後も正統派のシングル作品をコンスタント発表し、74年には「学校の先生」が大ヒットしている。

<1970年6月15日(第85回)>
・流れびとの詩 水原 弘 R:1970/05/-
波止場女のブルース 森 進一
 詞:なかにし礼 曲:城 美好 R:1970/06/05 HC:2位
 ◆年間チャート(70年)17位(45.7万枚)
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞歌唱賞受賞曲
・いつでもどうぞ 佐川満男
 詞・曲:中村泰士 R:1970/05/25
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(4回)
・伊豆の女 北島三郎 
 詞:星野哲郎 曲:島津伸男 R:1970/06/01 HC:46位
・明日にいのちを 黒沢年男(年雄) R:1970/-/-(詳細求む)

<1970年6月22日(第86回)>
・赤頭巾ちゃん気をつけて 佐良直美
 詞:岩谷時子 曲:いずみたく R:1970/05/25
※東宝映画「赤頭巾ちゃん気をつけて」(庄司薫の第61回(1969年度上半期)芥川賞受賞作の映画化)主題歌。
・夜の瀬戸内 青江三奈
 詞:吉川静夫 曲:渡久地政信 R:1970/07/05 HC:13位
・愛こそいちずに 小川知子
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1970/07/05 HC:32位
・さすらいのブルース 和田アキ子
 詞:なかにし礼 曲:鈴木邦彦 R:1970/07/05 HC:28位

<1970年6月29日(第87回)>
・美しいヴィーナス 加山雄三
 詞:岩谷時子 曲:弾 厚作(加山雄三) R:1970/06/05 HC:25位
 ※東宝映画「俺の空だぜ!若大将」主題歌
・ふれあい 三田 明
 詞:阿久 悠 曲:すぎやまこういち R:1970/07/05 HC:65位
・愛の肖像 中村晃子
 詞:横井 弘 曲:小川寛興 R:1970/06/01
・どこかでだれかに 大橋巨泉とザ・サラブレッツ
 詞:大橋巨泉 曲:杉原 淳 R:1970/07/-
 ※ザ・サラブレッツは当時、大橋巨泉の司会番組(「11PM」(日本テレビ)、「スター百面相」(フジテレビ)等)の多くでバッグバンドを担当していた。


【司会】前田武彦・芳村真理

(参考)この頃の主な出来事
・05/11 日本山岳会登山隊の植村直己、松浦輝夫がエベレスト登頂に成功。
・05/12 広島港にて観光船乗っ取り事件発生。翌13日、犯人は警察隊に狙撃され死亡(瀬戸内シージャック事件)。
・05/19 戦前から昭和20年代にかけて「オカッパル」の愛称で人気を集めた歌手の岡晴夫が死去。54歳。代表作に「憧れのハワイ航路」「啼くな小鳩よ」「逢いたかったぜ」。
・05/31 ペルー北部でM7.75の大地震発生。
・06/01 日航ジャンボ1号機が羽田空港に到着。
・06/19 山口・下関と韓国・釜山を結ぶ「関釜フェリー」就航。
・06/22 日米安保保障条約、10年の固定期限切れを迎えるも、政府が条約の堅持を表明、自動延長される。これを受けて翌23日、全国で同政府方針反対の統一行動が行われ、77万人が参加。
・06/30 トミー(現・タカラトミー)、「トミカ」発売。


【改訂版】歌謡曲黄金時代と夜のヒットスタジオ-曲目リスト(9) 1970年3~4月

2008-03-18 | 夜ヒット/曲目(改訂・増補版) 68~70年


<1970年3月2日(第70回)>
・君だけが ザ・キングトーンズ R:1970/-/-<詳細求む>
・男と女の世界 ザ・ピーナッツ
 詞:山上路夫 曲:沢田研二 R:1970/03/- HC:96位
・大阪の夜 美川憲一
 詞:星野哲郎 曲:猪俣公章 R:1970/01/01 HC:28位
・貴方がえらんだ僕だから 美樹克彦
 詞:橋本 淳 曲:筒美京平 R:1969/12/20 HC:29位
・とまらない汽車 中山千夏
 詞:中山千夏 曲:都倉俊一 R:1970/01/-
・君を許す 沢田研二(ザ・タイガース)
 詞:安井かずみ 曲:村井邦彦 R:1969/12/01 HC:18位
 ※「ラブ・ラブ・ラブ」(ザ・タイガース)両A面
姿三四郎 姿 憲子
 詞:関沢新一 曲:安藤実親 R:1970/02/01 HC:8位
 ◆年間チャート(70年)31位(31.7万枚)
 ※日本テレビ系ドラマ「姿三四郎」主題歌

<1970年3月9日(第71回)>
・二人だけの世界 黒澤久雄 R:1970/03/-
・いつか愛して 中村晃子
 詞:廖 英明 曲:鈴木邦彦 R:1970/02/01 HC:67位
・エベレスト ダーク・ダックス
 詞・曲:三沢 郷 R:1970/03/01
・夜霧のシャンソン ザ・キャラクターズ
 詞:阿久 悠 曲:高見 弘 R:1970/01/25
・花は眠れない 梢 みわ
 詞:山口あかり 曲:田辺信一 R:1970/01/-
・幸せって何? 吉沢京子
 詞:岩谷時子 曲:森本太郎 R:1970/03/01 HC:43位

<1970年3月16日(第72回)>
・いつか何処かで 千賀かほる
 詞:白鳥朝詠 曲:河村利夫 R:1970/01/25 HC:19位
私が死んだら 弘田三枝子
 詞:なかにし礼 曲:川口 真 R:1969/12/10 HC:5位
 ◆年間チャート(70年)40位(24.8万枚)
・愛の虹 布施 明
 詞:安井かずみ 曲:かまやつひろし R:1970/04/01 HC:64位
白い蝶のサンバ 森山加代子
 詞:阿久 悠 曲:井上かつお R:1970/01/25 
 HC:1位(1970/03/09-03/23)
 ◆年間チャート(70年)15位(47.4万枚)
 ◆第3回(1970年)日本有線大賞努力賞受賞曲
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(4回)

 ※札幌のジャズ喫茶で歌っているところをマナセプロ社長の曲尚直瀬正雄にスカウトされ、1960年にミーナの世界的ヒット曲「Tintarella di luna」のカバー「 月影のナポリ」でデビュー。いきなり50万枚以上の大ヒットをこの曲は記録し、その後も「月影のキューバ」「じんじろげ」「メロンの気持」「ズビズビズー」などといった一風変わったムードの洋楽カバー・オリジナル曲をヒットさせ、音楽雑誌「ミュージック・ライフ」の人気投票では長年江利チエミの指定席となっていた1位の座を奪取するなど、次世代の洋楽ポップス歌手として隆盛を極める。この頃「パラダイス・キング」を脱退しソロ歌手として活動を始めた、同じマナセプロ・東芝レコード所属の歌手、坂本九と映画・音楽番組の司会、コンサートなどで数多く共演、当時この二人のコンビは「ゴールデン・コンビ」と称され、確実に客を呼べる組み合わせとして興業主や放送局から重宝されていた。
 ※その後、洋楽ポップスブームが下火になると同時に人気が低迷。テレビへの露出機会も減少。ジャズ喫茶などで細々と活動を続けていた最中、69年に幾つかの候補曲の中から森山自身が選び吹き込んだ同曲が歌詞の奇抜さと特徴的なメロディーも相まって大ヒットし再び一線に復活。年末には1962年以来、8年ぶりにこの曲をひっさげて紅白歌合戦にも再出場を果たした。
・夜明けの砂丘 上月 晃
 詞:古野哲哉 曲:河村利夫 R:1970/01/25 
・みんなの願い(交通安全音頭) 都はるみ
 詞:関根ふみと/石本美由起<補作> 曲:市川昭介 R:1970/03/25

<1970年3月23日(第73回)>
・夜のブルース 黒沢明とロス・プリモス
 詞:久仁京介 曲:水島正和 R:1970/02/05
・朝とブラック・タイ 梓みちよ R:1970/03/-
・思いがけない別れ 小川知子
 詞:丹古晴己 曲:鈴木 淳 R:1970/04/05 HC:22位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(3回)
・夜がわたしを誘惑するように 青江三奈
 詞:佐伯孝夫 曲:鈴木庸一 R:1970/03/25 HC:30位
・甘い予感 団 次郎
 詞:山上路夫 曲:村井邦彦 R:1970/02/10
・ひとりだけのワルツ 浅尾千亜紀
 詞:(不明)<詳細求む> 曲:宮川 泰 R:1970/01/-

<1970年3月30日(第74回)>
・俺だって君だって 千 昌夫
 詞:星野哲郎 曲:叶 弦大 R:1970/04/21 HC:32位
・別れの誓い 鶴岡雅義と東京ロマンチカ
 詞:丹古晴己 曲:鶴岡雅義 R:1970/03/10 HC:12位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(3回)
・カレンダー 土居まさる
 詞:のなかみやこ 曲:三嶋清正 R:1969/10/01
 ※インディーズレーベルの先駆的存在である「エレック・レコード」の創立後最初のシングルレコードとして発売。この後、吉田拓郎・泉谷しげる・古井戸・つボイノリオ・海援隊・なぎら健壱など多彩なアーティストがデビュー当初に在籍し、「春夏秋冬」(泉谷)・「金太の大冒険」(つボイ)・「悲惨な戦い」(なぎら)・「黒の舟唄」(野坂昭如)など数多く異色作や隠れた名曲が同レコードレーベルからは発表された。しかし経営は不振を極め、76年、わずか7年で同社は倒産。倒産時在籍していたアーティストはCBS・ソニーなど他のメジャーなレコードレーベルへと移籍し音楽活動を続けることとなった。
 ※<土居まさるについて>1964年に文化放送に入社。「ハローパーティー」「セイ!ヤング」「真夜中のリクエストコーナー」など同局の人気番組を数多く担当し、深夜放送ファンのカリスマ的な存在となる。69年頃より文化放送と資本的に関係のあったフジテレビの「スター千一夜」などの司会に抜擢され、テレビ界にも進出。70年にフリーに転向した後は、「TVジョッキー」(日本テレビ系)、「象印クイズヒントでピント」(テレビ朝日系)、「ほんものは誰だ!」(日本テレビ系)、「お元気ですか土居まさるです」(TBSラジオ)などの司会・パーソナリティーで長く活躍したが、99年に58歳の若さで死去した。
・空手道 水前寺清子
 詞:星野哲郎 曲:安藤実親 R:1970/03/01 HC:23位  
ドリフのズンドコ節 ザ・ドリフターズ
 詞:不詳/なかにし礼<補作> 曲:不詳/川口 真<編曲> 
 R:1969/11/01 HC:2位
 ◆年間チャート(70年)2位(78.2万枚) 
 ◆第12回(1970年)日本レコード大賞大衆賞受賞曲
 ◆第1回(1970年)日本歌謡大賞放送音楽賞受賞曲

 ※元歌は戦時中に出征兵士の間で流行った「海軍小唄」。戦後、田端義夫、小林旭らが歌詞を変えて「ズントコ節」として発表しヒット。ドリフの歌手としての最大のヒット曲でもある。

<1970年4月6日(第75回)>
都会 ザ・タイガース
 詞:山上路夫 曲:クニ河内 R:1970/03/20 HC:10位
・うちあけばなし 九重佑三子
 詞:牧エミコ 曲:今井 九 R:1970/04/05
・しあわせの涙 岡崎友紀
 詞:後藤やす子 曲:中州 朗 R:1970/03/05 HC:35位
あなたならどうする いしだあゆみ
 詞:なかにし礼 曲:筒美京平 R:1970/03/25 HC:2位
 ◆年間チャート(70年)21位(40.4万枚)
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(2回)

圭子の夢は夜ひらく 藤 圭子
 詞:石坂まさを 曲:曽根幸明 R:1970/04/25 
 HC:1位(1970/05/25-07/27)
 ◆年間チャート(70年)3位(76.4万枚)
 
◆1970年度(第1回)日本歌謡大賞受賞曲
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(初)
 ※前作「女のブルース」と入れ替わるようにリリースから1ヶ月でオリコン週間チャートで1位の座に就き、以後10週連続で首位の座を保守同一歌手による週間チャート1位連続獲得記録としては、「女のブルース」と同曲の2曲で藤が達成した18週連続(1970年3月30日付~7月27日付)という記録は38年を経た現在も破られていない前代未踏の記録となっている。
 ※<「夢は夜ひらく」について>
 ①原曲は作曲家・曽根幸明が練馬少年鑑別所で従来より歌われて いたものを採譜・補作曲したもの。この曽根により修正が加えられたメロディーに、1966年、中村泰士・富田清吾が作詞を付け、園まりが歌唱したものと、水島哲の作詞により、緑川アコが歌唱したものの2種類が発売されたのを皮切りに、以後、バーブ佐竹(詞:藤間哲郎)、藤圭子、三上寛(詞:三上寛)、てんぷくトリオ(詞:長谷邦夫)ら数多くの歌手による異なる歌詞のバージョンがシングル、またはアルバム収録曲の一つとして発表され、現在ではJASLACに20以上もの異なる歌詞のついた同曲が登録されている
②尚、三上寛盤は歌詞の過激さから放送禁止歌となっている一方、てんぷくトリオ盤はコミックソング的色彩が強い作りに改編されているなど、歌い手、作詞者の個性によって、同じメロディーを使用はしているものの、大きく曲のイメージは異なっている。


<1970年4月13日(第76回)>
・男ぶし 畠山みどり
 詞:丹古晴己 曲:野原 耕 R:1969/11/25
・ギターのように愛されたい 北野ルミ
 詞:藤公之介 曲:佐々木勉 R:1970/04/-
・笑ってごらん子供のように ヒデとロザンナ
 詞:佐藤由紀 曲:出門 英 R:1970/01/25
・白い鳥にのって はしだのりひことシューベルツ
 詞:北山 修 曲:杉田二郎 R:1970/03/05 HC:20位
※この出演の直前の同年3月31日、ベース担当の井上博が死去したことに伴い、同グループの解散が決定。この回では井上の遺影を抱きながら悲痛の面持ちで同曲を披露した。
 ※翌5月、井上の追悼シングルと、端田宣彦ほか残されたメンバー3名それぞれによる解散記念シングル計4枚を同時発売。6月に2枚目にして最後のオリジナルLP「天地創造」を発表し、デビューからわずか1年半で活動を終了した。
・愛するゆえに懺悔して ピーター
 詞:なかにし礼 曲:村井邦彦 R:1970/04/- HC:31位
愛の旅路を 内山田洋とクールファイブ
 詞:山口あかり 曲:藤本卓也 R:1970/04/05 HC:4位
 ◆年間チャート(70年)23位(37.0万枚)

<1970年4月20日(第77回)>
・結婚 伊東ゆかり
 詞:山上路夫 曲:宮川 泰 R:1970/05/01 HC:45位
・人生の夜明け 吉永小百合
 詞:橋本 淳 曲:吉田 正 R:1970/03/25
・それはキッスで始まった ジャッキー吉川とブルーコメッツ
 詞:なかにし礼 曲:井上忠夫 R:1970/02/20 HC:25位
・きっと、きっと、また来てネ 都はるみ
 詞:石本美由起 曲:市川昭介 R:1970/04/25 HC:44位
・泣いてもいいよ 山田太郎
 詞:関沢新一 曲:島津伸男 R:1970/05/01
・花は知りたい 英 亜里 R:1970/04/-

<1970年4月27日(第78回)>
・私が生まれかわる時 佐良直美
 詞:岩谷時子 曲:いずみたく R:1970/04/05
・涙と微笑み 三田 明
 詞:橋本 淳 曲:吉田 正 R:1970/03/-
・一匹狼 千葉真一
 詞:藤間哲郎 曲:安倍芳明 R:1970/09/-
 ※東映映画「やくざ刑事」主題歌(◆シリーズ第1作は70年5月に封切) 
・愛は不死鳥 布施 明
 詞:川内康範 曲:平尾昌晃 R:1970/04/20 HC:26位
 ◆第21回(1970年)NHK紅白歌合戦出場曲(4回)

【司会】前田武彦・芳村真理

(参考)この頃の主な出来事
・03/04 福岡地裁、NHKなど各報道機関が収録した博多駅事件(1968年)の放映フィルムにつき、強制差押えの処分を発する。  
・03/14 「人類の進歩と調和」をテーマに、日本万国博覧会(大阪万博)が開幕(~9月13日、大阪・吹田市)。
・03/24 漫画「あしたのジョー」の力石徹の"告別式"が、発行元である講談社の講堂で劇団・天井桟敷の協力の下執り行われ、多くの同作品の熱狂的ファンが式場に押しかける。
・03/31 赤軍派学生による日本航空機「よど号」ハイジャック事件起こる。
・04/- 押しボタン式電話機の通称が「プッシュホン」と命名される。
・04/08 天六ガス爆発事故発生、死者79人、重軽傷者420人の惨事に。
・04/10 日本のグループサウンズブームに大きな影響を与えたビートルズが解散。
・04/16 日立製作所、LSI(大規模集積回路)開発。
・04/26 エフエム東海閉局、「エフエム東京」として新たなスタートを切る。