伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

夜ヒット・歌手別出演履歴<39> 安倍律子/大信田礼子/黒木憲/矢吹健

2008-08-17 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴

夜ヒット・出演履歴シリーズ、今回は番組初期、マエタケ・芳村真理時代にイレギュラーに若手・中堅クラスで複数回出演していた懐かしい顔ぶれ、矢吹健・安倍律子・黒木憲・大信田礼子、以上4人の出演履歴を振り返ります。

<安倍律子(里葎子)>

◆初出演:1971年1月11日(第115回)「愛でくるんだ言訳」 
◆最終出演:1983年10月24日(第779回)「今夜は離さない」(with橋幸夫)
◆出演回数:15回
01. 71/01/11(115) 愛でくるんだ言訳(詞:加茂亮二 曲:鈴木淳 R:71/01/01)
02. 71/10/11(154) お嫁に行くなら(詞:(不明) 曲:平尾昌晃 R:71/09/01)
03. 71/12/13(163) お嫁に行くなら
04. 72/02/21(173) お嫁に行くなら
05. 72/03/13(176) お嫁に行くなら
06. 72/04/03(179) 情熱の季節(詞:阿久悠 曲:(不明) R:72/04/10)
07. 72/04/24(182) 情熱の季節
08. 73/02/12(224) 孤独(ひとりぼっち)(R:73/01/-)
09. 73/03/26(230) 孤独(ひとりぼっち)
10. 73/08/06(249) 律子のタンゴ(詞:ちあき哲也 曲:鈴木淳 R:73/05/-)
11. 76/05/10(392) (詞・曲:森ミドリ R:76/04/-)
12. 76/05/24(394) 傷
12. 76/12/13(423) のんだくれ(R:76/11/-)
13. 79/05/21(550) くわえ煙草(詞:佐藤順英 曲:西島三重子R:79/05/-)
14. 83/10/24(779) 今夜は離さない<with橋幸夫>(詞:藤波研介 曲:幸耕平 R:83/07/21)

<大信田礼子>
◆初出演:1971年5月3日(第131回)「女はそれをがまんできない」
◆最終出演:1973年11月26日(第265回)
◆出演回数:8回 
01. 71/05/03(131) 女はそれをがまんできない(詞:阿久悠 曲:親泊正昇 R:71/05/01)
02. 71/10/11(154) ノックは無用(詞:阿久悠 曲:鈴木邦彦 R:71/11/-)
03. 71/12/06(162) ノックは無用
04. 72/05/29(187) 何がどうしてこうなった(R:72/05/-)
05. 72/07/31(196) 何がどうしてこうなった
06. 72/12/18(216) 嵐を呼ぶ女(詞:山口あかり 曲:平尾昌晃 R:72/10/21) 
07. 73/06/25(243) 愛のくらし-同棲時代-(詞:上村一夫 曲:都倉俊一 R:73/07/01)
08. 73/11/26(265) (不詳)

<黒木 憲>
◆初出演:1968年11月4日(第1回)「花はまぼろし」
◆最終出演:1971年9月20日(第151回)「みれん雨」
◆出演回数:14回
01. 68/11/04(001) 花はまぼろし(詞:丹古晴己 曲:鈴木淳 R:68/10/- HC:30位)
02. 68/11/11(002) 花はまぼろし
03. 68/12/16(007) 花はまぼろし
04. 69/01/20(012) 花はまぼろし
05. 69/02/10(015) 夢はいずこに(R:69/03/01)
06. 69/02/17(016) 夢はいずこに
07. 69/04/21(025) 夢はいずこに
08. 69/07/14(037) 君に逢いたい(詞:有馬三恵子 曲:鈴木淳 R:69/07/-)
09. 69/08/18(042) 君に逢いたい
10. 69/09/29(048) 君に逢いたい
11. 70/01/19(064) 別れても(詞:有馬三恵子 曲:鈴木淳 R:70/02/-)
12. 70/12/14(111) かたおもい(R:70/12/-)
13. 71/03/29(126) かたおもい
14. 71/09/20(151) みれん雨(詞:悠木圭子 曲:鈴木淳 R:71/09/-)

<矢吹 健>
◆初出演:1969年2月17日(第16回)「私にだって」
◆最終出演:1977年10月24日(第468回)「ルララ・リララ」
◆出演回数:22回
01. 69/02/17(016) 私にだって(詞・曲:藤本卓也 R:69/02/05 HC:35位)
02. 69/06/09(032) うしろ姿(詞:山口洋子 曲:藤本卓也 R:69/06/01)
03. 69/07/07(036) うしろ姿
04. 69/08/11(041) うしろ姿
05. 69/10/13(050) 男の数え唄(詞:山上路夫 曲:いずみたく R:69/10/-)
06. 70/07/13(089) むらさきブルース(詞:山口洋子 曲:筒美京平 R:70/05/10)
07. 71/03/22(125) 許してあなた(詞:山口洋子 曲:筒美京平 R:71/02/01)
08. 71/10/18(155) オロロンの唄(詞:有馬三恵子 曲:すぎやまこういち R:71/11/01 HC:49位)
09. 71/11/08(158) オロロンの唄
10. 71/11/22(160) オロロンの唄
11. 71/12/13(163) オロロンの唄
12. 72/01/31(170) オロロンの唄
13. 72/02/28(174) オロロンの唄
14. 72/04/17(181) 南の国の物語(詞:有馬三恵子 曲:すぎやまこういち R:72/-/-)
15. 72/05/15(185) 南の国の物語
16. 72/06/05(188) 南の国の物語
17. 72/11/27(213) 悪い噂(詞:千家和也 曲:三木たかし R:72/11/-)
18. 73/03/19(229) 悪い噂
19. 74/04/29(286) 春雨物語(詞:岡崎英生 曲:穂口雄右 R:74/-/-) 
20. 75/02/17(328) 燃えてお別れ(R:74/-/-)
21. 76/09/27(412) 残り火(詞:東海林良 曲:徳久広司 R:76/07/25)
22. 77/10/24(468) ルララ・リララ(詞:森雪之丞 曲:丹羽応樹 R:77/10/-) 

上記5組のオリジナル曲でもっとも有名な作品というと、「愛のきずな」(安倍)、「霧にむせぶ夜」(黒木)、「同棲時代」(大信田)、「あなたのブルース」(矢吹)ということになろうか、と思いますが、何れも、これら代表作での夜のヒットスタジオへの出演実績が意外にもナシ、という点が共通した出演実績上の特徴として挙げられます(但し、黒木・矢吹のケースはヒットスタジオ放送開始前に上記の曲がヒットしており、既に初出演時には、それらの作品の人気が下火となり、次の新譜のプロモーションを展開していたために、上記作品を披露できなかったと考えられます)。

また、ヒット曲もそれほど多くはなかったにも関わらずイレギュラーに出演を続けていたというのも特徴的です。恐らく、関係者筋(所属事務所・レコード会社・楽曲の制作陣)の猛プッシュが彼らの出演枠確保に大きく影響していたのだろうと思います。


夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<38> 横浜銀蝿とその一家

2008-06-20 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴
「夜ヒット・出演履歴」シリーズ、今回は80年代の「ツッパリ」「暴走族」といった時代風潮の中で、彼らの「カリスマ」として絶大な人気を誇った横浜銀蝿と、彼らのプロデュースによってデビューしたいわゆる「銀蝿一家」の面々の出演履歴を振り返ります。

<横浜銀蝿>
◆初出演:1981年1月26日(第637回)「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」
◆最終出演:1983年12月12日(第786回)「哀愁のワインディング・ロード」
◆出演回数:9回
1.  81/01/26 637 ツッパリHigj School Rock'n Roll(登校編)(詞:翔 曲:タミヤヨシユキ R:81/01/12 HC:3位
2.  81/03/02 642 ツッパリHigj School Rock'n Roll(登校編)
3.  81/08/10 665 羯徒毘路薫'狼琉(かっとびろっくんろうる) (詞:翔 曲:Johnny R:81/06/23 HC:4位
4.  81/10/19 675 ツッパリHigh School Rock'n Roll(試験編)(詞・曲:タミヤヨシユキ R:81/10/07 HC:6位
5.  81/11/23 680 ツッパリHigh School Rock'n Roll(試験編) 
6.  82/04/19 701 お前サラサラサーファー・ガール おいらテカテカロックン・ローラー(詞・曲:翔 R:82/02/24 HC:9位
7.  82/09/27 724 あせかきベソかきRock'n Roll run(詞・曲:翔 R:82/10/19 HC:4位) 
8.  82/10/25 728 あせかきベソかきRock'n Roll run
9.  83/12/12 786 哀愁のワインディング・ロード詞・曲:翔 R:83/12/05 R:16位)
【補足】
①初出演~最終出演の期間中にリリースされたシングル曲中「おまえにピタッ!」(R:83/07/27)での出演実績はなし。
②「ツッパリHigh School Rock'n Roll (登校編)」などの作曲者名にある「タミヤヨシユキ」は同バンドのリーダー・嵐(嵐ヨシユキ)のペンネーム(本名をカタカナ表記にしたもの)である。

<嶋 大輔>
◆初出演:1982年3月1日(第694回)「Sexy気分の夜だから」
◆最終出演:1984年9月3日(第823回)「君はダンシング・エンジェル」
◆出演回数:8回
1.  82/03/01 694 Sexy気分の夜だから(詞・曲:翔 R:82/02/10 HC:7位 
2.  82/05/17 705 男の勲章(詞・曲:Johnny R:82/04/28 HC:3位
3.  82/08/23 719 暗闇をぶっとばせ!!詞:嵐 曲:Johnny R:82/08/11 HC:1位
4.  82/09/13 722 暗闇をぶっとばせ!!
5.  83/01/24 740 大輔★哲太のRock'n Roll(詞・曲:翔 R:83/01/12 HC:6位)<「嶋大輔&杉本哲太+1」として出演> 
6.  83/04/25 753 男は道化師さ(詞:嵐 曲:鈴木キサブロー R:83/04/27 HC:18位)
7.  83/05/23 757 男は道化師さ
8.  84/09/03 823 君はダンシング・エンジェル(詞・曲:Giancarlo Bigazzi/Umberto Tozzi 訳:橋本淳 R:84/08/21)
【補足】初出演~最終出演までにリリースされたシングル曲中、「お前だけI Love You」(R:82/11/24)、「無邪気な天使」(R:83/09/21)、「ハードボイルド・ロマンス 奇麗」(R:84/04/21)での出演実績はなし。 


<紅麗威甦(グリース)>
◆初出演:1982年2月15日(第692回)「ぶりっこRock'n Roll」
◆最終出演:1982年8月30日(第707回)「時代を越えて」
◆出演回数:2回
1.  82/02/15 692 ぶりっこRock'n Roll(詞・曲:翔 R:82/01/20 HC:6位
2.  82/08/30 720 時代を越えて(詞:嵐 曲:TAKU HC:14位

<杉本哲太(ソロ)
◆初出演:1982年5月31日(第707回)「On the Machine(翔と桃子のロックンロール)」
◆最終出演:1983年1月24日(第740回)「大輔★哲太のRock'n Roll」
◆出演回数:2回(紅麗威甦としての出演を含めて計4回
1.  82/05/31 707 On the Machine(翔と桃子のロックンロール)(詞:牧野和子 曲:Johnny R:82/05/21 HC:7位)<「杉本哲太&LONELY RIDERS」として出演>
2.  83/01/24 740 大輔★哲太のRock'n Roll<「嶋大輔+杉本哲太+1」として出演>

<Johnny(ソロ)
◆初出演:1982年1月25日(第689回)「ジェームス・ディーンのように」
◆最終出演:1982年8月9日(第717回)「$百萬BABY」
1.  82/01/25 689 ジェームス・ディーンのように(詞・曲:Johnny R:81/11/18 HC:3位
2.  82/07/19 714 $百萬BABY(詞:松本隆 曲:Johnny R:82/06/23 HC:1位
3.  82/08/09 717 $百萬BABY

横浜銀蝿の正式バンド名は「THE CRAZY RIDER 横浜銀蝿 ROLLING SPECIAL」(TCR横浜銀蝿R.S.)といいます。1979年、嵐、翔、TAKU、Johnnyの4人をメンバーとして結成され、翌80年9月、アルバム「ぶっちぎり」、シングル「横須賀Baby」を同時リリースしてプロアーティストとしてデビュー。そして81年初頭にリリースした2ndシングル「ツッパリHigh School Rock'n Roll(登校編)」オリコンチャート最高3位累計50万枚を超える大ヒットを記録、その後も立て続けにヒット作を送り出し、一躍ツッパリ少年たちのカリスマとして人気を獲得するようになりました。

なんといっても彼らが絶大な支持を受けることになった最大の要因はその独特のスタイルにあることはいわずもがなと思います。ボリューム満点のリーゼント頭にサングラス、白いドカン(裾が大きく広がった形状のズボン)に革ジャン。そしてそのスタイルで演奏する楽曲は何れも当時のいわゆる「不良少年」と言われる人々にとり等身大の世界を綴った内容の作品ばかり。ツッパリのカリスマとして半ば社会現象ともいえるほどの支持を受けるのに十分すぎるぐらいの要素が音楽面でも、ヴィジュアル面でも揃っていたといえるでしょう(ちなみにこのスタイルは、元々は自分たちの存在を早く世間に知ってもらうために採用したものであるということだそうです)。

この彼らのツッパリスタイルの成功を機に、音楽業界・放送界でもこれに便乗した動きが散見されるようになりました。81年秋には名古屋・CBCテレビの「ぱろぱろエブリディ」で紹介されたことをきっかけとして、学ラン姿を着させて2足で立っているように見せる構図で撮影された写真の数々が「なめんなよ」というキャッチフレーズとともに全国的な人気を集め「なめ猫」ブームが勃発。銀蝿を意識したキャラクター設定で売り出す歌手も登場し始め(ビートたけしの主演ドラマ「刑事ヨロシク」(TBS系)で注目され、後に「やめてクレRock'n Roll」でデビューしたミッキーという男性歌手などがこれに該当します)、また、暴走族・ツッパリをテーマとしたTVドラマも数本制作されるなど、この独特のスタイルは瞬く間に「市民権」を獲得するにいたります。

そのツッパリ・暴走族の少年達をクローズアップさせる形で製作されたドラマの中にTBS系の「茜さんのお弁当」(主演:八千草薫)というドラマがありました。このドラマで不良少年役で出演していたのが、嶋大輔杉本哲太。彼らは横浜銀蝿のいわば「舎弟」分としてこの芸能界の門を叩き、そしてこのドラマの出演により一躍その存在が注目されるようになり、そして82年に嶋はソロ歌手として、杉本は同ドラマ出演時に既に結成していた4人組バンド「紅麗威甦」のヴォーカルとして歌手デビュー、それぞれのデビューシングルである「Sexy気分の夜だから」(嶋)、「ぶりっこRock'n Roll」(紅麗威甦)がそれぞれヒットチャートでベストテンにランキングされる好セールスを記録。彼らの後にも翌83年にかけて矢吹薫岩井小百合といった面々も銀蝿のプロデュースによって歌手デビューし、銀蝿と彼らの舎弟分により組織されたいわゆる「銀蝿一家」は80年代初頭の芸能界・音楽界に旋風を巻き起こしました。

強烈なスタイルで音楽活動を続けていたため、ブームメント的ともいえる人気を長く持続させるのは難しいという判断が働いたのか、当初、82年一杯を以て解散する方向となっていましたが、「『ザ・ベストテン』(TBS系)で1位を獲るまでは解散できない」という名目の下に解散期限を83年の大晦日まで1年延長(82年11月18日放送の「ベストテン」に出演した際にこのように宣言したらしいです)。そして、83年大晦日、新宿コマ劇場でのコンサートを最後に4年に及ぶバンド活動に一旦終止符が打たれました(但し、解散延長の名目であった「ベストテンで1位を獲得する」という公約は最後まで結局は果たせず終いのままの解散となってしまいました)。

その後、Johnnyは音楽ディレクターに転身し表舞台に登場することはなくなりましたが、それ以外の嵐・翔・TAKUの3人はそれぞれ音楽・芸能活動を続け、1998年に15年ぶりに正式に再発足。途中、翔の不祥事や嵐が脳梗塞を発症するなどの苦難を味わいましたが、現在もライブハウスなどを中心に活動を続けているようです。銀蝿一家だった杉本、嶋は、その後俳優・タレントへと活動の拠点を求め現在も表舞台の一線で活躍を続けています。

さてヒットスタジオの出演に関してですが、意外にも銀蝿、そして銀蝿一家全体としてみてもそれほど頻繁には顔を出しておらず、新曲発売のときに1回出るかでないかという状態だったようです。若年層からは絶大な支持を集めた彼らですが、それよりも上、とりわけ中高年層となると、そのスタイルの強烈さゆえに特にテレビに出だした頃にあっては強い拒絶反応があったのも事実で、その点がどちらかといえば他の局の看板歌番組よりも「大人向き」と言われていたこの番組の出演機会の少なさにもつながってしまったのかもしれません。

夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<37> 欧陽菲菲

2008-06-14 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴

<欧陽菲菲>
◆初出演:1971年10月25日(第156回)「雨の御堂筋」
◆最終出演:1983年12月26日(第788回)「ラヴ・イズ・オーヴァー」
◆出演回数:33回 
01. 1971/10/25 156 雨の御堂筋(詞:林春生/曲:The Ventures R:1971/09/05 HC:1位
02. 1971/12/20 164 雨のエアポート
(詞:橋本淳/曲:筒美京平 R:1971/12/20 HC:4位)
03. 1972/01/31 170 雨のエアポート
04. 1972/04/03 179 恋の追跡(ラブ・チェイス
詞:橋本淳/曲:筒美京平 R:1972/04/05 HC:5位
05. 1972/05/01 183 恋の追跡(ラブ・チェイス)
06. 1972/06/19 190 恋の追跡(ラブ・チェイス)
07. 1972/08/07 197 夜汽車
(詞:橋本淳/曲:筒美京平 R:1972/08/05 HC:5位
08. 1972/09/25 204 夜汽車
09. 1972/10/02 205 夜汽車 
10.  1973/01/01 218 雨のヨコハマ(詞:橋本淳/曲:筒美京平 R:1972/12/20 HC:18位)
11.  1973/03/05 227 
雨のヨコハマ  
12.  1973/04/09 232 
恋の十字路(詞:橋本淳/曲:筒美京平 R:1973/04/05 HC:9位
13.  1973/04/30 235 恋の十字路

14.  1973/05/21 238 恋の十字路
15.  1973/06/11 241 恋の十字路
16.  1973/09/03 253 恋は燃えている(詞:橋本淳/曲:筒美京平 R:1973/08/20 HC:38位)
17.  1973/10/01 257 恋は燃えている
18.  1973/11/05 262 恋は燃えている
19.  1973/12/10 267 火の鳥(詞:橋本淳/曲:筒美京平 R:1973/12/01 HC:69位)
20.  1974/02/04 274 火の鳥
21.  1974/03/25 281 海鴎(かもめ)(詞:橋本淳/曲:筒美京平 R:1974/04/05
22.  1974/06/10 292 海鴎(かもめ)
23.  1974/08/12 301 マリアの鐘(詞:千家和也/曲:猪俣公章 R:1974/08/-)
24.  1974/11/25 316 南十字星(詞:千家和也/曲:猪俣公章 R:1974/11/-)
25.  1975/01/27 325 南十字星 
26.  1975/04/07 335 別離のヨコハマ(詞:林春生/曲:筒美京平 R:1975/03/05) 
27.  1975/10/20 363 島の女(詞:林春生/曲:フィリピン民謡/編:森岡賢一郎 R:75/10/-)
28.  1976/02/02 378 島の女
29.  1976/04/26 390 涙のディスコナイト(詞:橋本淳/曲:佐藤寛 R:76/03/-)
30.  1977/04/18 441 その日ぐらし(詞:山口洋子/曲:馬飼野康二 R:1977/04/-)
31.  1983/09/12 773 ラヴ・イズ・オーヴァー(詞・曲:伊藤薫 R:1982/09/01 HC:1位
32.  1983/10/24 779 ラヴ・イズ・オーヴァー
33.  1983/12/26 788 ラヴ・イズ・オーヴァー


【補足】初出演~最終出演までの間に発売されたシングル中、「風のしのび逢い」(75/06)、「うわさのディスコ・クイーン」(79/07)、「星影のバラード」(81/06)などでの出演実績はなし。

1971年秋にザ・ベンチャーズ作曲作品「雨の御堂筋」で日本の歌謡界にデビューした欧陽菲菲。いきなりこのデビューシングルはオリコン週間チャートで1位を獲得、その後も橋本淳・筒美京平という当時のヒットメーカーコンビによる「雨のエアポート」「恋の追跡」「夜汽車」が何れもベストテンヒットとなり、ヒットスタジオへの出演も日本の歌謡界では新人という位置付けながら早くより準レギュラー格としてのポジションを獲得しました(特に「恋の十字路」をリリースした時期に関しては3回に1回という短いスパンで出演を続けています)。

しかし、73年8月リリースの「恋は燃えている」以降売上が徐々に低迷、74年4月リリースの「海鴎」では初めてオリコンチャートで100位圏内にもランキングされないという苦境に立たされ、一時的に作家陣を千家・猪俣コンビに変更し、演歌色の強い楽曲へとシフトしたり、原点回帰の意味からデビュー曲を作詞した林春生の力を再び借りるなどの試行錯誤をくり返すも、どれも功を奏さず、いつの間にか彼女は日本の芸能界の一線からは忘れられた存在となってしまいました。

しかし83年、ある曲の大ヒットが契機となり突如、彼女は再び日本の歌謡界の一線に再浮上することとなります。その曲はのちに森進一、美空ひばりらも好んでレパートリーとして取り入れるなど業界内外から高い評価を集めた名曲「ラヴ・イズ・オーヴァー」でした。

この曲は元々、79年に彼女の2年ぶりの日本での新譜としてリリースされた「うわさのディスコ・クイーン」という作品のカップリング曲として製作されたもので、翌80年に再度、今度はA面曲としてリリース。この80年の再リリース時は全くヒットしなかったのですが、欧陽はこの曲を大変気に入り、知名度の低い作品でありながらも自身のコンサートでは重要な1曲として頻繁に曲目に取り入れ披露。そういった欧陽や方々の関係者の尽力もあり、82年秋になって通算3度目(A面収録曲としては2度目)の再リリースが決定。有線放送での人気振りを背景に83年に入ってからオリコン週間シングルチャートでもランキングを急上昇。この年の11月になって上位20位圏内にランキングされ、ついに同年の末(83年12月19・26日付)にはデビュー作「雨の御堂筋」以来12年ぶりとなるオリコンチャート1位の座を獲得。「3度目の正直」でようやく大ヒットに結実したのです。

同作のヒットぶりに歩調をあわせるように、ヒットスタジオにも77年4月の「その日ぐらし」以来6年半ぶりに登場。黒のタイトなロングスカートに無造作なソバージュというシックな出で立ちで切々とこの曲を歌い上げる彼女の姿は、「大人のシンガー」への進化を多くの視聴者に印象付けるものとなりました。

しかし、その後は日本でのヒットが続かず、また他方で台湾の芸能界での活動に再び軸足を戻したこともあり、結局、この「ラヴ・イズ・オーヴァー」で3回出演したのがヒットスタジオに登場した最後となってしまいました。


夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<36> 近藤真彦

2007-12-24 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴

<近藤真彦>
◆初出演:1980年11月24日(第628回)「スニーカーぶる~す」
◆最終出演:1990年7月18日(第1121回)「HoHoHo… 」
◆出演回数:126回
001 80/11/24 0628 スニーカーぶる~す(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1980/12/12 HC:1位
002 80/12/15 0631 スニーカーぶる~す
003 81/01/19 0636 スニーカーぶる~す
004 81/02/23 0641 ヨコハマ・チーク(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1981/03/12 HC:2位
005 81/03/16 0644 ヨコハマ・チーク
006 81/03/30 0646 ヨコハマ・チーク
007 81/04/27 0650 ヨコハマ・チーク
008 81/05/25 0654 ブルージーンズ・メモリー(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1981/06/12 HC:1位
009 81/06/15 0657 ブルージーンズ・メモリー
010 81/07/06 0660 ブルージーンズ・メモリー
011 81/07/20 0662 ブルージーンズ・メモリー
012 81/08/03 0664 ブルージーンズ・メモリー
013 81/09/07 0669 ギンギラギンにさりげなく(詞:伊達歩 曲:筒美京平 R:1981/09/30 HC:1位
014 81/09/28 0672 ギンギラギンにさりげなく
015 81/10/19 0675 ギンギラギンにさりげなく
016 81/11/09 0678 ギンギラギンにさりげなく
017 81/11/30 0681 ギンギラギンにさりげなく
018 81/12/21 0684 情熱☆熱風・せれなーで(詞:伊達歩 曲:筒美京平 R:1982/01/07 HC:1位
019 82/01/11 0687 情熱☆熱風・せれなーで
020 82/02/08 0691 情熱☆熱風・せれなーで
021 82/03/01 0694 ふられてBANZAI(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1982/03/31 HC:1位
022 82/04/05 0699 ふられてBANZAI
023 82/05/10 0704 ふられてBANZAI
024 82/06/07 0708 ハイティーン・ブギ(詞:松本隆 曲:山下達郎 R:1982/06/30 HC:1位
025 82/07/05 0712 ハイティーン・ブギ
026 82/07/26 0715 ハイティーン・ブギ
027 82/08/16 0718 ハイティーン・ブギ
028 82/09/20 0723 ホレたぜ!乾杯(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1982/09/30 HC:1位
029 82/10/25 0728 ホレたぜ!乾杯
030 82/11/29 0733 ホレたぜ!乾杯
031 82/12/20 0736 ホレたぜ!乾杯
032 83/01/10 0738 ミッドナイト・ステーション(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1983/01/20 HC:1位
033 83/02/14 0743 ミッドナイト・ステーション
034 83/03/07 0746 ミッドナイト・ステーション
035 83/03/21 0748 ミッドナイト・ステーション
036 83/04/11 0751 真夏の一秒(詞:伊達歩 曲:後藤次利 R:1983/04/27 HC:1位) 
037 83/05/02 0754 真夏の一秒
038 83/05/30 0758 真夏の一秒
039 83/06/27 0762 ためいきロ・カ・ビ・リ・ー(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1983/11/01 HC:1位
040 83/07/18 0765 ためいきロ・カ・ビ・リ・ー
041 83/08/15 0769 ためいきロ・カ・ビ・リー
042 83/08/29 0771 ためいきロ・カ・ビ・リ・ー
043 83/09/12 0773 ためいきロ・カ・ビ・リ・ー
044 83/10/03 0776 ためいきロ・カ・ビ・リ・ー
045 83/10/24 0779 ロイヤル・ストレート・フラッシュ(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1983/11/01 HC:1位
046 83/11/21 0783 ロイヤル・ストレート・フラッシュ
047 83/12/12 0786 ロイヤル・ストレート・フラッシュ
048 84/01/16 0790 ロイヤル・ストレート・フラッシュ
049 84/02/20 0795 一番野郎(詞:売野雅勇 曲:筒美京平 R:1984/03/01 HC:1位
050 84/03/12 0798 一番野郎
051 84/04/09 0802 一番野郎
052 84/05/07 0806 一番野郎
053 84/06/04 0810 ケジメなさい(詞:売野雅勇 曲:馬飼野康二 R:1984/06/06 HC:1位
054 84/07/16 0816 ケジメなさい
055 84/08/06 0819 ケジメなさい
056 84/08/27 0822 永遠に秘密さ(詞:松本隆 曲:山下達郎 R:1984/09/13 HC:1位
057 84/09/24 0826 永遠に秘密さ
058 84/10/08 0828 <不詳>
059 84/11/05 0832 永遠に秘密さ
060 84/11/26 0835 せつなくてHeadlight(詞:康珍化 曲:鈴木キサブロー)
061 84/12/17 0838 永遠に秘密さ
062 85/01/14 0841 ヨイショ!(詞:ちあき哲也 曲:長沢ヒロ R:1985/02/13 HC:1位
063 85/01/28 0843 ヨイショ!
064 85/02/25 0847 ヨイショ!
065 85/03/18 0850 ヨイショ!
066 85/04/17 0854 ヨイショ!
067 85/06/12 0862 夢絆(詞:売野雅勇 曲:鈴木キサブロー R:1985/06/05 HC:2位
068 85/07/03 0865 夢絆
069 85/07/31 0869 夢絆
070 85/09/04 0874 <不詳>(マンスリー)
071 85/09/11 0875 <不詳>(マンスリー)
072 85/09/18 0876 <不詳>(マンスリー)
073 85/09/25 0877 <不詳>(マンスリー)
074 85/10/16 0880 大将(詞:売野雅勇 曲:鈴木キサブロー R:1985/10/21 HC:6位
075 85/11/06 0883 大将
076 85/12/11 0888 大将
077 86/01/08 0891 大将
078 86/02/12 0896 純情物語(詞:売野雅勇 曲:長沢ヒロ R:1986/02/26 HC:6位
079 86/03/05 0899 純情物語
080 86/04/16 0905 純情物語
081 86/05/21 0910 純情物語
082 86/06/18 0914 青春(詞・曲:高橋研 R:1986/07/04 HC:7位
083 86/07/16 0918 青春
084 86/09/03 0925 Baby Rose(詞・曲:織田哲郎 R:1986/09/10 HC:6位
085 86/10/15 0931 Baby Rose
086 86/11/12 0935 Baby Rose
087 86/12/17 0940 愚か者(詞:伊達歩 曲:井上尭之 R:1987/01/01 HC:2位
088 87/01/07 0943 愚か者
089 87/02/04 0947 愚か者
090 87/03/18 0953 愚か者
091 87/05/27 0963 さすらい(詞:伊達歩 曲:井上尭之 R:1987/06/11 HC:4位
092 87/06/17 0966 さすらい
093 87/07/15 0970 さすらい
094 87/09/02 0977 さすらい
095 87/10/21 0984 泣いてみりゃいいじゃん(詞:康珍化 曲:筒美京平 R:1987/09/18 HC:1位
096 87/11/18 0988 泣いてみりゃいいじゃん
097 87/12/16 0992 泣いてみりゃいいじゃん
098 88/01/06 0995 愚か者
099 88/03/23 1006 Made in Japan(詞:松本隆 曲:筒美京平 R:1988/04/08 HC:3位
100 88/04/13 1009 Made in Japan
101 88/05/25 1015 Made in Japan
102 88/07/20 1023 Made in Japan
103 88/08/03 1025 Made in Japan
104 88/09/07 1030 涙よ止まれ(詞:康珍化 曲:筒美京平 Album「JAPAN」より R:1988/11/02)(マンスリー)
105 88/09/14 1031 スニーカーぶる~す/ブルージーンズ・メモリー/ハイティーン・ブギ(マンスリー)
106 88/09/21 1032 教えてくれさらばいとしき者よ<with粟国安彦>(マンスリー)
107 88/09/28 1033 愚か者/あぁ、グッと詞:康珍化 曲:吉田拓郎 R:1988/09/14 HC:4位(マンスリー)
108 88/10/19 1036 あぁ、グッと
109 88/11/16 1040 あぁ、グッと
110 88/12/21 1045 あぁ、グッと
111 89/01/18 1048 夕焼けの歌(詞:大津あきら 曲:馬飼野康二 R:1989/02/03 HC:7位) 
112 89/02/08 1051 夕焼けの歌
113 89/03/08 1055 夕焼けの歌
114 89/04/12 1060 夕焼けの歌
115 89/05/31 1067 Just For You(詞:湯川れい子 曲:Mark Davis R:1989/06/01 HC:11位)
116 89/06/21 1070 いいかげん(詞:森浩美 曲:筒美京平 R:1989/07/05 HC:11位)
117 89/08/09 1077 夕焼けの歌
118 89/08/23 1079 いいかげん
119 89/09/20 1083 いいかげん
120 89/11/01 1087 アンダルシアに憧れて(詞・曲:真島昌利 R:1989/11/10 HC:9位
121 89/12/06 1092 アンダルシアに憧れて
122 90/01/17 1097 気ままにWALKIN'(詞:森浩美 曲:真野響一郎 R:1990/04/08 HC:15位)
123 90/02/21 1102 気ままにWALKIN'
124 90/03/21 1106 気ままにWALKIN'
125 90/05/09 1111 気ままにWALKIN'<withマリーン>
126 90/07/18 1121 HoHoHo…(詞:工藤哲雄 曲;かまやつひろし R:1990/07/12 HC:16位)

【追記】以下の2点につき、現段階で詳細が不明となっている点がございます。分かる方がおられましたらコメント欄までご一報下さいますようお願いいたします。
・1985年9月期、1度目のマンスリーの曲目(4週全て不明)
・1988/09/21放送で披露した2曲についての詳細(作詞・作曲者等。因みにこの2曲は何れも当時のアルバム・シングルには未収録の作品であるようです)


夜のヒットスタジオ・歌手別出演履歴<35> 南野陽子

2007-11-13 | 夜のヒットスタジオ/歌手別出演履歴
<南野陽子>
◆初出演:1986年4月9日(第904回)「悲しみモニュメント」
◆最終出演:1990年9月12日(第1129回)「耳をすましてごらん」
◆出演回数:43回

01 86/04/09 0904 悲しみモニュメント(詞:来生えつこ 曲:鈴木キサブロー R:1986/03/21 HC:6位
02 87/01/28 0946 
楽園のDoor(詞:小倉めぐみ 曲:来生たかお R:1987/01/10 HC:1位)  
03 87/04/15 0957 
話しがけたかった
(詞:戸沢暢美 曲:岸正之 曲:R:1987/04/01 HC:1位
04 87/05/06 0960 話しがけたかった
05 87/06/24 0967 
パンドラの恋人
(詞:田口俊 曲:亀井登志夫 R:1987/07/01 HC:1位
06 87/07/22 0971 パンドラの恋人
07 87/09/23 0980 
秋のIndication
(詞:許瑛子 曲:荻田光雄 R:1987/09/23 HC:1位
08 87/10/21 0984 秋のIndication
09 87/11/25 0989 はいからさんが通る
(詞:小倉めぐみ 曲:国安わたる R:1987/12/02 HC:1位
10 87/12/23 0993 はいからさんが通る
11 88/01/27 0998 はいからさんが通る
12 88/04/13 1009 
微笑みカプセル~Don't warry my friend~(Album「NANNO -Singles-」より 詞:堀田絢/田口俊 曲:岸正之 R:1988/03/21) 
13 88/06/15 1018 
あなたを愛したい(詞:田口俊 曲:荻田光雄 R:1988/06/18 HC:1位
14 88/06/22 1019 あなたを愛したい
15 88/07/20 1023 あなたを愛したい 
16 88/08/31 1029 あなたを愛したい
17 88/09/28 1033 
秋からも、そばにいて
(詞:田口俊 曲:兼元一夫 R:1988/10/08 HC:1位
18 88/10/12 1035 秋からも、そばにいて
19 88/10/19 1036 秋からも、そばにいて
20 88/11/23 1041 
恋の季節<With チェッカーズ>(詞:岩谷時子 曲:いずみたく)秋からも、そばにいて
21 88/12/21 1045 メリー・クリスマス(Album「SNOWFLAKES」より 詞:康珍化 曲:平野牧 R:1988/12/14)
22 89/01/18 1048 
リフトの下で逢いましょう
(Album「SNOWFLAKES」より 詞:康珍化 曲:小森田実 R:1988/12/14)
23 89/02/15 1052 
涙はどこへいったの(詞:康珍化 曲:柴矢俊彦 R:1989/02/15 HC:2位
24 89/02/22 1053 涙はどこへいったの
25 89/03/15 1056 涙はどこへいったの
26 89/03/29 1058 涙はどこへいったの
27 89/05/10 1064 
トラブル・メーカー
(詞:南野陽子 曲:木戸泰弘 R:1989/06/21 HC:2位
28 89/05/24 1066 
瞳の中の未来(Single「トラブル・メーカー」B面 詞:田口俊 曲:上田知華 R:1989/06/21)
29 89/06/07 1068 トラブル・メーカー
30 89/06/21 1070 トラブル・メーカー
31 89/07/26 1075 トラブル・メーカー
32 89/09/27 1084
 思いのままに(Album「GAUCHE」より 詞:平出よしかつ 曲:亀井登志夫 R:1989/07/12)
33 89/10/18 1085 トラブル・メーカー
34 89/11/22 1090 
フィルムの向こう側(詞・曲:飛鳥涼 R:1989/11/29 HC:1位
35 89/12/06 1092 フィルムの向こう側
36 89/12/20 1094 
6pm,24,DEC.(Album「Dear Christmas」より 詞:戸沢暢美 曲:荻田光雄 R:1989/12/01)
37 90/01/24 1098 
僕らのゆくえ
(Single「フィルムの向こう側」B面 詞:平出よしかつ 曲:柴矢俊彦 R:1989/11/29)
38 90/02/28 1103 
春景色
(Single「悲しみモニュメント」B面 詞:イノ・ブランシュ 曲:岸正之 R:1986/03/21)
39 90/04/25 1109 
ダブルゲーム(詞:荒木とよひさ 曲:三木たかし R:1990/06/01 HC:3位
40 90/05/30 1114 ダブルゲーム
41 90/06/27 1118 
思い出を思い出さないように(Single「へんなの!!」B面 詞:小倉めぐみ 曲:重久義明 R:1990/07/01)
42 90/07/18 1121 へんなの!!詞:谷穂ちろる 曲:柴矢俊彦 1990/07/01 HC:11位)
43 90/09/12 1129 耳をすましてごらん(詞:山田太一 曲:湯浅譲二 1990/08/01 HC:7位

【補足】
①放送期間内でリリースされたシングル曲中、「恥ずかしすぎて」(R:85/06/23)「さよならのめまい」(R:85/11/21)「風のマドリガル」(R:86/07/21)「接近(アプローチ)」(R:86/10/01)の計4曲については出演実績なし。
②シングル「吐息でネット」(R:88/02/26)はスポンサー競合の関係で披露できず、代替として1ヵ月後にリリースされたアルバム「NANNO -Singles-」収録曲の「微笑みカプセル」を披露。
③88/11/23放送時の「恋の予感」(オリジナルはピンキーとキラーズ)は番組20周年記念企画の一環として歌唱。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
南野陽子は、1985年6月に「恥ずかしすぎて」という曲で歌手デビューしました。しかし、同期の中山美穂・本田美奈子と比べて最初期はテレビでの露出機会も少なく、無名の近い存在でした。

その彼女が一躍人気アイドルとしての地位に上り詰める転機となったのは、1985年10月よりスタートした『スケバン刑事Ⅱ』の主役・2代目「天宮サキ」役を演じてからのこと。このドラマでの人気を背景に2枚目のシングル「さよならのめまい」がスマッシュヒット、そして、1986年に発売した3枚目の「悲しみモニュメント」のヒットにより、夜ヒットにもデビュー10ヶ月目でようやく初出演を果たすことになりました。

しかし、この初登場の後、何らかの政治的理由(詳細は不明、詳しい方ご一報お待ちしております)によって、暫くの間、番組の出演が出来ない状態になり(従って「風のマドリガル」「接近(アプローチ)」での出演実績はなし)、1987年初頭に発表した彼女のオリコンチャート発の1位獲得曲「楽園のDoor」で約10ヶ月ぶり、2回目の出演。このときは彼女と「スケバン刑事Ⅱ」で共演していた相楽ハル子・吉沢秋絵、そして、次シリーズで「風間三姉妹」として主役を演じていた浅香唯・大西結花・中村由真の新旧「スケバン刑事」俳優5人が特別ゲストとして駆けつける、という豪華な「おまけ」付の久々の登場となりました。

本格的に夜ヒットで準レギュラー格の座を射止めたのは1987年4月発売の7枚目のシングル「話しかけたかった」から。以降は、番組最晩期まで、中山美穂・工藤静香・浅香唯と並ぶ「アイドル四天王」の一角として、コンスタントに番組に登場。古舘伊知郎・柴俊夫司会時代になると、1週だけ間を空けて、または2週連続という形で2月に2回登場することもしばしばあり、このことは低落傾向にあった番組にとり、「視聴率を取れる貴重な存在」として理解されていたことを証明付けるデータであるといえます。

彼女も奇抜な衣装で番組に出演することが多く、最晩期の夜ヒットにおいては「ファッション女王」ともいえる存在でした。基本的にはドレス姿などシックな服装が多かったと思いますが、1989年1月18日放送での「リフトの上で逢いましょう」ではスキーウェア、1989年11月22日放送での「フィルムの向こう側」では熊のぬいぐるみで埋め尽くされたような幅広のコート姿、1990年7月18日の「へんなの!!」では曲のイメージに合わせて怒髪天なパンクルック、といい意味で世間の印象を覆す意表を付いた服装にも挑戦。彼女のタレントとしての魅力ともいうべき「感性の豊かさ」がここでも遺憾なく発揮されていたと言えるでしょう。