伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

夜ヒットを彩った俳優たち<4> 1979年-1981年

2007-03-11 | 夜のヒットスタジオ/番組史
1981/12/14(0683) 時任三郎/川の流れを抱いて眠りたい
1981/11/30(0682) 薬師丸ひろ子/セーラー服と機関銃 
1981/11/23(0680) 烏丸せつこ/JINX(ジンクス)
1981/10/26(0676) 宮崎美子/NO RETURN
1981/10/26(0676) 時任三郎/川の流れを抱いて眠りたい
1981/10/26(0676) 宮内洋/君に捧げるほろ苦いブルース
1981/10/05(0673) 水谷豊/レモンティーで乾杯
1981/09/14(0670) 西田敏行/もしもピアノが弾けたなら
1981/08/24(0667) 真田広之/青春の嵐(ハリケーン)
1981/08/17(0666) 桃井かおり/メイク23秒
1981/08/10(0665) 長山藍子/夢の彼方に港町
1981/07/06(0660) 西田敏行/もしもピアノが弾けたなら
1981/06/22(0658) 柴田恭兵/なんとなくクリスタル
1981/06/15(0657) 杉良太郎/めぐり逢いふたたび
1981/06/08(0656) 西田敏行/もしもピアノが弾けたなら
1981/06/08(0656) 多岐川裕美/彼女と彼
1981/05/25(0654) 寺尾聡/ルビーの指環
1981/05/11(0652) 水谷豊/真夜中のスウィング
1981/05/04(0651) 杉良太郎/めぐり逢いふたたび
1981/04/06(0647) 寺尾聡/ルビーの指環
1981/03/16(0644) 木の実ナナ/夜のパントマイム
1981/03/09(0643) 桃井かおり/バイバイ子守唄
1981/02/23(0641) 寺尾聡/ルビーの指環、ほか
1980/11/17(0627) 多岐川裕美/酸っぱい経験
1980/09/08(0617) 小林旭/あざみ白書
1980/08/11(0613) ジュディ・オング/麗華の夢
1980/07/28(0611) 松坂慶子/夜明けのタンゴ
1980/07/14(0609) 根津甚八/Far Away
1980/07/07(0608) 木の実ナナ/砂の城
1980/07/07(0608) 竹下景子/(不詳)
1980/06/23(0606) ジュディ・オング/麗華の夢
1980/06/09(0604) 松坂慶子/夜明けのタンゴ
1980/05/19(0601) ジュディ・オング/麗華の夢
1980/05/12(0600) 大地真央/マイ・ジュエリー・ラブ
1980/05/05(0599) 水谷豊/あす陽炎
1980/04/28(0598) 松田優作/YOKOHAMA HONKEY TONG BLUES/白昼夢/BONY MORINE
1979/12/24(0581) ジュディ・オング/魅せられて 
1979/11/12(0575) 国広富之/(不詳)
1979/11/05(0574) 杉良太郎/すきま風
1979/10/29(0573) 松坂慶子/愛の水中花
1979/09/10(0566) 松坂慶子/愛の水中花
1979/07/09(0557) ジュディ・オング/魅せられて
1979/06/04(0552) 萩原健一/大阪で生まれた女(×井上尭之・柳ジョージ)
1979/05/21(0550) ジュディ・オング/魅せhられて
1979/05/21(0550) あおい輝彦/サマー・エンジェル
1979/05/14(0549) 黒沢年男/紫すみれ
1979/04/09(0544) 夏木マリ/さよならの鐘
1979/03/26(0542) 鳳蘭/ベルサイユのばら
1979/03/05(0539) 安奈淳/たとえば/愛あればこそ(×郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎)
1979/02/12(0536) あおい輝彦/北アルプス

丁度この頃あたりから、俳優の歌う曲の中でもベストテンに何週もランキングされるような大ヒット曲が多く登場するようになりました。
ジュディ・オングの「魅せられて」、寺尾聡の「ルビーの指環」はそれぞれ1979年度・1981年度の日本レコード大賞に輝き、老若男女誰しも知っている国民的ヒット曲となりました。また、この他にも「西遊記」「サンキュー先生」「池中玄太80キロ」「おんな太閤記」などの話題のドラマによって、その三枚目的キャラクターが人気を集めた西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」も「三枚目が表現する小洒落た世界観」が広く親しまれ、これも1981年を代表する大ヒット曲となりました。
これらの俳優が歌う曲の爆発的ヒットを背景として、以降、前述のように数多くの俳優が自らの主演映画・ドラマの主題歌を担当するという慣例が徐々に確立されるようになりました。

しかしながら、この時代の俳優陣からの出演者で一番衝撃的であったのはやはり80年4月28日放送に登場した松田優作でしょうか。
この回では「YOKOHAMA HONKEY TONG BLUES」を始めとして3曲を披露。当時の彼の主演ドラマ「探偵物語」の雰囲気をそのまま歌の中に持ち込み、何とも「ワイルドさ」が際立ったステージング。本職歌手ではまず成立しない、「俳優であるからこそ成立しうるステージング」と言っても過言ではなかったと思います。歌を「歌う」のではなくて、「演じる」という姿勢で彼はこの時の夜ヒットにも参加していた、という気がします。

それから9年後、彼は39歳の若さで壮絶な闘病の末に亡くなってしまいましたが、この夜ヒットでのシーンは彼が死去して程なくの夜ヒットでも追悼の意を込めて再びフルコーラスで再放送され、彼と親交の深かった当時の司会者の加賀まりこが悲しみの余り大泣きしながら哀悼のメッセージを述べていたのが今でも思い出されます。

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