写真は被害の一番大きかった綿陽の北川中学、地震前日の運動会の様子である。撮影日時は2008/5/11 15:16、右上の校舎は70年代に建築、左上と中上は2003年と1998年に建てられている/看中国2009/3/18より
http://www.secretchina.com/news/285197.html
大地震の後の写真、70年代に建てられた校舎は無傷、手前の98年の校舎はボロボロで2003年のものは跡形もない/中国ネットより
http://pimg.qihoo.com/qhimg/jingyan/479_346/14/04/25/1404258q1188d2.a19228.jpg
『中国当局は遺族の不満が拡大するのを防ぐため、「地震の破壊度が耐震強度をはるかに上回り、校舎が倒壊した」」(魏宏・四川省副省長)と強調する。』産経新聞より
こうした地震前後の写真を見ると、副省長の言い分が如何にバカげているかが分かる。誰が考えても新しい建築物の方が耐震性に優れていると考えるが、この国では違う。70年代に建てられた校舎は無傷で、たぶんこの校舎に居た生徒は助かったのだろう。
手抜き工事の賄賂の額が耐震強度をはるかに上回った為であり、地震の破壊度ではない。こうした証拠写真も当局では懸命につぶしている筈だ。
『一部の父母は設計図を基に、鉄筋などの数や太さについて「設計図と実際の現場との比較表」を作成するなど追及の手を緩めていない。当局は、設計図などを公表すれば「国家機密漏洩(ろうえい)罪」などを適用すると、一部遺族らに“圧力”をかけているほか、遺族らの北京への直訴(陳情)も阻止しているという。』産経新聞より
写真は設計図と実際の現場との比較表、一番上の例でいくと、設計図では直径20mmの鉄筋8本を使用するようになっているが、実際は16mmで4本しか使われていなかった/看中国2009/3/19より
http://www.secretchina.com/news/285296.html
国家機密漏洩罪と言うが、中央政府はこうした地方政府の犯罪を許してはならない。
運動会の写真であるが、ここに写っている生徒達の多くが犠牲となったことを考えると心が苦しい。それも天災ではなく、人災なのだから。合掌