ココロの居場所

平穏な居場所を求めるべく、日々、感じた事を掲載していきます。

ちっぽけな幸せも、なかなか手にできないこの時代に

2012-07-30 23:30:13 | 言葉
香山リカさんの、「しがみつかない生き方」を読みました。肩の力が抜けて自然体になれる。もう、それだけでも、幸せなことではないでしょうか。以下、ポイントを列記してみます。詳細は、本を手にして読んでください。
 
「ちっぽけな幸せも、なかなか手にできないこの時代、少しでもそれに近づくためには、私たちひとりひとりは、どういう心がけで、何をすればよいのか。」

・あいまいさの大切さ
「「あいまいなまま様子を見る」という姿勢はまた、自分と違う考え方、生き方を排除せずに受け入れるゆとりにも、どこかでつながるものだと思われる。」

・老・病・死について
「生産や消費をすることが善、と考える社会が「老いは悪」という価値観を形成し、高齢者を追い詰めるような仕組みや制度を作っていく。しかしそれこそが、「究極の恐怖は死」という人工的な感覚を生み、若い人をも含めて世の中の雰囲気を次第に暗くしている元凶になっていることに、私たちは早く気づくべきだ。」

・仕事に夢をもとめない
「人はパンのみにて生きるにあらず。しかし、パンなしで、愛の実践も夢の実現も不可能なのもまた事実だ。...深い意味がなくても仕事をし続けるのは、それじたいでけっこう意味があるのではないか、と思うのである。」

・耐える力の大切さ
「人々が本当に必要なのは、”誰からも依頼がない”といったときに自信を喪失したり自暴自棄になったりせずに、静かに孤独や絶望に「耐える力」のほうだと言えるのではないだろうか。」

しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
香山 リカ
幻冬舎