碧き地平線の記憶

この小さき世界の中で

スティーブ・マックィーン 「ゲッタウェイ」 逃げる

2010-11-12 21:15:36 | Weblog
『ゲッタウェイ』(The Getaway)1972年 アメリカ
監督サム・ペキンパー

 銀行強盗をしたマッコイは、ギャングに渡すはずの金を持って逃走した。
彼を追うギャングをかわしながら、マッコイは妻と共にメキシコをめざす……。

サム・ペキンパーのスロー・モーション・ショットが、強烈な印象を残した映画。

スティーヴ・マックイーンとアリ・マッグローが、二人逃げて行く後姿と、
ラストの粋なプロット。 

もしかしたら男には、人生のすべてから逃げ切る、
という選択肢もあるのかも知れない。

“時間”は、あと50億年で終わる?

2010-11-11 21:37:49 | Weblog
 「宇宙が誕生して約140億年。今後も延々と存在し続けると考えている人は多い。
しかし、“時間”そのものがあと50億年で終わるとする新たな研究成果が発表された。
偶然にも、太陽が最期を迎える時期と重なっている。

誕生から45億7000万年ほど経過した太陽も、約50億年後に寿命を迎えると考えられている。その頃には太陽は中心核の燃料を失い、外層のガスを放出し始める。膨張した太陽は赤色巨星と化し、
最終的に惑星状星雲となって一生を終えるのだ。

 このときに地球がどうなるのか不明だが、
太陽の死後も地球上に生命が存在できると考える科学者はほとんどいない」

考えてみれば、人間にとって、50億年後も、五日後も同じだろう。
誰も、明日の朝、眼が覚めるかさえ、確しかではない。
昨日も、明日も無い。 唯、与えられた、今を、生き抜くのみ。


(写真 ハッブル宇宙望遠鏡がとらえたキャッツアイ星雲。太陽はこのような最期を迎えると考えられている。 )


グライド・イン・ブルー

2010-11-09 21:28:06 | Weblog
『グライド・イン・ブルー』(Electra Glide In Blue)
1973年 アメリカ。監督は、
プロデューサー ジェームズ・ウィリアム・ガルシオ。
主演 ロバート・ブレイク
 ビリー・グリーン・ブッシュ
 ミッチェル・ライアン


モニュメント・バレー、荒涼とした砂漠の片田舎、
殺人課の刑事になる事を夢見ながらも、何もないハイウェイを取り締まる
白バイ警官の思いもしない、あっけないほどの結末。

真っ青な空と乾き切った荒野の道と、
白いハーレー・ダビッドソン・エレクトラ・グライド。
一度は、観ておいて欲しい映画。

『真夜中のカーボーイ』  Midnight Cowboy アメリカン・ニュー・シネマ

2010-11-08 22:33:04 | Weblog
大都会ニューヨークで一旗挙げるべくテキサスからやって来たジョー。だが、現実は厳しくいつしか孤独感にさいなまれる中で、彼はラッツォと呼ばれる小男と出会う。肺を病み、片足が不自由なラッツォの夢は太陽が輝くマイアミに行くこと。やがて奇妙な友情で結ばれた2人は、大都会の底辺から必死で這い上がろうとするが……。

1969年度アカデミー賞主要3部門受賞(作品賞/監督賞/脚色賞)
 監督:ジョン・シュレシンジャー
脚本:ウォルド・ソルト

主演 ダスティン・ホフマン、ジョン・ボイト

60年代後半からの俗に言う、アメリカン・ニュー・シネマの代表作の一つ。
これも当時、リアルタイムで観たが、ダスティン・ホフマンの演じる
ラッツォの、うらぶれ、汚れた姿が、強く残った覚えがある。

1969年は、アポロ11号、前年には、マーティンルーサーキング牧師暗殺。
混迷の時代に入って行くアメリカ、ニューヨーク。
ニルソンの「うわさの男」がバックに流れ、その大都会を
うろつく主人公のヴォイドとホフマン。
その姿を、日本で焼き直した「傷だらけの天使」も思い出す。

ヴォイドがアンジェリーナ・ジョリーの父親と知って驚いた。

バニシング・ポイント

2010-11-07 19:59:00 | Weblog
1971年。  
デンバー~シスコ間を15時間で走る賭けをした陸送屋のコワルスキーは、
時速200キロで飛ばす。

バリー・ニューマンの無表情な演技が印象的だった。
アメリカ映画は、こういうものを撮らすと本当に上手い。
鬱の時に観れば、少しはラクになるだろう。

それにしても、あのシャーロット・ランプリングが、
UK版に出ていたとは驚きだ。

ラリー・バローズ 「One Ride with Yankee Papa 13」

2010-11-06 22:18:58 | Weblog
ラリー・バローズ(Larry Burrows、1926年5月29日 - 1971年2月10日)イギリス出身

バローズは、ベトナム戦争で、よく米軍の陸上部隊のへリコプターで移動した。
バロウズは、海兵隊のYP13号へりに同乗し、敵地の真っ只中に着陸して
重傷者を救出する凄惨なストーリーをライフに掲載。
その記事は「One Ride with Yankee Papa 13」だった。

その写真は、「レクイエム 〜ヴェトナム・カンボジア・ラオスの戦場に散った報道カメラマン遺作集〜  ホースト・ファース/ティム・ペイジ=編 」
で、確認すると良い。

アンセル・アダムス 「実在の、厳格で燃えるような詩」

2010-11-05 21:36:39 | Weblog
アンセル・アダムス(Ansel Adams, 本名Ansel Easton Adams II,
1902年2月20日 - 1984年4月22日)

写真を始めてしばらく後、アンセル・アダムス写真を見て
その静謐な絵画のような描写に驚きを覚えた。

「実在の、厳格で燃えるような詩」
生涯、シエラネバダ山脈を愛したアダムスの写真集は、
貴重な地球の、一瞬の記憶としての重要さがますます増えていく。

「ナイト・ホークス」 エドワード・ホッパー

2010-11-04 22:05:48 | Weblog
エドワード・ホッパー(Edward Hopper, 1882年7月22日 -1967年5月15日)
20世紀のアメリカの画家。

エドワード・ホッパー【HOPPER, Edward】(1882-1967)
20世紀アメリカの具象絵画を代表する1人。彼の描きだす風景や人々は、
ありふれたものでありながら、孤独の影とそれぞれのドラマに充ちている。

「ナイト・ホークス」

人の通りが途絶えた深夜の街に、唯一光を溢すダイナー。
そこには年老いた店員とカウンターに座る訳ありの男女。
少し離れた席には一人の中年男性が…。
エドワード・ホッパーの作品の中で最も著名な《夜更かしの人々》の光景。

1942年の、この絵の虚無的なクールさは、日本人には出せない。
76 x 152 cm  出来る限りこの原画サイズで、視る事がいいだろう。

ジャック・ケルアック ON THE ROAD 「路上」

2010-11-03 20:16:16 | Weblog
ジャック・ケルアック(Jack Kerouac、1922年3月12日 - 1969年10月21日)。
アメリカの小説家・詩人。
ビートニク(ビート・ジェネレーション)を代表する作家の一人。
『路上』『孤独な旅人』

「アメリカに太陽が沈む時、僕は、古い壊れた桟橋に腰を下ろし
遠くニュージャージーを覆う長い長い空を見つめ
太平洋沿岸まで一つの信じがたい巨大なふくらみとなってうねっている、
あの生々しい大陸を感じ、そして通っている全ての道や、
その広大な国の中で夢見ている人々を感じる。
子ども達を泣かせておくアイオアでは、
いまごろ子ども達が泣いているに違いない。

・・・・そして誰もが、みすぼらしく年を取るということのほかに
誰に何が起こるか分からないのだ。」


アメリカのカウンターカルチャーを知りたいのなら、
一度は、読んでおくべき小説だ。

ノーマン・ロックウェル 「息子の旅立ち」

2010-11-02 21:56:58 | Weblog
ノーマン・ロックウェル(Norman Rockwell、1894年2月3日 - 1978年11月8日)
20世紀のアメリカ合衆国の画家、イラストレーター。

「1916年から1963年にかけて『サタデー・イーブニング・ポスト』紙の表紙を飾り、1940年代から1950年代の作品が人気。彼の絵は商業主義的で一部の近代美術批評家からはまじめな画家とは扱われず、イラストレーターと呼ばれることもあるが、アメリカの市民生活の哀歓を巧みに描き、アメリカ人の心を捉えているため、最もアメリカ的な画家のひとりともいえる。ユーモラスな作品が多い一方、後期の代表作 “The Problem We All Live With" ([1]) では、人種差別的な悪戯書きがなされ、トマトが投げつけられた壁の前を、連邦保安官に守られながら通学する幼い黒人少女の姿(公民権運動の一環として、白人の学校に通おうとする場面)を描いており、社会性の強い、激しい一面も見せた。」

ありふれた日常のほんの一瞬を、カメラのスナップショットの様に切り取る、
ロックウェルの描写には、いつも微笑みと感情が入ってしまう。
ユーモアとウィット、旧きアメリカの良心を感じさせる最後の画家だろう。
激動の、1900年代を生き抜いた彼の眼には、
21世紀のアメリカは、果たしてどう見えるのどうか。

「ブリット」 68ダッジ・チャージャー

2010-11-01 22:23:24 | Weblog
 68ダッジ・チャージャー


期間 1966年–1978年
乗車定員 2名
ボディタイプ 2ドアハードトップ
エンジン 6.9L V8 OHV
最高出力 431ps/5,000rpm
最大トルク 67.7kg-m/4,000rpm
変速機 3AT/3MT/4MT
駆動方式 FR
サスペンション 前:ウィッシュボーン
後:リーフ
全長 5,155mm
全幅 1,910mm
全高 1,370mm
ホイールベース 2,972mm
車両重量 1,680kg
プラットフォーム クライスラー・Bプラットフォーム

「ブリット」に登場したチェイサー、黒の68ダッジ・チャージャー。 
特にホーリーのダウンドラフト2バレル式キャブレターが最高だ。
この車の様な、アメリカに戻って欲しいと思う。