碧き地平線の記憶

この小さき世界の中で

『かもめのジョナサン』    リチャード・バック

2010-11-17 20:13:28 | Weblog
主人公のカモメ、ジョナサン・リヴィングストンは、
他のカモメ達が餌をとるために飛ぶことに対して、
飛ぶという行為自体に価値を見出してしまう。
ジョナサンは食事をするのも忘れ、
速く飛ぶ事だけのために危険な練習を重ねる。
そしてその奇行ゆえに仲間から異端扱いされ、
群れを追放されてしまう。
それでも速く飛ぶ訓練をやめないジョナサンの前に
二匹の光り輝くカモメが現れ、より高次の世界へと導かれる。
「目覚めたカモメ達」の世界のなかでジョナサンは
より高度な飛行術を身につけ、長老チャンから
「瞬間移動」を伝授される。そしてある日、弟子を連れて下界に降り、
カモメの人生は飛ぶことにあるという「思想」を
広めようと試みるが、下界のカモメからは悪魔と恐れられて…。

リチャード・バック(Richard Bach、1936年6月23日 - )
アメリカのイリノイ州生まれの飛行家、作家。
飛行機に関するルポルタージュ風の作品を書いていたが、
1970年に『かもめのジョナサン』を発表した。
当初はほとんど評判にならなかったが、
1972年に突如ベストセラーのトップに躍り出た。
各国語に翻訳され、日本でもロングセラーとなっている。
ヨハン・ゼバスティアン・バッハの直系の子孫と言われている

この小説も、リアルタイムで読んだ。
当時、ピッピー達が挙って読み耽っていた。
今、読み返そうと思って、書棚から探し出してある。
この年齢になって、今の自分がどう感じるのか楽しみである。
今も、いろいろな小説が発売されているが、
小説は、果たして進化しているのであろうか?
これを読めば、その答えが判る様な気がする。