ラックストーン・レコード雑記帳 - アート・和菓子・音楽

ラックストーン・レコード主人、山口'Gucci'佳宏がアート、和菓子、音楽などなど、徒然なるまま書き綴る、まさに雑記帳。

今日の美術展 [27 Oct. '06]

2006年10月27日 | fine arts
今日は二箇所、美術展へ行ってきました。

赤と黒の芸術 楽茶碗 @三井記念美術館
一子相伝で今日まで一貫した作陶姿勢を貫く京都の陶家、樂家15代までの楽焼作品を集めた美術展。あまり陶芸へは首を突っ込まない様にしている自分ですが、会場の三井記念美術館が良い趣で好きな美術館なので、ここで催される美術展には大体行く様にしています。千利休が活躍した桃山時代・16世紀から始まる樂家ですが、初代長次郎のまさに「侘」そのものを感じさせる茶碗から樂家歴代当主達の作品はそれぞれに味わい深いものでした。自分は特に現代の十五代樂吉左衞門による独創的な作風に興味を持ちました。きっとこの先、400年後には初代長次郎の作品の様に評価されるのでしょう。

↓ 三井記念美術館 ↓
http://www.mitsui-museum.jp/

ぼくらの小松崎茂展 @逓信総合博物館
もうひとつの美術展は主に戦後の昭和期を通して活躍したイラストレイター、小松崎茂氏の大回顧展。その昔の戦車や軍艦、飛行機と言ったプラモデルのパッケージ・イラストで有名な方ですが、氏のあらゆる作品を紹介した展覧会です。日本画を踏襲した日本人ならではの緻密なタッチのイラストの数々は圧巻です。今までにも昭和期に活躍した多くのイラストレーターの作品を見てきましたが、やはり妥協の無い繊細な作風にいつも驚かされています。小松崎氏も同様です。自分の子供時代に見たプラモデルのパッケージは懐かしく、そして自分が小学生の時分に使っていた色鉛筆の缶ボックス・イラストも氏が手懸けていて現物が飾ってあったのには感激しました。

↓ 逓信総合博物館 ↓
http://www.teipark.jp/


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