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大志小ブログへようこそ!!
学校や子どもたちの活動の様子を日々更新していきます。お楽しみに!!

新聞を読んで

2015-03-15 | 日記

3月15日(日)

 

10日(火)、校長室で表彰式を行いました。

 

 

佐賀新聞社主催「新聞で学ぼう 3days!!!チャレンジ」に応募したたくさんの佐賀県内の小学生の中から、大志小からは3名もの6年生が入賞を果たしたのでした。

 

 

このような冊子が、冬休みの課題として配られていました。

 

 

表紙をめくると、次のような様式のプリントが3枚綴じてありました。

新聞を読んで、その中から自分の気に入った記事を切り貼りします。

そして、思ったことや感じたことを文章で表します。

辞書を使って、記事の中に出てきた難しい漢字や言葉を調べます。

そこまでできたら、お家の方にも読んでもらい、ひと言書いてもらいます。

これを3日間続けるのです。

 

 

入賞した3人の作品の中から、1つずつ、選んだ記事と作文を紹介します。

まずはこちら。

 

 

なぜこんなことをしてしまったんだろう、私だったら、という気持ちが、うまく作文の中に表れています。

 

続いて2つめです。

 

 

重い病気があってもそれ以上の愛情で包まれている幸せを、記事を通じて感じることができた素晴らしい作文です。

 

3つめです。

 

 

大志校区が生んだ偉人、辰野金吾への思い入れがあるからこそ、よけいに残念でがっかりした記事だったと思います。

素晴らしいのは、がっかりしたことで終わるのでなく、「心の底からおめでとうと祝う人にこそ記念SUICAは売られるべき」という主張が、きっぱりと述べられていることです。

 

新聞記事を読むこと、そして、記事を通して、何を感じ思ったかを文章にして表現することで、世の中の様々な出来事に対する見方、判断の基準というものが、子ども自身の中に少しずつ育っていることがわかりますね。

 


好天と荒天

2015-03-14 | 日記

3月14日(土)

 

今週は、好天と荒天が交互に訪れる1週間でした。

 

 

休み時間の1年生教室前。

外に出て縄跳びを楽しむ子どもたちや、ウッドテラスでひなたぼっこをしながらあやとりに興じる子どもたちなど、温かな日差しを思い思いに楽しんでいました。

 

 

しかし、火曜日の朝は、一気に冬に逆戻りをしたような、雪の降る寒い朝でした。

 

 

8時前から強くなってきた風と雪に、思わず校門に走り込んでくる子どもたちです。

 

 

翌日の水曜日は、4月を思わせるような好天でした。

 

 

体育でタグラグビーをしている4年生の子どもたちです。

 

 

ラインを作って一斉に走る子どもたち。

ラグビーなので、パスは後ろにしか出せません。

それで、ボールを持った子どもは、さらにそれより前を走ります。

 

 

時間いっぱい走り回り、気持ちよい汗を流した子どもたち。

もうすっかり春がやって来ました。

 


朝のあいさつ運動

2015-03-12 | 日記

3月12日(木)

 

いつもの朝の玄関前。

子どもたちのあいさつの声が響いています。

 

 

毎日あいさつ運動に参加しているのは、生活委員会の子どもたちと、ボランティアで参加している子どもたちです。

 

 

朝のあいさつ運動には、松永先生、渡邉先生、赤木先生、田先生そして、事務室の田中先生と校長の私も参加しています。

 

 

今日は、4年生の子どもたちもたくさん参加してくれました。

 

 

こちらは、ほぼ毎日参加している1,2年生です。

 

 

目と目を合わせて、大きな声であいさつを交わす。

いつもの大志小の朝の風景です。

 


記念植樹

2015-03-11 | 日記

3月11日(水)

 

午後1時45分。

6年1組の子どもたちが、運動場南東側、プールや遊具の近くの一隅に集まってきました。

見ると、そこには大きな穴が掘られています。

 

 

これから、卒業記念植樹が始まるところでした。

(6年2組の記念植樹は、来週16日に行います)

 

そこへ、1台のトラックがやって来ました。

全長2mを超えるくらいのクスノキの苗を積んでいました。

 

 

添え木を立てる所から、作業が始まりました。

 

 

クスノキの苗木を立て、牛フンとピートモスを混ぜた土をかぶせていきました。

 

 

その上から、掘り起こした土をかぶせていきました。

 

 

みんなで交代しながらの作業です。

 

 

作業も進んできた頃、校舎の方を見ると、水を汲んで来ている実行委員の子どもたちの姿がありました。

 

 

埋め戻しがほぼ終わり、苗木の根元には、水をためられるように、丸くくぼみが作られました。

 

 

水をたっぷりとかけてあげました。

 

 

お世話になった百花園さんに、みんなでお礼の気持ちを伝えました。

 

 

「クスノキが元気にしているか、時々見に来たくなるよね」

作業を終えて後片付けをしていた子どもたちが、そう話していました。

 

佐賀県の樹でもあるクスノキ。

県内には、武雄市川古の大楠のように、樹齢3000年を超えると推定されるものまであります。

きっと、長く長く大志の子どもたちを見守ってくれることでしょう。


修身の教科書

2015-03-08 | 日記

3月9日(日)

 

1か月ほど前の2月初め、岐阜県にお住いの女性から、1枚のお便りが届きました。

 

――90歳を過ぎる曾祖母が亡くなり遺品の整理をしていると、大事にしまってあった箱の中から、卒業証書やら教科書のようなものが出てきました。最初、私たちも捨てようかとも思ったのですが、以前住んでいた唐津の小学校に所縁のある品々のようで、私自身も唐津小学校の出身でもありますので、もし学校の歴史を知る物として子どもたちの学習にでも活用されるのであればと思いお便りいたしました。――

 

こういった内容のお便りでした。

さっそくお電話を差し上げ、いただくことにしました。

 

数日後に送られてきた品々です。

 

 

上段右から、唐津小学校の前身の市開小学校の卒業証書、唐津尋常高等女子小学校の卒業証書、修身の教科書。

下段右から、手習い(習字)のお手本、通知表、授業料納帳。

 

唐津尋常高等女子小学校の卒業証書には、玄関前に銅像のある大川謙治校長の名前もありました。

 

 

この手習いのお手本は、文政年間(1818~1830年)のもの。

ちょうど、赤獅子(文政2年)や青獅子(文政7年)ができたころにあたります。

 

 

開いてみると、手紙の書き方を練習するようなページには、何度も筆先を整えたあとが残っていました。

 

 

特に興味深かったのが、修身の教科書です。

 

 

修身という教科は、今の道徳にあたります。

今回の学習指導要領の改訂により、道徳の時間の教科化と評価を行うことが話題となっていますが、明治の時代、すでに修身の時間は評価を行う教科の1つであり、しかも読書や作文などよりも先、一番最初に位置づけられていたことがわかります。

 

 

今の教科書が数社の中から選定されているように、当時の修身の教科書にも数社の版があったようです。

送られてきたのは、明治15年東崖堂刊行のもの。

 

 

「・・・起居眠食より進退周旋等の簡易なる日用動作礼法を示し、児童をして、その容儀を整正し軽躁浮薄の行為なおらしむること・・・」を目的として、この本が書かれていると「緒言」に記されています。

 

 

第2章から書かれていることも、興味深いものです。

「朝早く起きて顔を洗い、口を漱(すす)ぐべし」

「顔をふいて父母の前に行き、手ぬぐいをおいて挨拶をなすべし」

 

 

「食事の時は行儀よく。膳に向かい箸をとり、飯粒など散らすべからず」

「食物を口に含みては言うべからず」

 

 

「衣服の類を毀損する如きいたずらをすべからず」

「刃物はもちろん長き竿または尖ったものを玩ぶなかれ」

 

 

こうした、日常生活や礼節についての具体的な記述が、ひとつひとつ丁寧に書かれてあります。

 

福沢諭吉は「学問のすゝめ」で、

「・・・今かかる実なき学問は先ず次にし、専ら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり・・・」

と、読み・書き・計算や地理・歴史・究理・経済学など、実際の生活に必要となる学問をまず学ぶべきだとし、さらに、

「・・・修身学とは身の行いを修め人に交わりこの世を渡るべき天然の道理を述べたるものなり・・・」

と説いています。

 

当時の文明開化を進めてきた日本が、西洋の文化的な生活になじんでいきながらも、日本の良き道徳的なこころやふるまいを大切にしていくことを、国づくりの根幹である教育の中心に据えた、それが、「修身」と言う教科のねらいだったと思います。

修身の教科書を含め、これらの品々は、時宜を見て保護者の皆さんや子どもたちにも公開したいと思っています。