経済書です。ちょっと堅め。
3部構成で第1部は、
サブプライム問題に焦点をあて、資本主義に潜む危うさ、
リスク、不確実性の存在を解き明かし、バブル発生の
メカニズムと功罪を説いています。
2部では、サブプライム問題が発生する2年前での
学会ですでに、この状態を認識し、危険性を指摘する人物が
いたということ、その論説とそのディベートの様子が
記載されています。
3部では、今回の危機の本質的な問題、「流動性」について
述べられています。
流動性は過剰になるとバブル、ショートするとマーケット危機と
非常に重要なものですが、面白いのは昨今の時価会計がその
変動幅を拡大させた原因のひとつに挙げられていることです。
ちょっと前まで、時価会計こそグローバルスタンダードだったんですが、
ここでは、危機の要素のひとつに成り下がっています。
全体を通じて、資本主義を批判するような論調ではなく、
共産主義や社会主義であっても危機を回避し得ないとしています。
要は、資本主義は全能ではなく、資本主義に潜む危険性・不確実性を
よく認識して制御していかないということを述べられています。
表面的な事象だけでなく、古典経済書の論拠等を用いて、現状を分析
されており、深い洞察がなされていると思います。
3部構成で第1部は、
サブプライム問題に焦点をあて、資本主義に潜む危うさ、
リスク、不確実性の存在を解き明かし、バブル発生の
メカニズムと功罪を説いています。
2部では、サブプライム問題が発生する2年前での
学会ですでに、この状態を認識し、危険性を指摘する人物が
いたということ、その論説とそのディベートの様子が
記載されています。
3部では、今回の危機の本質的な問題、「流動性」について
述べられています。
流動性は過剰になるとバブル、ショートするとマーケット危機と
非常に重要なものですが、面白いのは昨今の時価会計がその
変動幅を拡大させた原因のひとつに挙げられていることです。
ちょっと前まで、時価会計こそグローバルスタンダードだったんですが、
ここでは、危機の要素のひとつに成り下がっています。
全体を通じて、資本主義を批判するような論調ではなく、
共産主義や社会主義であっても危機を回避し得ないとしています。
要は、資本主義は全能ではなく、資本主義に潜む危険性・不確実性を
よく認識して制御していかないということを述べられています。
表面的な事象だけでなく、古典経済書の論拠等を用いて、現状を分析
されており、深い洞察がなされていると思います。
それとも会議用のネタ仕込み?
あ~ブログタイトルは逆さまのような気が(笑)
例えば不動産の簿価は取得価格で計上されますが、赤字決算になった途端に減損会計適用で時価まで資産価値の評価を下げられてしまいます。
より一層粉飾決算へのドライブが進む環境が増えたように思います。
株主を守るためにより適正な会計基準を導入しましょう、が理念であるはずなんでしょうが、行着く先は企業の淘汰と、それによると経済危機。
結局株主守れてないじゃん。
リース会計基準の見直しも理解に苦しみました。理念はわかるのですが、現場は「だから何?」て感じで。
何でもかんでも、アメリカの基準に合わせるべきという風潮はそろそろ見直すべきではないかい?と思う一人です。
ブログタイトル、
「読書日記」【ときどきプラモ、たまにエアロ】
を狙ってます。
なんてね・・・
読書ペースには結構ムラがあります。
最近は、手にした本が面白かったんで
凄いペースで進んでますが、そうでない場合は
めっさ「おそ読み」です。
識者が言うように、面白くないと「読むのをやめる」というのは、わしにはなかなか出来ません。
図書館のならまだしも、買ってる場合は、もったいないので。。。(小市民?)
具合はどうですか?
しかし深いコメントですねぇ。。。
ワシは直接会計に携わったことはないのですが、
業務の中では、「時価での目線」を求められます。
そうすると、本来は長期的に持つべき資産なんかもガンガン時価評価するもんだから、企業の実態が不当に低評価されたり、上ブレしたり・・・
景気が良いならさほど上ぶれしても、「業績良好」で覆い隠されますが、不景気でデフレの現状では、簿価では全然大丈夫なのに時価では企業価値が下がるし、業績もなかなか改善しにくいし。。。で負のスパイラルに陥ってしまいます。。。
この本では、第三部「流動性」のころで、マーケットが上向きの時は、時価があがれば資産も膨らみ、膨らんだ自己資本をベースにさらに投資をしさらに資産が膨らむ。。。という好循環になりそれなりに持てはやされたのですが、下がってくるとそれぞれの企業(この本では金融機関ね)が資産減損→自己資本比率ダウン→適正化のため資産処分→売り増で価格ダウン→さら評価損→自己資本比率ダウン→適正化のための資産処分→・・・
と皆がこれをすると群集心理でマーケットが一気にイカれるって具合で書かれてました(あってる?)
ま、グローバルスタンダードもまた変わってくるのでしょうね。IFRSも影響も気になりますなぁ。。。