ぷよウリとプラモ日記【ときたまエアロ】+HIROSHIMA

完全にブログタイトルが有名無実化。
【ときたまエアロ】を追加していますが、本当に「ときたま」? そして広島へ単身赴任!

半落ち/横山秀夫

2010-04-07 00:52:54 | BOOK
「あなたには守りたい人はいませんか」

男のドラマです。
静かに流れていきます。

妻を殺した警察官が、黙して語らない
空白の2日間。
男たちの「人を守りたい」との思いが錯綜し、
葛藤する様が非常によく描かれています。

ラストはちょっと拍子抜けしますが、
われわれが本当に守らなくてはいけない大切な何かを
考えさせられるいい作品です。

これが、静かなる大人の男の生き様なのでしょうね。
2日で読破です。

魔王/伊坂幸太郎

2010-04-04 11:44:28 | BOOK
おもしろいっすよ。
何と言うか、閉塞感への怒りと、煽動による同一方向へ流れへの反抗を
うまく日常に溶け込ませているな。。。って感じです。

前半と後半で主人公が変わって話を繋げるところが「伊坂ワールド」

語り口調の話なんですが、主役が若いので、ちょっと身近な感じは
しませんでしたが。。。
さしずめ最初に出てくる「怒鳴る課長」が一番身近。

Money Laundering /平尾武史、村井正美

2010-03-28 23:46:22 | BOOK
マネーロンダリングって言葉を聞いたことがありますか?
日本語では資金洗浄。
簡単に言うと、金融機関等での資金移動を繰り返すことにより、
資金の出所が判らなくなり、犯罪収益を隠してきれいなお金に変える行為です。
要は黒いお金を白いお金に変えること。
米国の同時多発テロで問題となった、テロ資金供与(テロリストに資金を供与する=白いお金を黒くすること)とセットで使われます。

で、本書では、ヤクザの犯罪収益を隠蔽した実際のマネロン事件を追った記者が「マネロン」手口について説明しています。
ヤミ金融で集めた犯罪収益100億円がどのように隠され、どのように警察によって解明されたかについて、仔細に描かれています。
ヤミ金の手口とかヤクザの抗争、警察とのバトルのような激しいシーンはありません。
ヤミ金組織、外資系プライベートバンカー、警察のインテリジェンスの闘いで、話は非常に静かに進んでいきます。
手口的にいうと、もうすでに使えないようなものですが、当時、日本においては画期的なもので、法制度の未整備もあって、被害者保護が出来ないもどかしい場面も多々出てきます。

マネロンは一般市民にとってはあまり馴染みありませんが、実は世界的に見て、日本はマネロン対策の遅れた国、「マネロン天国」として国際組織FATFから指摘を受けており、本書ではその一面を垣間見ることができます。

日本→香港→スイスといった国際マネロン事件として非常に有名な事案の側面を描いたものです。
ご興味のある方は、どうぞ・・・


ちなみに、100億円のうち、58億円がスイスで捕捉。半分がスイスで没収し国庫に収まり、29億円だけが日本に戻り、ヤミ金被害者に分配されました。
残りはシンガポールへ送られ、その後は捜査協力が得られず足取りが途絶えています。。。




ブルー・オーシャン戦略/W・チャン・キム+レネ・モボルニュ

2010-03-14 22:02:11 | BOOK
『競争のない世界を創造する』との副題のとおり、血みどろの戦いが繰り広げられる既存マーケットを「レッド・オーシャン」と定義し、そこから競争のない未開の新たな市場「ブルオーシャン」を作り出す戦略、ブルーオーシャン戦略について記載されています。

面白いのは、過去のさまざまば企業の戦略を分析し、ブルーオーシャンを開拓した事例、開拓し切れなかった事例を紹介しており、非常に具体的です。

CNNやT型フォード、シルクドソレイユ、ドコモのiモード等がブルーオーシャン戦略の成功例として挙げられています。

既存市場の中、代替手段の中に、あらたな市場は眠っており、これを掘り起こすことが肝要だそうです。

既存戦略を減らし、取り除き、増やし、付け加えることでバリューイノベーションを起こすこと、これがブルーオーシャンを創造するための基本分析手段で、決して価格のみを重視するのではなく、新しい価値を創造することが重要なんです。
価格だけだと、またレッドオーシャンに突入するからだそうです。

この本には、4つのアクションでブルーオーシャンを創造し、戦略の6原則で戦略キャンパスに載せるとの手法が紹介されています。
非常に有効な戦略でしょうが、一つひとつをクリアしていくことは、現実問題としてみれば、簡単ではないと思います。(自社に当てはめれば、いまだに何がブルーオーシャンで、どうやったらバリューイノベーションを起こせるかすら、ピンときません。)

とは言っても、既存の市場にのみ目を奪われがちな戦略策定のフェーズにおいて、この考え方を理解することは、視野が広がって考え方の幅が出てくると思います。




捌き屋-企業交渉人 鶴谷康 /浜田文人

2010-03-09 21:46:30 | BOOK
えーと。
経済小説かと思ったら、アウトローもん。つーか極道モン。
関西弁連発で、うー。自分は関西弁ですが、小説やとちょっとね。

ま、公共工事を巡る談合、黒い組織同士の暗闘ですね。
いまどき。。。

今もこんなんあるのでしょうか?
感覚的には、なんかズレてる感じです。

もっと、法的なバトル、たとえば「牛島信」的なものを想像しましたが、
週間実○的な内容でした。。。

しょーもな。
(なら、レビューすな)

はよ、図書館に返却じゃ。
伊坂の後なので特に面白さの差が歴然。。。



グラスホッパー/伊坂幸太郎

2010-03-05 23:04:28 | BOOK
はやりモンですわ。
伊坂シリーズ、外しません。
一気に読破。

ハードボイルドで、殺人もあるんですが、
なんかほのぼのした雰囲気なんですよね。
主人公「鈴木」のキャラのせいなんでしょうか。
鈴木にささやく殺された妻の言葉がそうさせるのでしょうか?


伝説の「押し屋」を巡って殺し屋達の思いがクロスオーバー
さまざまな場面が同時進行、時には遡る時間軸。。。
疾走感あふれる展開は伊坂小説の面白さです。

仕事には役に立ちませんが、とにかく引き込まれましたネェ。

さ、図書館に返却返却。。。



組織は合理的に失敗する/菊澤研宗

2010-02-28 21:52:42 | BOOK
個人は優秀なのになぜ組織は不条理な行動に突き進むのか!?

これは、2000年刊行の「組織の不条理」を改題したもので、「戦略の不条理」の菊澤氏のものです。
どうも、勝間和代氏が、経営本として相当推薦していたようです。


内容は、日本軍の失敗を題材に、組織の不条理を分析し、それを現代の経営戦略に生かそうというものです。

なぜ、日本軍はガダルカナルで3度も白兵攻撃をおこなったか?
なぜ、実行不可能と看做されていたインパール作戦の泥沼にハマったか?
そもそも、勝ち目のない米国との開戦を選択したのか?

これらは全て、合理的な判断をおこなった結果の不条理というものです。
最新の経済理論を用いて理路整然と分析されており、非常に興味が持てます。

合理的な選択した結果が必ずしも効率的な結果をもたらすものではない。
これは、人間が完全合理的なものではなく、かといって非合理な存在でもない、限定合理的であるということに起因するものだそうです。

人間が、限定合理的であることを認識し、批判を受け入れる体制をとることが大切で、そのためには自律的な対応が必要だということも、述べられています。

組織を考える上で非常に面白い内容でした。

日経ビジネス人文庫っていいねぇ。



知らないと恥をかく世界の大問題/池上彰

2010-02-11 19:36:35 | BOOK
ブックカバーに書かれていること
「わからないことは池上彰に聞け!」と
まさにそのまま。
この人、NHKの「こどもニュース」のお父さん役だった方だ
そうでですが、まさにその役柄どおり、世界で起きていることを
判りやすく解説しています。
たぶん、世界の情勢に詳しい方でしたら、内容的にそれほど「深く」ないので、
物足りないかもしれませんが、さまざまなトピックスを取上げてくれて
いますので、ああ、そうだったのか・・・と思うことがたくさん
ありました。
自分でも、意外と世界の問題のことわかってなかったなぁ・・・と。

どの話題も、「知らないと恥」ではなく、マスコミなんかから、
「知らされていない」ことなんですよね。報道でもあんまり言いませんし。
表面的なことばかりです。

この方の意見で、「郵政」のことなんか、ホント禿同です。
そのままじゃ問題だって、もっと言ってよ。
マスコミさん、とくにテレビ!

なので、わたしはテレビは殆ど見ません。






戦略の不条理~菊澤研宗

2010-01-27 10:04:34 | BOOK
経営戦略について、過去の戦略家の戦略論に沿って
判りやすく説明しています。
たとえば、こんなにいい性能なのになぜ売れないのか、
こんなに安いのになぜダメなのか等の
合理的な行動のの失敗=戦略の不条理については
各企業の悩ましい問題ですが、この不条理を解決
するために、この本では3つの側面を合わせて考える
キュービックグランドストラテジー(CGS)を
提案しています。

価格や性能などの「物理的世界」
そのものが持つ価値を考慮する「心理的世界」
「取引のコスト」のように目に見えないが
選択に大きな影響を及ぼす「知性的世界」

この三つを組み合わせて戦略を考えるということです。

「孫子」らの軍事戦略や、実際の戦史に沿って説明
しているところに面白さがあります。

とくに、ドイツ軍オタのワシにとって
ロンメルの戦略のCGSを説明しているところは
特に興味がもてたところですわ。





世界連鎖恐慌の犯人

2009-02-01 20:33:04 | BOOK
堀紘一さんの本です。

サブプライム問題とか、ウオール街がどうの、とか
現在起こっている100年に一度の大恐慌って何が原因か
って今ひとつ判りにくかたんですが、この本では
悪者を「インベストメントバンク」「ヘッジファンド」
としてその内情や行いを明らかにし、今回の問題との
因果関係を説明されています。

インベストメントバンクやヘッジファンドが原因の
全てではないでしょうが、従来、世間で胡散臭いと
思っていたが、よくわからなかった、彼らの生態が
判りやすく書かれています。
金融資本主義から産業資本主義への回帰はもっともな
ことでしょうね。

字も大きいし、行間も大きいので読みやすいです。

わしが研修でよく言っていることが、まさに、ここに
詰まっています。
「法律さえ守っていればいいのか? いかに儲けるかで
投資するのではなく、いかに社会に役立つかに投資する」
痛みのあとによりよい世界が開けてきそうな気がする
一冊です。

ちなみに投資銀行サイドから書かれたこの本も
読んでみると、全体が見渡せると思います。


この小説の主人公は投資銀行のM&Aで一歩一歩上り詰めていく
男の話ですが、対照的な登場人物としてアビトラージ(裁定)取引で
日本のマーケットを席捲する人物も出てきます。

ちなみに、堀さんの本でも「インベストメントバンク」=悪ですが、
それはトレーディングや金融工学の話であって、M&Aについて
言っているわけではありません。

・・・・ムヂカシイ話はおわり・・・・

昨日、マーシャルでデビューさせたUFOパンツですが、
細身でちょっとすそが広がって、サスペンダーのオレンジ迷彩が
映えてカッコよかったんですが、一点、問題が・・・
ワシの太ももが太すぎで、汗をかいて膝蹴りをすると
張り付いて、足があがらな~い
結局、膝蹴りはける前に、パンツを引き上げて蹴るという
二段階方式で対応です
ジムのレッスンやからいいものの、実戦やったらパンツ
引き上げてる間にやられるやろな役立たん
次回から太ももに制汗スプレーふるかスパッツがいるな。

今日は迷彩のUFOなのでモウマンタイ
今日トレ
30分 5km
クロストレーナー 1km(10分?)
筋トレ 上半身を中心に・・・
 今日のいいとも増刊号に出ていた若手俳優のお兄ちゃんが、
 筋トレには筋肉に話しかけると効果ありって言ってたんで、
 話しかけるつもりでやってみました。効果は???
 (ちょっとと思われるので、声には出してません)
  
マーシャル60
 始まる前までは空いてそうやったんですが、ふたを開けると
 混みこみ
 普段と逆側に位置取りしたのは失敗・・・
 まぁ結構体は動きましたが・・・

 イントラのお兄さん、「緊張するなぁ。。。今日は間違わ
 ないように、リポD飲んで頑張りますよ」って
 意気込んでたんですが、結果、ちょっとミスが
 だからワシが「リポDはジュースやからもっとエエのじゃ
 ないとアカン」って言ったのに

来週から隔週の土曜日はFPの研修じゃぁ!
筋肉バカ生活から知的生活への回帰?