タミアのおもしろ日記

食文化・食育のお役立ちの話題、トンデモ食育、都市伝説、フードファディズムなどを分析して解説します!(^.^)

名古屋市の英断に拍手!

2015年12月05日 | Weblog
「朝食に菓子パン「OK」 まず毎日食べる習慣を」という記事が朝日新聞電子版(11月29日)に載りました。記事によると、名古屋市は策定中の食育推進計画の中で、菓子パンを食べた人も朝ご飯を食べた人にカウントすることに決めたのだそうです。

逆に言うと、今まで朝に菓子パンを食べた人は「朝ご飯抜き」とカウントされていたそうです。市の担当課では、「菓子パンの勧め、ではなく、まず毎朝何か食べる習慣を身につけることが大事」とコメントされているそうです。

名古屋市のこの英断に拍手を送りたいと思います。朝に「小倉トースト」(パンにあんこを塗ったもの)を食べる食文化が大正時代から存在している名古屋で、菓子パンを「朝ご飯」にカウントするのは、文化論からみても自然な流れです。また、パンのデンプンと適度の糖分は、身体へのエネルギー補給になるので、何も食べないで学校や職場に行くよりは、よっぽど食べた方がいいのです。

実際、フランスでは朝、パンにチョコクリームなどを塗ったものを朝食としてますし、それで十分に健康的に暮らしていることは皆さんご存じでしょう。「菓子パンだけではカロリーは取れてもビタミンや食物繊維やタンパク質が不足する。」と考える方は、その分、昼か夜のご飯で野菜や肉や魚や豆などを多めに摂れば良いのです。健康な人の場合に限ってですが、栄養は一食一食でバランスを完璧にしなくても良く、数日単位の中で帳尻が合っていれば問題が無い、というのが今日の多くの栄養学者が認める所です。

改めて名古屋市の英断に拍手します。心から応援します。
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