タミアのおもしろ日記

食文化・食育のお役立ちの話題、トンデモ食育、都市伝説、フードファディズムなどを分析して解説します!(^.^)

【拡散希望】まだ間に合う!放置すれば和食が改悪されます。パブリック・コメントの仕方教えます。

2021年02月23日 | Weblog
前回、前々回書いた通り、今、政府がパブコメ(パブリックコメント)で、食育基本法・第4次食育推進計画案へのご意見を募集中です。
文案がさる宗教団の文章に似ている上「和食とは一汁三菜である」と法律で定められる予定です。
そんなことまで法律で決めてしまっていいんですか?寿司やそばやうどんは和食じゃないっていうんですか?
今後国民に「和食の基本は一汁三菜。これをしっかり守りましょう。」と指導する国の方針が明らかになりました。
放置すれば、うどんやそばやまんじゅうを食べてると
あっ!私が今食べているものは基本じゃない・・・基本を守らなくてごめんなさい。」罪悪感を抱くように学校でしつけられますよ


食は喜びであり、命です。その自由を捨てていいのですか。

「食育基本法 パブコメ」で検索してください。政府の「e-GOV パブリック・コメント」から案件番号550003272 「第4次食育推進基本計画」(案)でも見つかります。

諦めるのはまだ早い。国がネット・郵便・FAXで、意見を受け付けてくれます(電話は受け付けてくれません)。

・まず、案の間違っている部分を短くはっきり指摘してください。
・次に、必ず代案を書き添えます。間違いを書くだけでは、何をどう直せばいいのか、役人に伝わらないからです。
 「第4次食育推進基本計画案は、ここがこう間違っているから、こう直してください。」という書き方がベースです。
・両論併記は絶対だめです。
 「案にも一理あるけど、間違いもあると思います。」と投稿すると、役人は「一理あるのか。よかった。」と思考停止するからです。
・氏名・住所・電話番号かメールアドレスは必須です。名前も住所も連絡先もない投稿は、役人は切り捨てます。
 投稿をほかの人に知られないようにするには、氏名の横に「匿名希望」と明記すれば大丈夫。
・締め切りは必ず守ってください。26日金曜日必着です。手紙は金曜日夕方までに担当者に届く必要があります。
 まにあわない方は、政府のパブリック・コメント受付ホームページから意見を出してください。

・具体的にどう書いたらいいのかわからない方に、書き方の例を紹介します。
 あなたの声を反映するために、丸写しはしないで、自分の言葉で適宜書き換えてください。

 例1
 案の5ページ目の5~7行目
 「日本人の伝統的な食文化」はユネスコの無形文化遺産に登録された。
  和食文化は、ごはんを主食とし、一汁三菜を基本としており」が事実と違います。
  なぜなら、ユネスコに登録された和食文化は一汁三菜ではないし、
  ごはんを主食とした一汁三菜が和食文化の基本だという話に根拠がありません。
  歴史的事実に基づいて、次の文章に訂正してください。
 「日本人の伝統的な食文化」はユネスコの無形文化遺産に登録された。
  これは一汁三菜にとらわれず幅広い多様な地方の食文化を保存するものである。
  和食文化は米の飯のみならず、そばやまんじゅう、小麦食文化など多様性に富んだものである。」


 例2
  案の5ページ目の10~11行目
  「和食は栄養バランスに優れ、長寿国である日本の食事は世界的にも注目されている。」
  が事実ではありません。
  第2次食育推進基本計画にも明記されている通り、
  伝統的食事は栄養バランスが悪く、昔の日本人は短命でした。
  牛乳、ヨーグルトやチーズや肉などを食べる量が増えた昭和40年代後半から
  日本人が長寿化しはじめて、
  昭和50年代に世界でもトップの長寿となり、
  その結果海外でも注目されるようになりました。
  従って、次のように書き直してください。
 「第2次食育推進基本計画にも記された通り、伝統的な和食は栄養バランスが悪く、
  和食に畜産物や乳製品を加えた新しい食事「日本型食生活」が栄養バランスに優れていた。
  そのため、長寿国である日本の新しい食事文化は、世界から関心を集めている。」

以下は、政府のパブコメ入力欄に記された投稿方法です。ご参考までに、ここに引用します。郵便やファクシミリを使いたい方はこちらも参考にしてください。
(1)e-Gov の意見入力フォームを使用する場合
「パブリック・コメント:意見募集中案件詳細画面」の「意見募集要領(提出先を含む)」を確認の上、意見入力へのボタンをクリックし、「パブリック・コメント:意見入力フォーム」より提出を行ってください。
(2)郵送の場合 以下担当まで送付してください。
   〒100-8950 東京都千代田区霞が関1-2-1 農林水産省消費・安全局消費者行政・食育課食育総括班宛
(3)FAXの場合 以下担当まで送付してください。
  FAX番号:03-6744-1974
    農林水産省消費・安全局消費者行政・食育課食育総括班宛


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国が「和食の基本は一汁三菜」と言い張るのは?

2021年02月23日 | Weblog
ベストセラー「一汁一菜でよいという提案」の著者、土井善晴先生にもぜひ聞いてほしい話です。
前回のブログでも書いた通り、政府は国民に幅広く「和食の基本は一汁三菜である」と食育指導する方針です。現在パブリックコメント募集中(26日締め切り)の「第4次食育基本計画」案の中で、和食の基本は一汁三菜だと言い切って、今まで以上に国民にこの概念を浸透させる計画なんです(コロナの闇夜に乗じてなにをこそこそと)。

土井先生の言う一汁一菜のすすめにも一理あります。私は馬鹿正直なのであえて言うと、先生が「汁物は味噌汁に限る」と言う部分と、パンやパスタが眼中にないお考えには疑問ですが、具だくさんの汁物にすればおかずが少なくても栄養バランスはかなり改善され、洗うお皿の数が減るから助かります。だから時々は土井先生のレシピを見習うのもいいことと思います。だから、国がしゃにむに「一汁三菜が正しい和食だ」と洗脳するのに疑問を持ってます。

(2月23日追記 誤解のないために書きます。以前書いた通り、一汁一菜「でよい」と言い切ると貧困を正当化しかねません。土井先生のレシピは一汁一菜にしては比較的栄養バランスがとれているので栄養やお皿を洗う点で一理あるけど、一汁一菜「でよい」とまで言い切ることにはためらいます。一汁三菜が食べられる程度には経済的に豊かでありたい。
でも、国が食育指導で「和食の基本はお米中心の一汁三菜」と押しつけるのは、和食の歴史の隠蔽です。実際の私たちのご先祖は、主食に麦飯や粟飯やそば、うどん、芋などを食べていました。鍋にくず米や小麦を練ったものを煮込んで、主食と汁が分けられない郷土料理もたくさんあります。このままでは、おきりこみやほうとうが正しくないと断罪されかねません。そのような指導は、文化の多様性を尊重するユネスコ登録の和食とは全く違います。)


和食がユネスコに登録された2013年(平成25年)12月の時は、地方や家庭によって様々な和食があるから、「正しい和食なんてない」って関係者一同いっていました。
それが翌年すぐ、一部で「一汁三菜が和食の基本」という小声がささやかれ初めて、「いったいだれが何の権限でそう決めたの?」といろいろな人に尋ねたけど、知り合いはみんな首をすくめて「さあ?」って言うばかり。
そして2015年(平成27年)、電通が総合プロデュースしたミラノ万博で、日本館は「和食の基本は一汁三菜だ」と掲示してしまったのですよ。そのあたりからもう歯車が止まらなくなってしまったんです。翌2016年に決定・施行された「第3次基本計画」の中に一言、和食の基本は一汁三菜という言い回しが紛れ込まされ、そして、とうとう先日公開された第4次計画案(パブコメ中)では、幅広く国民に「和食の基本は一汁三菜」と指導することが盛り込まれてしまったのです。

第4次食育基本計画案作成の中心は安部元首相夫人と仲がよくて桜を見る会にも呼ばれているあの先生。

昨日、久しぶりに古い本を読んで気がついたんですよ。20年くらい前まではマスコミも政府も「天ぷらそばの原料の98%は輸入品。和食はもはや輸入品なしでは成立できない。」といっていたのですよ。この事実は現在も変わっていないのですが、大体2004年前後から誰もこの事実を言わなくなって、代わりに「和食にすれば自給率が上がる。」と食育で指導されているんですよ。

これでパズルのピースが埋まりました。
「和食の基本は一汁三菜」と政府が国民に押しつける本当の理由は、食育指導書の「和食にすれば自給率が上がる」という記載ミスではありませんか。「和食を食べて自給率が上がるなんて誰が馬鹿言ってんのさ。天ぷらそばはどうだい。」と事実を指摘されたら、教材を売る側は困ることでしょう。
和食は一汁三菜が基本だといってしまえば、とりあえずお米は必ず含まれるので、和食で食料自給率が上がるように見せかけた図が書けます。

マナー講座の先生が「あなたの指導したマナーは初耳ですよ。」と言われたらどうする?政府のマナー審議会委員長になって、「私の言うマナーが日本人の正しいマナーです」と?
まさかそういう話じゃないことを願いますが・・・・・・・。

(文章の一部を修正しました。)

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【拡散希望】期限は26日まで。放置すれば「和食は一汁三菜」と法律で定められます。うどんや寿司は和食でないと法制化されます。

2021年02月17日 | Weblog
今、政府がパブコメ(パブリックコメント)で、食育基本法第4次基本計画へのご意見を募集中です。読んでみたら、文案がさる宗教団の文章に似ているので背筋が寒くなりました。その上「和食とは一汁三菜である」と指導することが今後の食育の重点事項の一つ、と法律で定められる予定です。そんなことまで法律で決めてしまっていいんですか?寿司やそばやうどんは和食じゃないっていうんですか。

計画案の5ページ目に「和食文化は、ごはんを主食とし、一汁三菜を基本として、」とはっきり書かれてしまいました。食育指導で和食という時には「一汁三菜」を基本として指導しなければなりません。これは多様性の束縛です。
 この計画案では、正しい和食はお米をたいたご飯に汁物をつけて、おかずが三つ、そして漬物を添える決まりと記されています。

グーグルなどで「食育基本法 パブコメ」で検索してください。政府の「e-GOV パブリック・コメント」から案件番号550003272 「第4次食育推進基本計画」(案)でも見つかります。

放置すれば、原則として寿司やそばやたこ焼きなどが、基本的な和食ではない、とされます。

このような法案はユネスコに登録した内容とも明らかに違います。ユネスコ登録の際には、和食とは日常食ではなく行事食を指すと決めたからです。行事食とは、おせち料理や、年越しそばや、ひな祭りのちらし寿司など特別な日の食べ物です。ユネスコに登録した和食定義と全く異なる和食定義を、ユネスコ関係者にも多くの国民にも気がつかれないようにこっそり法制化するとは、世界に顔向けできない恥ずかしい行為です。

あなたは、和食が一汁三菜に限られてしまってうれしいですか?

ご意見は政府が受け付けてくれます。受付締切日時は2月26日23時59分。もうあまり時間がありません。

(2月20日文章一部訂正のお詫びと改めてお願い。 先日投稿した際に慌ててしまって、第4次基本計画策定と書くべきところを基本法改正と書いてしまいました。お詫びして訂正いたします。

また、知り合いから「現行の第3次基本計画にも一汁三菜と書かれている。」と指摘されましたが、第3次では、和食指導はユネスコ登録を踏まえて郷土料理や伝統食材などを指導するんだとしっかり書かれています。ユネスコ登録では、和食は一汁三菜ではなく、おせち料理など行事の時に食べる地方色豊かな文化だと登録されたからです。

パブリックコメントを募集中の第4次計画では、重点指導課題の一つが「日本の伝統的な和食文化の保護・継承」であり「和食文化の基本は一汁三菜である」と前置きしてから、郷土料理や伝統食材を指導しましょうと書かれています。だから現在は郷土料理が一汁三菜でなくていいけど、もしも第4次計画が通ったら、郷土料理や伝統食材も一汁三菜を基本にされるんです
このまま放置すれば、香川県のうどんや長崎ちゃんぽんも信州そばも、食育指導現場で「それって基本じゃなくて枝葉末梢。」と冷たくあしらわれることになります。最近の社会の混乱でみんなが疲れている中どさくさでこうやって、日本の豊かだったはずの郷土料理の首が絞められているわけです。どうか皆さん、耳を貸してください。)

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