タミアのおもしろ日記

食文化・食育のお役立ちの話題、トンデモ食育、都市伝説、フードファディズムなどを分析して解説します!(^.^)

農水省がニセ医療に加担している!?

2024年05月04日 | Weblog
ショックな話題です。このブログでは、繰り返し、農水省の公表する和食や伝統食関係の情報に間違いが多く含まれていることを指摘していました。農水省は日本史や医療や栄養学などの面で事実と異なる説をしょっちゅう垂れ流しているので、問題を指摘していました。

しかも、最近調べた結果、農水省はここ2,3年ほどマクロビオティック(以下略称マクロビ。)を消費者に広めていることが分かりました。マクロビは死者や被害者を大勢生み出しているやばいニセ医療です(注1)。国民にどう責任を取るつもりでしょうか。

農水省後援のマクロビ講演会が開催されたり、優良農村事例としてマクロビを取り入れた町を紹介した事例がありました。農水省ホームページの人気コーナー「にっぽん伝統食図鑑」にもこんな例があります。

「「宮城県北部と岩手県南部で食されてきた、油で揚げた麩のこと。油で揚げているので香ばしく、独特の風味と口当たり、ボリュームがあるのが特徴。精進料理にルーツをもつ高タンパクな食材で、近年、肉が苦手な人の食事やベジタリアン料理、マクロビオティック食で注目されている。また、保存が利くので非常食としての活用を促す声もある。」(https://traditional-foods.maff.go.jp/menu/aburafu)」

伝統食の油麩を紹介すると見せかけて、さりげなくマクロビの知名度を上げる文章を埋め込んでいます。国がマクロビの広告塔になるのは国民に対して無責任です。

さらに農水省の近畿農政局は、食育指導者紹介欄で「調理実習、レシピ・メニュー提案ではビーガンやマクロビオティック、薬膳などアレルギー、養生食などの対応も可能です。」(https://www.maff.go.jp/kinki/syouhi/seikatu/syokuiku/hyogo03.html)なんて紹介しています。食育でマクロビだなんて、まともな医者が聞いたら止めさせる類いの危険な行為です。

なぜなら、マクロビは菜食主義の一種ですがお米(特に玄米)が身体に一番良いというのが基本原理で、付け合わせる野菜の選び方やその調理方法まで煩瑣な制限をかけていて、野菜を食べるのもしんどくなるので、栄養バランスが崩れて身体を壊すのです。

実は、20数年前に仕事の関係で農水省の女性職員と話が合い、彼女に誘われて当時は全然知らなかったマクロビの店に連れて行かれました。それが私のマクロビ初体験だったのですが、おかしな水の話が貼ってあってぞっとしました。

彼女はマクロビ料理教室にも通っている、と自慢げに言ってましたが、3ヶ月後に会った時には、やつれてもうろうとした様子でした。尋ねたら、料理教室の、前世が見える仲間の為にあれこれを買わなければならなくなり大金を支払ったと言うのです。
その教室は変ですよと答えたら、「あなたは真実に目覚めてないのよ!マクロビの先生に教わったけど、砂糖は戦後にGHQの陰謀で日本人の身体を壊すために広められたのよ!」と陰謀論を言うのでした。でも日本は、戦前から砂糖を台湾などから大量に手に入れて、あんこなどの和菓子や駄菓子を通じて現代人よりもむしろ多くの砂糖を食べていたんですよ。

その後また仕事で農水省の窓口に行ったら彼女がいないので他の男性職員に尋ねたら、僻地に飛ばされたそうです。
ま、こんな経験があったので、農水省はマクロビ反対派だと信じて安心していたのですが、年月が経ちマクロビ賛成派が台頭してきたようです。

マクロビは中医学や漢方に擬態した理論なので(正確な中医学や漢方とは異なります)、中医学や漢方を軽くかじった程度の人が「私、スゴイ理論を学んでしまってステージが上がっちゃった♪」と感動してどハマりし、低栄養で脳がむしばまれてマクロビのしもべになるんです。

農水省にも、あたし頭のいい官僚なのよ賢いあたしの信じている食だから正しいに決まっているわ!と他の職員に押しつける官僚がいると見られます。去年、職員数十人を対象に数ヶ月間、農水省内でマクロビチャレンジも行われたそうです。あんたら官僚は国民をなめているんですかね。

おそらく農水省官僚はマクロビを利用したつもりがマクロビ指導者に利用され、そのうち日本中の農家や消費者に大迷惑をかけて大変なことになるでしょう。官僚は責任逃れしたがるから、私たち市民が、官僚をしっかり見張らないと行けません。皆さんも気をつけて農水省のマクロビを監視しましょう。そうしないと半病人が大量に生み出されますよ。

注1 1962年、ニューヨークでマクロビオティックを実践していたリサ・ボノーさんが栄養不足が原因で死亡し、全米を揺るがす事件に発展しています。その後も繰り返し、マクロビで体調不良になった人がいたので、諸外国で問題視されています。

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