タミアのおもしろ日記

食文化・食育のお役立ちの話題、トンデモ食育、都市伝説、フードファディズムなどを分析して解説します!(^.^)

代替医療のセンセイがあなたの食事を当てるカラクリ。

2021年10月31日 | Weblog
今回は、代替医療のセンセイがカモをだますトリックを紹介しますので、あなたや家族を守るために覚えてください。なお、「こんなの記事にしたら代替医療の連中がまねするよ」という心配はご無用。すでに彼らは知っているし、このページは誠実な医者や学者も読んでくれてるので、そっちのルートにこの情報を広めて悪質商法を阻止するのが目的です。

知り合いが代替医療にはまりかけた時がありました。

「最近体調不良だけど、普通の医師に診てもらったら
どこも悪いところがないと冷たく言われたんです。
ところが漢方系の代替医療のセンセイは顔を見ただけで
私の食事の欠点をピタリとあてたんですよ。」
と興奮していました。

なんと言ったんですか?と聞いたら
「センセイは『あなた、おやつを食べたでしょ?』といったんです。」
   そう、これがトリックなんです。

数十年前の占い師が、権威付けのために
「あなたのお父さんは死んでいないですね?」と言ったのと同じです。
お父さんが死んでいる人には「死んで、居ない」と聞こえるし
お父さんが生きている人には「死んでない」と聞こえる。
だから昔の占い師はよくこの台詞をしゃべって客をカモったんです。

「あなたのお父さんは」ネタは有名になったので絶滅寸前ですが、
「あなた、おやつを食べたでしょ?」はしぶとく生きているようです。

おやつって、ケーキや団子だけではなく、ヨーグルトやたこ焼き、のど飴なども含むので、日本人のほとんどは1週間のうち何回かは食べているんです。
しかし、他人の食べている量なんて普通知らないし、どことなく体に悪い印象があるので、「私はもしかしたら食べ過ぎているかも?」とうっすら罪悪感を感じる人も多いものです。

そこにつけ込んだ台詞が「あなた、おやつを食べたでしょう?」です。
これを言われれば、大抵の人はぎょっとして
「そうだ、確かに私はおやつを食べた!」と思い込んでしまいます。毎日ケーキを食べている人から、週に1回醤油せんべいをかじる程度の人までね。

「おやつ」を「肉」や「インスタント食品」に置き換えるパターンもよくあります。

日本人の9割以上は、1週間に1回以上肉やインスタント食品を食べている上に、肉やインスタント食品は体に悪いと批判する人も多いので、センセイに「体調が悪い?あなた肉を食べたでしょう?」と言われると、毎日食べている人から週にハム1枚程度の人までぎょっとして「はい、そうです」と口走ってしまう訳です。

そこでセンセイが我が意を得たりと「そうでしょう、そうだと思ってましたよ。肉があなたの不調の原因です。」と言えば、さあ、これで名医のいっちょ上がり。

あなたは決してこんな言葉遊びにはひっかからないでね。
そして、この情報をまともな医療関係者にも広めて、笑い話として消費してください。
「あなたのお父さんは死んでいないですね?」と同じく葬ってやりましょう。

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