脳を鍛えようなんて思っているわけですが,まったく鍛えられません。手先はなんか器用になった気がする。うん。ゴマメも三枚におろせそう。
でも,ゲームでピコピコすんのと,難しい本をじっくり読むのって,どっちが脳力向上にいいんですかね。
ボケ防止にはゲームとマージャンと編み物,どれがいいんですかね。
ま,どうでもいいんですが。
唐突ですが,臨床心理学業界ですと,けっこうデカルトちゅうのは批判されがちです。デカルトちゅう人は,いろんなものをどんどん整理しちゃった天才でありまして,その考えはいまだにワタシらの心に根付いていますね。けれど,中庸というのを知らない潔癖さんでありまして,機械論的生物観でどんどん分別してしまった。わけても,心身二元論は臨床心理学業界で批判の的。こころとからだを分けたことで,心身医学的にも面倒が増えたと。「西洋的心身二元論はダメだ」というのは,河合隼雄先生の論文に書いてあったりしますね。
一方,東洋は,「心身一如」なんだそうで,西洋の「心身二元」とは反対だそうで。
でも,心身一如って「心身を一つにするのが理想」ってことだから,やっぱこころとからだバラバラだったんだよね。一緒だったら,「からだ」と「こころ」と分ける言葉なんかないはずだし。
と思うわけです。
別にどうでもいいのですが。
でも,どうでもよくなかったりするわけです。
なんで,そんなことを考えているかと言えば,
「意識・脳・身体の接続へ──デカルトの夢と最新脳科学」
なんていうものすごいタイトルを見つけちまったからですね。
すげぇ!
っていうのは,これは,岩波書店さんの「科学」の2006年3月号の特集のタイトル。
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo200603.html
アマゾンじゃ買えないみたい。というか,そもそもこの号,見つからなかった……。
で,この目次のなかに神谷之康先生の「マインド・リーディング」なんて言葉を見つけたわけです。
なにそれ。「マインドを読む?」
それはテレパシーのことなのか,それともサイコキネシスなのか,あるいはサトラレなのか。あるいは天才的心理臨床家なのか。
とはいえ,さすがにそんな複雑な問題じゃなく。これ,認知科学の最前線の話なんですね。
被験者が図形を思い浮かべる→それをコンピュータで予測する
簡単に言えばそれが可能になった。
詳しくは,神谷之康先生のHPでどうぞ,お読みくだされ。
http://www.cns.atr.jp/~kmtn/
あ,ちなみに,これ,英語です。
全部。
えっと,英語が弱いって方は,こっちで簡略が書いております。
http://www.atr.jp/html/topics/press_050425_j.html
で,こっちに書いてあるように,神谷先生は,この手の研究成果をあちこちに投稿しておりまして,な,なんと,ネイチャー・ニューロサイエンスにも掲載。
で,ですよ,SCIENTIFIC AMERICANが選んだ2005年のベスト50研究に選ばれた! 2005年の発表なんで,いまごろ何やってんだオレ,という感じですが,いや,これは素晴らしい。何度も褒めよう。他に選ばれている日本人はあと1名しかおらんようです。
えっと,ちなみに
かみたに
って読みます。ワタシは「カミヤ」というので探しておりまして,非常に困りましたことをつけ加えておきます。
ニホンゴってムズカシイね。
で,まあ,だれか認知科学にお強い出版社の方は,神谷之康先生の本を出しておけ,という話でございます。50人だよ,50人。
やっぱ,「科学」つながりで,「岩波科学ライブラリー」がいいんじゃないっすかね。
「マインド・リーディング――認知科学の最前線」
なんて,どうですか?
「最前線」つうのがダサいかな。3年たったらどうするって話にもなり。
ところで,「岩波科学ライブラリー」って面白いですな。
以前,怪著
を紹介しましたが,なんだか,こつこつと良書を発行し続けている感じです。
例えば,
すんげぇタイトル。「職業としての研究者」って感じです。
ちょっと古いですが,これは入門書にいいかも。
無意識もわかんないけど,意識もちゃんとわかっていないのね。
いろいろ賛否ある「心の理論」ですが,ま,正論であります。
親向けの本ですが,タイトルがいいね。日曜ピアジェ。ならワタシは日曜ヤスパースでいくで~。
しかし,「岩波科学ライブラリー」って申し訳ないですが,あんま本屋さんに置いてありませんね…。もったいない。ま,岩波書店さんをめぐる,さまざまな事情があるわけですが,もうちょっと置いてもいいのに,と思います。日本の文化を背負っているわけですから,もうちっと商売のやり方を変えたらどうかと,ワタシ如きがなんですが,言わせて欲しい。若い子,とくに若い田舎の秀才君がかわいそうだ!
「岩波科学ライブラリー」全体を見渡すと,まだ歴史も浅いためか,近年の生命科学系が多いのが特徴でしょうか。工学系はもはやブラックボックスじゃなくなっていて,人気ないのかな。これもある種の理系離れか。
ま,どうでもいいんですが。
でも,ゲームでピコピコすんのと,難しい本をじっくり読むのって,どっちが脳力向上にいいんですかね。
ボケ防止にはゲームとマージャンと編み物,どれがいいんですかね。
ま,どうでもいいんですが。
唐突ですが,臨床心理学業界ですと,けっこうデカルトちゅうのは批判されがちです。デカルトちゅう人は,いろんなものをどんどん整理しちゃった天才でありまして,その考えはいまだにワタシらの心に根付いていますね。けれど,中庸というのを知らない潔癖さんでありまして,機械論的生物観でどんどん分別してしまった。わけても,心身二元論は臨床心理学業界で批判の的。こころとからだを分けたことで,心身医学的にも面倒が増えたと。「西洋的心身二元論はダメだ」というのは,河合隼雄先生の論文に書いてあったりしますね。
一方,東洋は,「心身一如」なんだそうで,西洋の「心身二元」とは反対だそうで。
でも,心身一如って「心身を一つにするのが理想」ってことだから,やっぱこころとからだバラバラだったんだよね。一緒だったら,「からだ」と「こころ」と分ける言葉なんかないはずだし。
と思うわけです。
別にどうでもいいのですが。
でも,どうでもよくなかったりするわけです。
なんで,そんなことを考えているかと言えば,
「意識・脳・身体の接続へ──デカルトの夢と最新脳科学」
なんていうものすごいタイトルを見つけちまったからですね。
すげぇ!
っていうのは,これは,岩波書店さんの「科学」の2006年3月号の特集のタイトル。
http://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo200603.html
アマゾンじゃ買えないみたい。というか,そもそもこの号,見つからなかった……。
で,この目次のなかに神谷之康先生の「マインド・リーディング」なんて言葉を見つけたわけです。
なにそれ。「マインドを読む?」
それはテレパシーのことなのか,それともサイコキネシスなのか,あるいはサトラレなのか。あるいは天才的心理臨床家なのか。
とはいえ,さすがにそんな複雑な問題じゃなく。これ,認知科学の最前線の話なんですね。
被験者が図形を思い浮かべる→それをコンピュータで予測する
簡単に言えばそれが可能になった。
詳しくは,神谷之康先生のHPでどうぞ,お読みくだされ。
http://www.cns.atr.jp/~kmtn/
あ,ちなみに,これ,英語です。
全部。
えっと,英語が弱いって方は,こっちで簡略が書いております。
http://www.atr.jp/html/topics/press_050425_j.html
で,こっちに書いてあるように,神谷先生は,この手の研究成果をあちこちに投稿しておりまして,な,なんと,ネイチャー・ニューロサイエンスにも掲載。
で,ですよ,SCIENTIFIC AMERICANが選んだ2005年のベスト50研究に選ばれた! 2005年の発表なんで,いまごろ何やってんだオレ,という感じですが,いや,これは素晴らしい。何度も褒めよう。他に選ばれている日本人はあと1名しかおらんようです。
えっと,ちなみに
かみたに
って読みます。ワタシは「カミヤ」というので探しておりまして,非常に困りましたことをつけ加えておきます。
ニホンゴってムズカシイね。
で,まあ,だれか認知科学にお強い出版社の方は,神谷之康先生の本を出しておけ,という話でございます。50人だよ,50人。
やっぱ,「科学」つながりで,「岩波科学ライブラリー」がいいんじゃないっすかね。
「マインド・リーディング――認知科学の最前線」
なんて,どうですか?
「最前線」つうのがダサいかな。3年たったらどうするって話にもなり。
ところで,「岩波科学ライブラリー」って面白いですな。
以前,怪著
宇宙怪人しまりす医療統計を学ぶ 佐藤 俊哉 岩波書店 2005-12 売り上げランキング : 5915 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
を紹介しましたが,なんだか,こつこつと良書を発行し続けている感じです。
例えば,
研究者人生双六講義 入来篤史 岩波書店 2004-02-22 売り上げランキング : 117439 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
すんげぇタイトル。「職業としての研究者」って感じです。
アフォーダンス-新しい認知の理論 佐々木 正人 岩波書店 1994-05 売り上げランキング : 3023 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
ちょっと古いですが,これは入門書にいいかも。
意識とは何か―科学の新たな挑戦 苧阪 直行 岩波書店 1996-02 売り上げランキング : 516641 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
無意識もわかんないけど,意識もちゃんとわかっていないのね。
心の理論―心を読む心の科学 子安 増生 岩波書店 2000-04 売り上げランキング : 64435 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
いろいろ賛否ある「心の理論」ですが,ま,正論であります。
日曜ピアジェ 赤ちゃん学のすすめ 開 一夫 岩波書店 2006-05 売り上げランキング : 54420 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
親向けの本ですが,タイトルがいいね。日曜ピアジェ。ならワタシは日曜ヤスパースでいくで~。
しかし,「岩波科学ライブラリー」って申し訳ないですが,あんま本屋さんに置いてありませんね…。もったいない。ま,岩波書店さんをめぐる,さまざまな事情があるわけですが,もうちょっと置いてもいいのに,と思います。日本の文化を背負っているわけですから,もうちっと商売のやり方を変えたらどうかと,ワタシ如きがなんですが,言わせて欲しい。若い子,とくに若い田舎の秀才君がかわいそうだ!
「岩波科学ライブラリー」全体を見渡すと,まだ歴史も浅いためか,近年の生命科学系が多いのが特徴でしょうか。工学系はもはやブラックボックスじゃなくなっていて,人気ないのかな。これもある種の理系離れか。
ま,どうでもいいんですが。
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