心理学の本(仮題)

【職場に】心理学書編集研究会(略称:心編研)による臨床心理学・精神医学関連書籍のブックレヴュー【内緒♪】

現代思想2006年10月号,オモロイでぇ!

2006-10-04 20:00:15 | 脳科学・高次脳機能
やあ! また会えたね! ギョーコー,ギョーコー,モル凝固点降下。ウン,じゃあ,参ろうか!

現代思想 2006年10月号特集=脳科学の未来現代思想 2006年10月号特集=脳科学の未来


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マインド・リーディングでおなじみの神谷之康先生や,御存知山鳥重先生なんかも寄稿しててオモロイんですが,何と言っても,茂木健一郎×郡司ペギオ-幸夫×池上高志の討議でしょう。コレ最高。とりわけ,ペギオ先生,テラモエス。池上先生,ギガモエス。茂木先生,別にキョーミナイデス。って感じで,まあ,むろん冗談ですけどね。真に受けないように。

ワタクシ個人としてはペギオ先生みたいな考え方がしっくりくるんですが,ピックアップしたいのは,池上先生の

「僕は意識の問題に対しては,セルフプリザヴェーションという生命にとって原初的なものと繋がった意識というものを考えて,考えを進めていきたいと思う。そうじゃないと「人間固有の」とか「言語ありきの」ということになってしまうから」

という発言でして,これはかなりグッとくるわけね。対談はシャルルマーニュもといジャーゴンだらけだけど,そこは頑張れ!

後は,下記の岡ノ谷一夫先生(後日,別口で登場する予定)が,ほぼ同じタイトル「鳥の歌とヒトのことば」という論文を書いてたり,他にも,脳深部刺激療法(DBS)の話があったり,今号の『現代思想』,いやほんと刺激的です。


小鳥の歌からヒトの言葉へ小鳥の歌からヒトの言葉へ
岡ノ谷 一夫

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個人的には,以前に紹介した,この本の話(というかこれをネタにした議論)もあって欲しかったですけどね(竹内薫さんが少し触れてますけど)。

脳のなかの水分子―意識が創られるとき脳のなかの水分子―意識が創られるとき
中田 力

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これが,「汎」もしくは「唯」になったら,単なるオカルトだけど,ファクターとしては十分ありえると思うのですけどね。ちなみにこの本への反論も見つけました。

「脳のなかの水分子」へのコメント

液体の専門家からの疑義。内容はよく分かりませんが,イイ! 反論が聴きたい! かのような議論が盛り上がっていくのを切に希望してるワタクシなのです。


そしてまったく関係ないですが,この前偶然,電車のなかで『現代思想』を読んでる美少女(つってもハタチくらい)という,タグイマレなるマレビトをハケーンし,普段バカにしている電車男的事象が生起しないかとワクテカしてたのは断じて僕ではありません!(キモイ,キモイヨー)。だから皆も読もうぜ,『現代思想』!!!!


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
まいりました (カカ)
2006-10-04 20:09:48
久々に速攻アマゾンワンクリック買い!

「現代思想」はラスト在庫1点に間に合いました。

「鳥の歌とヒトのことば」

ああなんかもうこのタイトルだけでもう…。



いつもいい本を紹介してくれて本当にありがとう!
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どもです (psy-pub)
2006-10-04 23:16:08
ヵヵさま



どうもコメントありがとうございます!

ワンクリック買いも痛み入りますです。



岡ノ谷先生,良いですよね。

ややが論理が叙情に行きがちなところもありますけど,

ロマンティーク・サイエンス。



いま僕は目下ペギオ先生に夢中です。
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Unknown (カカ)
2006-10-06 21:54:41
今日2冊が届きました。ざさっと目を通した感想



「小鳥…」

>ややが論理が叙情に行きがちなところ



まえがきに素朴な美しさを感じましたが、本文の論理自体には、叙情に走る感じは気になりませんでした。ひととなりと研究が自然にとけあったいい感じ。面白い。研究のワクワク感が伝わる、読んでいて心地よい楽しさを味わえました。





「現代思想」

参りました、これはすごい

買えてよかった…!



精読していないので内容についてはマトモなコト言えませんが(メイビー半永久)、にしてもまあホント脳研究の世界は今びんびんにすごいコトになっとるのですなもう追いつけません



それにしてもハイカロリー…

アブラ負け



なんだっけアレ、のだめの豚骨カレー

ネットリソクコロ?

あんな感じのアクさえ…

寝込みそう
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Unknown (カカ)
2006-10-06 21:57:16
ペギオせんせい輝いていますね

28ページの最初の発言からしてヤラれました
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再々追記 (カカ)
2006-10-08 18:53:55
茂木氏の10月8日付クオリア日記にこの「現代思想」の編集裏話(ペギ夫の)があって面白かっです。あれからもう少し「現代思想」読んでみたけど難解なこと何がナンニャら宇宙の彼方に輝く星のごとくわからんちんどのとっちめちん笑っちゃうくらいとんちんかんちんでった…山鳥先生の論すてきでした。
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どうもです (psy-pub)
2006-10-09 22:04:38
>ヵヵさま



どうもどうもです。



>「小鳥…」

>ひととなりと研究が自然にとけあったいい感じ。



ちょいヴィクトリアンなフレーヴァーが魅力ですな。



>まあホント脳研究の世界は今びんびんにすごいコトになっとるのですなもう追いつけません



最先端の科学はいつも刺激的ですが,それにしても,古典的な科学観などSay Goodbyeな,かなり複雑な展開になってきてることは確かですね。



>それにしてもハイカロリー…

>アブラ負け

>ネットリソクコロ



(笑)。確かに言い得て妙です。



>28ページの最初の発言からしてヤラれました



いま,『生きていることの科学』

http://www.amazon.co.jp/gp/product/4061498460

を読み始めてます。眩暈が(笑)。



>10月8日付クオリア日記にこの「現代思想」の編集裏話(ペギ夫の)



読みました。warota。ナルホロ。池上先生良い感じ。茂木先生と仲イイのね。



http://kenmogi.cocolog-nifty.com/qualia/2006/10/post_4e49.html







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自己レス三四郎 (psy-pub)
2006-10-13 10:10:00
11月号の『現代思想』は,なんと「リハビリテーション」(!)のようですな。森岡周センセも寄稿されるようで,たぶんメインは認知運動療法。すげえナア,『現代思想』! 
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