どうもー。こんにちはコンスタンティノープルでおなじみのpsy-pubでーす。あいあい。義姉がプロ野球のスーパーマリオに激似の往年の名選手(助っ人外国人)と付き合ったことがあると聞いて複雑な気分のpsy-pubでーす。あいあい。
などと,アンガールズごっこはさておいて,今日もイッテミヨ。
原書第8版での翻訳です。700頁超の大ボリューム。こんなんやっといてテキストってあんた……。
ま,それはさておき,これの全内容を頭に入れておくのは至難だと思いますが,現代心理学全般における重要性は疑いようがないシロモノです。基礎的な部分の充実はもちろんのこと,統合失調症や発達障害等の記述も多く,今後改訂されていくにしろ,きっちりおさえておくべき事項がメジロ押しです。確かに高い。けど,これ買っておきな,マジで。もはやここを抜きに,心理など語れるもんではないですから。
とはいえ,とはいえ,Toi et Moi,なーんかとっつきにくいんだよナとお嘆きの方もいらっしゃるでしょう。それをワガママといってもいいんだけど,確かにこのての本の特長である「知見の洪水」は圧倒的なもんですもんね。明確な目的があるなら別ですが,漠然と,持つべき知識といわれても,なかなかNancy間違えた難しい。
で,これです。お話のできる神経心理学者といえば,もう何と言ってもこの山鳥先生です。もちろん,これは網羅的な知見を得るための本ではありません。しかしここには「対話」という要素を抜きにしても,それ以上に「お話」があるんですよ。
ちょっと話がずれますが,「お話がうまい」だけの人はたくさんいます。誰とは言いませんけど,新書を出しまくって売れまくってる人は確実にお話がうまいんです。でも……。また「サイエンティスト」だってそれ以上にいます。専門的な知見に詳しい,学問的な価値の高い論文を書く人,たくさんいます。しかし……。
ほんっっと「お話のできるサイエンティスト」って,いないんだよなあ。マジいません。「お話」ばっかりしてるとサイエンスのこと忘れちゃうし,「サイエンス」ばっかりやってると,「お話し」することなど眼中になくなっちゃう。どっちも困っちゃうんですよね。お話にならない(あれ,うまいこと言っちゃった?)。だから,「研究するって一体なんなんだろう」なんてしょうもないこと,たまには考えてみるのは良いこととおもいます。
話がズレまくった。ともかく,山鳥先生は稀有な「お話のできるサイエンティスト」ってことなんです。言わずと知れたこの名著もありますね。
ロテ職人さんの「ロテ職人のセレクトショップ」でも紹介されております(カカさん推薦のよう)。1985年のものがまだ売れている,しかも,自然科学的なものでここまで残るというのは,知見が古いとか古くないとか,そういう篩いを超越した魅力があるという証左です。それを敢えてワタクシ流に言わせてもらえれば「(学問への)態度の普遍性」ということかなと思うわけです。まさに「入門」の鑑です。ここから安心して,最新知見へと旅立てるわけですよ。まさにこの本で「ベース」が学べるわけです。いわば,神経心理学のホワイトベースです。ブライトです。ミライです。カツ,レツ,キッカです。僕にはまだ帰る場所があったんですよ……(ガンダム・ネタ失礼します)。
「はじめに」に,「重点は心にある。脳全部で、いや脳を含めて個体全部で必死に環境に反応しようとしている心という現象を理解したい、ということである」とあります。ここの「必死に環境に反応しようとしている」という言葉,心に刻み付けたいものです。これが「心理学者」です。
名著連発の「神経心理学コレクション」シリーズの中でも,白眉です(馬良です)。理論を語ろうとも具体性を欠くということは,山鳥先生の場合,ありえない。理論と具体の見事な融合,というか,そもそも一如なんですよね,きっと。それが山鳥本の不滅の魅力なのでありますね。読め!!!
などと,アンガールズごっこはさておいて,今日もイッテミヨ。
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原書第8版での翻訳です。700頁超の大ボリューム。こんなんやっといてテキストってあんた……。
ま,それはさておき,これの全内容を頭に入れておくのは至難だと思いますが,現代心理学全般における重要性は疑いようがないシロモノです。基礎的な部分の充実はもちろんのこと,統合失調症や発達障害等の記述も多く,今後改訂されていくにしろ,きっちりおさえておくべき事項がメジロ押しです。確かに高い。けど,これ買っておきな,マジで。もはやここを抜きに,心理など語れるもんではないですから。
とはいえ,とはいえ,Toi et Moi,なーんかとっつきにくいんだよナとお嘆きの方もいらっしゃるでしょう。それをワガママといってもいいんだけど,確かにこのての本の特長である「知見の洪水」は圧倒的なもんですもんね。明確な目的があるなら別ですが,漠然と,持つべき知識といわれても,なかなかNancy間違えた難しい。
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で,これです。お話のできる神経心理学者といえば,もう何と言ってもこの山鳥先生です。もちろん,これは網羅的な知見を得るための本ではありません。しかしここには「対話」という要素を抜きにしても,それ以上に「お話」があるんですよ。
ちょっと話がずれますが,「お話がうまい」だけの人はたくさんいます。誰とは言いませんけど,新書を出しまくって売れまくってる人は確実にお話がうまいんです。でも……。また「サイエンティスト」だってそれ以上にいます。専門的な知見に詳しい,学問的な価値の高い論文を書く人,たくさんいます。しかし……。
ほんっっと「お話のできるサイエンティスト」って,いないんだよなあ。マジいません。「お話」ばっかりしてるとサイエンスのこと忘れちゃうし,「サイエンス」ばっかりやってると,「お話し」することなど眼中になくなっちゃう。どっちも困っちゃうんですよね。お話にならない(あれ,うまいこと言っちゃった?)。だから,「研究するって一体なんなんだろう」なんてしょうもないこと,たまには考えてみるのは良いこととおもいます。
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「はじめに」に,「重点は心にある。脳全部で、いや脳を含めて個体全部で必死に環境に反応しようとしている心という現象を理解したい、ということである」とあります。ここの「必死に環境に反応しようとしている」という言葉,心に刻み付けたいものです。これが「心理学者」です。
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名著連発の「神経心理学コレクション」シリーズの中でも,白眉です(馬良です)。理論を語ろうとも具体性を欠くということは,山鳥先生の場合,ありえない。理論と具体の見事な融合,というか,そもそも一如なんですよね,きっと。それが山鳥本の不滅の魅力なのでありますね。読め!!!
そう!
そうなんです
アツシ先生の魅力の本質はそこにある、そんな気がとてもします…!
でしたら、これもぜひ…!
神経心理学コレクションシリーズの「神経心理学の挑戦」医学書院
特に5章目以降、そんな山鳥先生の魅力が溢れています。
こここで山鳥先生は、ことあるごとに弟子たちに「教科書は患者さんだよ」「患者さんから学びなさい」と言い続けていることを話し、そして
「その意味はなかなか通じません(笑)。これは残念ながら非常に通じない言葉です。臨床家である医者にさえ通じにくい。他の分野から来る人にもこの意味が分かってほしいと思って,うるさく言っています。」
と語っています。
「患者から学ぶ」
この言葉がもつ意味。
学ぶということを、真に知ること、分かることの深さ、難しさ。
山鳥先生の言う「学ぶ」という事とは何か。
真に患者から学ぼうとするひとの行為
その行為はおのずとremedialなものとなり
真摯にその病をみつめ続けるまなざしは
意図せずともtherapeuticに働いていく
書物を通して触れる、研究者山鳥氏のまなざしのあり方には、そんなことも感じさせられます。
コメントありがとうございます!
神経心理学の挑戦
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これですね。対話形式で読みやすそうです! まあ山鳥先生の場合はなんであれ「読ませます」けどね。
患者から学ぶって,そういうタイトルの本もいくつかありますが,まあ並大抵ではないですよね。だって,患者から学ばない,の方が全く楽ですもんねえ,ついそっちに流れちゃうんじゃないでしょうか。それは心理に限らずなんでもそうな気がしますけどね。