治療島と彼岸島そしてクーデタークラブ

ドーモドーモ，こんにちは。psy-pubです。

今日はちょっと速報的に，ということで，こんなん出てますね。

治療島 セバスチャン・フィツェック 赤根 洋子 柏書房 2007-06-21 売り上げランキング : 40 Amazonで詳しく見る by G-Tools

新型サイコスリラーとのこと。まあサイコスリラーが新刊の時点で新型でなかったことはかつてないと思いますが，でもこれ面白そうです！

Die Therapie. Psychothriller Sebastian Fitzek Droemer Knaur 2006-07 売り上げランキング : 492834 Amazonで詳しく見る by G-Tools

なんて不穏な空気が島を包んでるんだ！（カバーのみの印象批評）。ヴィクトールは，この迫りくる魔の手を振り解くことができるのか！（ニュアンスで）。


まあでも，やっぱ，島にはなんかあるのか，大泥棒や名探偵もこぞって島を目指すわけでして，

棺桶島 モーリス・ルブラン 堀口 大学 新潮社 1964-08 売り上げランキング : 140070 Amazonで詳しく見る by G-Tools

まんまと盗みおって（ryでおなじみのロリコンフヌケ3世とは一味違うダンディーな一世。片眼鏡がまじオシャレ。

獄門島 佐分利信 加藤武 太地喜和子 東宝 2004-05-28 売り上げランキング : 21271 Amazonで詳しく見る by G-Tools

しまったー！　で，お馴染みの金田一京介もとい春彦もとい耕助。やっぱり僕は金田一＝石坂派，ですね。


しかし，最近僕の一番のお気に入りの「島」ものといえば，これだェ！

彼岸島 19 (19) 松本 光司 講談社 2007-04-06 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

カバー見ると「ウワー怖そう！」って感じですが，ただの一介の丸太漫画です。この巻では，丸太の起源が明かされます。読者の大多数は丸太に注目しつつ，超展開を生暖かく見守るという妙な連帯感が生まれております。彼らはマルティストと呼ばれます。

個人的に好きなマンガの基準ってのは「なんかヘン！」ということで，それを巧く言語化できないんですけど，この『彼岸島』，すごいヘンです。ヘンテコリンです。ただ世界観を創るのがすごく巧い。そこは茶化し抜きで，そう思います。

実はこのマルティンルター先生（←ファンの流儀），デビュー作（だと思う）から妙な世界観を創るなあと個人的に思っておりました。

クーデタークラブ 1 (1) 松本 光司 講談社 2000-12 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools

女装と革命，わけの分からん取り合わせですが，マルティストならぬマルキストよろしくのプロレタリア革命的な過激な展開を見せ，最後のほうは異常にテンションが上がってきて盛り上がりまくるんですが，主人公はあいもかわらず女装，という実にヘンテコリンなマンガ。しかし，さすがにデビュー作だけあって，『彼岸島』のような超展開はあまりなく，手堅く読めます。