いま認知行動療法ってホント流行ってますね。昨日も,近所の子どもが,
「やっぱ今ナウいのは認知行動だよね」
なんて言っていた。うん。確かに言っていた。ナウいって言っておった。ムシキングの話だったかも。いや,わからん。いまの子どもは大人びているからなァ~
というわけで,ワタシもさっそく認知行動療法の勉強をしようと思ったわけですよ。というかね,ホントのこと言うと,「企画書」出そうってことで調べていただけなんですけどね。
ま,でもま,いろいろと調べると,「認知行動療法」「認知療法」の翻訳出版史ってけっこう長いんですね。
苦節20年。
そんな感じです。
あ,ウソ。実際には20年つうのはかなり言いすぎで,実際は15年というところです。ま,でも20年か。うんなもん,うんなもん。
嚆矢はこんなところでしょうか。
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もちろん,行動療法がその始原なのでありますから,行動療法を元にすると,もっともっと古くなります。
それこそ苦節50年ちゅうことになります。
邦訳でも40年でつ。
行動療法と神経症
H.J.アイゼンク[他]. --誠信書房, 1965
(アマゾンにないんです)
この辺りが原典でありましょうか。
「認知行動療法」に話を戻しますと,ま,本当に苦節という感じです。
一方,2000年以降,ものすごい量の認知行動療法の本が出ているわけですが,90年はまではちょぼちょぼと出ている程度でありました。定価や刷り部数なんぞを考えてみると,正直,あんまり売れてなかったでしょう。マジ,エライですよ,ほんと。よくぞ出し続けていた。
なんてことを思いつつ,じっくり読んでみたのが下記の本↓
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写真ないですがね,金剛出版さんの最新刊であります。
これね。
うーむ。じっくり読んで思うのは,何か,この本,面白いちゅうことです。「何か」とは何か。うーむ,買って読んだ人にだけわかるって感じで,あんまり言いたくないんですが(というか説明難しいんですよ,これ),いや,この本は面白い。万人に面白いわけじゃないですけどハマる人ははまります。実践のみを追及する方にはちと不要ですしお高いですが,研究者の方,研究者になろうという方,臨床系だけど大学教員という方は読んでおいた方がいいように思います。学派に関係なく学べるところが大でありましょう。いい意味でタイトルとは違っています。やっぱ現在の認知行動療法の隆盛というのは,一朝一夕に始まったものではないのね。シェアをどうやって取るのか,という話もあったりして,いや,ほんとエリを正した次第でありまつ。
で,これは土日で読了。同居人はオカンムリでありますが,仕事だかんね,しかたなし。許せ。
いろいろと調べたんですが,
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こんなシリーズがあんですね。
東大出版会さんのHPによると,
http://www.utp.or.jp/todai-club/2005/12/09/iiceioiaiiyoo/
この「実証にもとづく臨床心理学シリーズ」は,『不安障害の臨床心理学』,『臨床社会心理学』,『臨床認知心理学』と続刊するらしく。
境界例と発達障害をキボンヌ! というところでありますまいか。烏賊。
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