マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

プーランクのメランコリー

2019-06-08 21:47:47 | ラ・プロムナード・ミュジカル
明日演奏する曲の一つ、プーランクのメランコリーについて。
第二次世界大戦に伴い軍隊に召集されたプーランク(1899~1963)が、1940年に除隊した後、ブリーヴ・ラ・ガイヤルドにある友人宅で夏を過ごした時に作曲されました。
戦時下に書かれ、「憂鬱」とか「わびしさ」「悲壮感」という意味のある「メランコリー」というタイトルのつけられたこの曲は、官能的であると同時に、限りなく深い哀しみに満ちていますが、決して重くなり過ぎない。
そこに、一貫する苦悩を秘めた穏やかな口調や美しさは、プーランクのピアノ作品の中でも、隠れた傑作のひとつと言われている所以でしょう。

非常に美しい曲ですが、非常に難しい。
一聴すると、耳に心地よく聞こえてくるので、バックグラウンドミュージック的??と思ってしまいますが、実に難しいのです。
でも、とにかく、いい曲です。

明日は、お天気も悪くなさそうで、お出かけ日和…でしょうか。
お時間が取れましたら、是非、第50回プロムナード・コンサートにお出かけくださいませ。


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