マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

両者の立場を尊重した結果

2013-01-21 23:52:23 | ニュース
桜宮高体育系の入試中止決定=高2体罰自殺、橋下市長要請―大阪市教委(時事通信) - goo ニュース

どうなることかと思っていましたが、桜宮高校体育科の、従来通りの入試は中止という結果が出ました。
橋下市長が中止を言い出した時には、冗談じゃない…というような声がほとんどでしたが、雲行きは変わってきました。
中止が正しい…と。
受験生がかわいそうだという考え方は、理解はできますが、何と言っても体罰を苦に命を落とした生徒がいるという事実は、もっと重く受け取られるべきと感じていましたから、ちょっと玉虫色の結論ですが、それぞれの立場を尊重した結果が出されたように思います。
テレビでインタビューに答える受験生やその親、私は違和感いっぱいで見ていました。
なんか違う…と。
例えば、サッカー部の指導がいいので、その高校に行きたいと思ったとかいうのですが、そもそも公立高校なのに、同じ先生がずっと指導してその部を強くしていくということが続くと思われている点です。
体罰教師も移動がなかったようなので、その高校だけ特別にするのはおかしいわけですよ。
同じ先生が続けて指導できるのは、やはり私立でしょう。
公立高校に体育科…というのも違和感いっぱいですけどね。

話は逸れますが、私の持論として、そもそも高校では、もっと社会に出るための準備になるような教科を教えるべきと思っています。
例えば、国民年金とかの社会保険制度や、税制、銀行の仕組み、労働基準法等々、社会に出て必要な知識を教えるべきと思います。
大学入試もそれでやればいいわけです。
まぁこういうことを教えると、社会保険労務士や税理士から反対が出るでしょうか…。

桜宮高校の件ですが、テレビで見て腹立たしく思ったことは、教育委員長が中止に反対したということと、発表後に高校生が会見をしたことですね。
どちらも、人の命の重みについての実感がない…。

ところで、私が受験生の立場だったら、そんな問題の多い学校には行きたくない。
受験前に分かってよかったと思うでしょうねぇ。
たとえそこが受験できないとしても、それが私にとっていい方向なのだと思うことにします。
まぁ、若い時そうできたかどうかはわかりませんが…。