今年のお米づくりは、
古代米の「緑米」と「黒米」をほんの少しと
例年どおり「あけぼの」を育てます。
まず苗床の場所を決めて草を刈りました。
二畝の作付けに対して苗床は1m×4m=4㎡となりますが、
毎年苗が余りますので少し面積を減らすことにいたしました。
籾を降ろす部分の表土をクワで丁寧にはがします。
夏草の種がたくさん落ちているのでそっとそっと。
次に宿根草の葦がぎっしり根をはりめぐらせてるので
苗床の部分のみ掘り返して太い根を取り除きました。
苗床の部分のみ根っこをほり出し、
それらは田んぼにぱらぱらと還します。
3㎡の苗床に大きなタライに3~4杯の根っこがありました。
そして耕した状態になったところをクワでしっかり鎮圧して
平らにいたします。
ここまでの作業を籾まきの前日までにすませておきました。
苗床で育つ大切な時期、
幼い籾のいのちに沿う心配りが
それなりに必要です。
耕さず 持ちこまず 持ち出さず 13年がめぐり
今年は14年目の自然農田・・・、
当初は蒲やススキが多く・・・
現在の夏草は葦と茅が中心です。
一面葦の原になる田圃で育つお米は、
葦のいのちをたっぷりいただいて実ってゆきます。
さあ、いよいよ籾まきです。
毎年5/2までには種を降ろすと決めていまして、
翌日は雨・・ということもあり
陽ざしが優しくなる夕方から
作業に励みました。
自然農に関心のある末娘もお散歩がてらやって来て、
まいた籾の間隔を整える手伝いをしてくれました。 ↑
五月、そよ吹く風は心地よく
緑に包まれたのどかな自然農田・・。
鶯の声も きこえています。
籾の間隔を整えましたら、
乾燥しないうちに覆土してゆきます。 ↑
覆土する土は 周囲に掘った溝の土を使いました。
夏草の種が混ざらないように気をつけながら
通しにかけたものです。↑
こちらは周囲のモグラ除けに掘った溝の土です。↑
ほんとうに地下茎がすごいのです・・・。
籾の上から全体に覆土し終わると、
クワの背で鎮圧して ↑
後はふんわりと草をかぶせて、
鳥よけの紐を張ると完成です。
が・・、西の空を見ると
やわらかな光が山際に・・、
お日様はすっかり傾いていました。
朝 あらかじめ刈り取っておいた草草を
ふんわりとかぶせました。 ↓
籾が目覚めるまで 乾燥を防いでくれます。
今年も5/2に籾まきが完了し、よいスタートです。
後は、すずめやオケラに注意しながら
草の管理をしてゆきます。
可愛い芽がでましたら、
また報告いたしますね。