2017年度 自然農たのしい稲作教室・四期、
倉敷の実習田にて学びがスタートしています。
冬から春にかけての様子をご紹介いたします。
一月、霜の降りている冬の田。
すべての季節を抱きしめ静かに神々しく、
耕さず十数年を経た大地にぬくもりを感じます。
冬の間に、必要があれば
畝や溝の修繕などをいたします。
今年は8m幅で使っていた畝に
溝を南北に一本作りました。
二月です。↑
耕さない田んぼの土を味わいながら、
夏草、冬草のめぐりも感じていただきました。
緑の草が顔を出し始めています。
実習は、一月同様に溝堀・畝作りです。
掘り上げた土を、
昨年度の苗床部分などの低い部分に運び
畝の高低差をなくしています。
運んだ土はスコップで細かく砕き、
稲わらや草を被せておきます。↓
午後は「自然農の米づくり」のテキストを開き、
自然農の基本や季節の作業について学び
皆さんの感想やお話しもうかがいました。
実習プラス言葉を通して自然農を深めていただきたいな、
と思っています。
さぁ、三月です。↑
お天気に恵まれると本当にうれしいですね。
予報では曇り時々雨だったので、
青空に「ありがとう」と手をふってしまう。
でも、たとえどのようなお天気でも
神様(宇宙・自然)の決められたことには、
沿う、従う、応じる、任せる、です。
これは、自然農にとりくむ姿勢と同じ。
自然界~お米のいのちに、沿い、従い、応じ栽培する、
そして、最終的にはお米のいのちに任せるのです。
三月の実習は苗床作りです。
まず、敷いていた稲わらを除け、
ざっと草を刈り、
夏草の種がたくさん落ちている表土を削ります。↓
そして、宿根草の根っこを取り除いています。↓
みなさん、それぞれのペースで実習を楽しまれています。
しずかな喜びとともに
春の光に抱かれて大地にふれる。
かけがえのないひとときですね。
宿根草を取り除き、
凸凹になった土をしっかり鎮圧しておきます。
そして稲わらを被せて乾燥を防ぎます。
さらに周囲に溝を掘り、
その土にも草を被せておきます。
苗床をひとつながりにされ、
その周囲に溝を掘ることにされたお二人。↑
こちらが出来上がったところです。↓
周囲の溝はモグラ除けです。
点々と可愛い苗床が並びました。
手作業のぬくもりのある美しさを感じます。
皆さん、来月の種降しを待つばかりですね。
◎三月の実習内容です。
・苗床の場所を決め寸法をはかる。
・夏草の種がこぼれている表土を削る。
・宿根草の根っこを掘り出す。
・デコボコになった土を鎮圧する。
・乾燥しないように稲わらを被せる。
・周囲に溝を掘り、掘り上げた土に草を被せる。
次回は籾まきの様子をお伝えいたしますね。‼
自然農稲作教室 倉敷 八木真由美