蝋梅のお花が やわらかに薫っています。
うす黄色の花びらは、霜が光る大地に
そっと降りた ちいさな ちいさな お日様のようです。
よく見ていると 月の雫かしら・・・とも思います。
あたたかな衣に身をつつんで つめたい風をうけて
伏し目がちに歩いていても・・・、
そのかぐわしい薫は ふわりと とどきます。
冬の眠りからさめ 初春の陽の気が ポッと芽生え
こころが静かにはずみます。
それは ちいさな光を抱きしめながら・・・・・、
大いなる光に包まれているような感じでしょうか・・・。
我が家の末娘も 成人の日を迎えて喜びでいっぱいです。
ここまで 育ててくださった方々に 感謝の気持ちがあふれます。
同時に 大いなる宇宙・自然のいとなみに
人もまた みな育てられていることに想いを深くするのでした。
これからも 伸びやかに 軽やかに ともに人生を楽しむ仲間として
お互いに 高めあえるような関係でいたいな、と思います。
ところで 成人の日に日本の伝統衣装を着るのはすてきですね。
娘の着ている振袖は 母が私に合わせて作ってくれたものです。
あわい淡い その色合いを見るたびに やさしさに包まれます。
ありがたく 心が温かくなります。
この着物は 私をはじめ 妹・娘・姪たち五人の二十歳によりそい、
それぞれの彩りを そっとつつみ 応援してくれていたのかな・・とも思います。
ところで、走ったり跳んだりが大好きな末娘・・・・・、
おしとやかに振る舞えるのかしら・・・・、
振袖を着て 走りだすのでは・・・と気になるワタシ・・。
成人式はお天気にも恵まれ 地元の友人たちと とても楽しく過ごしたようです。
会場ではお祝いにつきたてのお餅やおうどんをいただき お腹いっぱいになったそうな・・・。(笑)
そうそう・・、着物姿で走る・・・と言えば、
映画「かぐや姫の物語」を思い出します。
あの映画では かぐや姫が走ったり 飛んだり 躍動の場面が多くありました。
四季の美しさに全身全霊でうっとりする・・・・、 または人の心に悩んだり・・・・、
美しい地球を舞台に、かぐや姫の「感覚」や「感情」が とてもよく伝わってきました。
いのちを輝かせる・・・ということの本質もたくさん感じました。
子どもたちが内から発するものに素直に向かっていけるよう・・、
親は手助けをするだけでいいのだな、と・・・・心がすっきりいたしました。
本当に望む人生を 自ら見つける力を誰もが宿しているから、
それが 自ずから芽吹き 花咲き、実るよう・・
余計なことをせずに 見守ろう・・・・。
それで十分・・・・。
かぐや姫のお話しが語るものは まだまだ深いものがあるのでしょうが・・・・。
「お母さんのこと お月様から見ていたよ。会いたいなあ、と思って来たよ。」
末娘が二歳のころに そう言ってくれたことがあります。
今から思うと かぐや姫のようなセリフですが、すごくうれしかったのを覚えています。
ふるさとのお月様もいいけれど 地球もいいよね~。
花のように 鳥のように ・・・・・、
美しく 豊かに のびやかに いのちを輝かせましょう。