goo blog サービス終了のお知らせ 

君は銀河の青い風  八木真由美 岡山

自然に沿って、自分につながって、
心地のよい光とともに。
竪琴ライア 自然農 ライトワーク ヒンメリ

  

中村好文さん一生手放したくないもの②

2025年03月03日 | 中村好文さん建築家
今回のブログは、中村好文さんの一生手放したくないもの②です。
ご著書『普段着の住宅術』製図道具の老兵たちより、そして近日YouTubeラヂオで伺って感動した内容です。


中村好文さんが一生手放したくないものの一つに、『ものさし』があるそうです。そのものさしは、小学生の頃に使っていたものを大学に入った時に二つに割いて、カンナで削って、ガラスの破片でこすって薄くされたものだそうです。とても納まりが良くて気に入っておられるとのこと。厚さ1.8mm、幅15mmだそうです。

『いつも何かを考えているので電車の中で図面を描く時にもちょうど良く、いつも持ち歩いています。気に入っているものは壊れたからと言って捨てることができないんですよね、愛着心があってね、時が経つとともに美しくなるものがいいですね。それは自然素材と言うことにもなります。』
とのお話を伺い、深くうなづきました。

実は、私が大切にしているものの中にも『ものさし』があるのです。

小学生の頃に使っていた竹のものさしの記憶は、いつまでもその手触りなどの感触を覚えていてなつかしいのですが、残念なことにそれはいつしかどこかへ・・。30㎝さしだったと思います。

それに代わって歴史は浅くて20年くらいですが、可愛らしい竹のものさしを愛用しています。こちらは小学生時代の娘の家庭科の裁縫箱に入っていたもので、長さは20㎝で細くて軽やかで掌に納まりが良いのです。厚さは1.5mmくらいで幅は13mm。触るたびに気持ちがいいです。

麦の茎で作るヒンメリの材料をカットする時には、このものさしですべて寸法を測ります。寸法は1mmの誤差もないようにしなければいけません。根気のいる作業だからこそ、天然素材で軽やかで五感に快いものが良いですね。カット作業を応援してくれる小さなものさし、一生大切にします。↓


5年3組・・あれから20年、またいつか、このものさしも次の世代(孫たち)に渡してゆきたいな。(元々娘に借りているものなのですが・・😊)


自然農の畑で育て、その麦の茎の寸法を測ってカットして作ったヒンメリです。


田畑でも、クワ・スコップ、カマなど、手作業を助けてくれるよい道具に支えられているなぁと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建築家中村好文さんの一生手放したくないものについて

2025年03月02日 | 中村好文さん建築家
吉備中央町
吉田牧場さん
FUNにて


上のお写真は
電気のスイッチです。
ふれるたびに
ときめきますね。


引き戸の取っ手も
やさしい雰囲気です。


FUN入り口のドアも
こんなにやさしい
触り心地です。


外との繋がり具合も
ほんとうに素敵です。


窓の鍵の可愛さにも
ふれる指も心も喜びます。


右手にお手洗いのある
落ち着いた空間・・。

奥の扉の前に
一段高さがあるのも
心理的に心地よくて
その感覚を味わいました。


本棚のある
読書室
空間と用途と気持ちが
すばらしくぴったり。
サイズ感や形・・
扉がないのも心地よいです。


床の足ざわりが
とても気持ちが良くて
森に住んでいるみたいです。

こちらのピアノの上には
灯りとりが空にむかって
設けられており
演奏しながら
空(宇宙)を感じられるのでした。

ただ灯りを取り入れる
と言うものではなくて
ほんとうに美しい形で
心がすきとおるようです。





✨建築家中村好文さん✨

YouTubeラジオでお聞きして、心に響いたことをご紹介させていただきます。
中村好文さんの一生手放したくないものについて!

『創造すること、ユーモア、ウィット、遊び心かな。創作意欲があればいいね。創作意欲がなくならないのは、心身ともに健康だからかな。氣を病まない、子どもの頃のままでね、能天気、僕は機嫌が良いんですよ。』
とのお言葉でした。(YouTubeラジオより)

『気持ちを込めて作ると全然違うよね。』とも・・。

2025春には、家具読本が出版されるそうです。
本格建築家であり=本書く建築家の中村好文さんです。

私が最初に手にしたのは『中村好文 集いの建築 円いの空間』でした。

本屋さんのやや高い棚に置かれていたのですが、すぅっと手が伸びて、ページを開くと全身で見入る状態になり、手から離れなくなりました。

何もかも大好きです。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中村好文さんの建築 FUNにて

2025年02月28日 | 中村好文さん建築家
岡山県の吉備中央町の吉田牧場さんに友人二人と出かけた昨晩秋。



FUNに入らせていただくと、そこはまさにまさに好文さんの手がけられた空間でした。隅々まで気持ちを込めて作られている優しさにあふれています。



これまでご著書で拝見してきた好文さんの作品を通して感じていた色・香り・温もり・肌触り・静けさ・自然とともにある、そんな心地よさに包まれて心に幸せの虹が架かりました。




自然農の田畑に立つと共に、自然に沿った暮らしを夢見る私は、住まいの在り方についても実際に夢(夜)で見るほどで、好文さんの建築にであって後、ますます想いをつのらせています。




『心地の良い暮らしとは、その人らしい、背伸びをしない、委縮しない、余計なものをとりつくろわない、野心に食われない、身の丈にあった生き方ではないでしょうか。』とお話される中村好文さん。それを形にされておられることに感動します。ありがとうございます。


私にとって心地の良い暮らしとは、どんなものでしょう。
具体的に思い巡らせてみたいと思います。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

吉備中央町吉田牧場さん FUN(ファン😊フン)外壁について

2025年02月15日 | 中村好文さん建築家
吉備中央町吉田牧場さん
FUN(ファン😊フン)外壁について



中村好文さん建築の空間FUNの外壁は、牛糞100%の自然素材というお話を聞いていたので、さわらせていただいたり、なんとなく匂をかいだり・・、落ち着いた色合いもなんとも素敵です。



『吉田牧場の牛たちは全部放牧で牧草を食べているから、それがお腹で発酵して糞として出てくる時にはすごく良い状態で素晴らしいです。頬ずりもできるよ。』と中村さんが話されているのを聞きまして、理想的だなとうっとりしました。



『乾いちゃうと全然匂いがしないし、少々の雨は庇を大きく出しているので大丈夫です。』とも言われておりました。



チーズの貯蔵庫とお店と空間FNUが、一つの建物に美しくそれぞれに機能的に周囲の自然とも見事に調和していて、近くで見て触れても遠くから全体を眺めてもうっとりいたしました。





また、桜の咲くころに、FNU(糞)の壁に頬ずりしに行きたいです。😊


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

趣味どきっ! 人と暮らしと、台所 「建築家・中村好文~遊び心を忘れない~」

2019年02月19日 | 中村好文さん建築家

趣味どきっ! 
人と暮らしと、台所
「建築家・中村好文~遊び心を忘れない~」


Eテレ 毎週月曜~水曜 午後9時30分 |

再放送 毎週翌週月曜~水曜 午前11時30分

総合 再放送 毎週水曜・木曜 午前10時15分

 

放送がすごく楽しみです。
中村さん事務所レミングハウスの「自炊ランチ」
遊び心満載のお台所を拝見できます。💕

 ◎再放送は、2/21(木) 
午前10時15分~ 午前10時40分

 

  

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中村好文さん 建築家

2018年10月13日 | 中村好文さん建築家

本格(本書く)建築家の中村好文さん。
「集いの建築 円いの空間」に最初に出会い、
次々と読ませていただいております。

感じ方、考え方 生き方、そしてお人柄 取り組み方・・・等々
それらがとても素敵なんです。
いずれのご本も親しみやすく楽しく、様々な気づきをいただき、
まるで中村さんから直接お話しを伺っているような気がいたします。

中村さんの手書きの図面も拝見するのが大好きで、
心地のよい日々の暮らしを目に浮かべながら
想像していると幸せになります。

家を建てる予定があるわけではないのですが、
ワクワク楽しく、とても勉強になりました。

・・・・・・・・・・・・・・・・ 

以下、中村好文さん語録「プロフェッショナル仕事の流儀より」
一部抜粋させていただきました。

 

家づくりはすごく大変なことで、

だからおろそかにはできないという思いは常に持っているんです。

だって、普通の人たちがローンを組んでいるわけでしょう。

いい家にしてあげないといけない、という重圧をすごく感じます。

だからといって、そのために委縮してしまうとダメなんですよ。

重圧は十分に感じながらも、どこか呑気でないといけません。

自分の力をしっかり出せるくらいにリラックスしていないとね。

自分を十分に解放できていないと、

いい家はつくれないと思っているんですよ。

やっぱり自然体でいることが大事。

束縛なしに、ものを考えることができないと、

結局いい住宅はできないと思うんですね。

設計しているときの気分は、完成した家にも表れます。

それこそ圧倒的なほど、表れる。

幸せな家というのは、やっぱりつくっている設計者が

まずそれを楽しまないとできないと思うんです。

何らかの義務でやっていたら、絶対にできません。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


あるタンゴダンサーが「タンゴが僕を選んだのだ」と言ったという話を聞いて、

プロフェッショナルというものは、

ある特定の職業を選んだ人じゃなくて、

ある特定の職業から選ばれた人のことをいうんだと思うようになりました。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


ものづくりのプロフェッショナルを考えると、

その人の経験も趣味もセンスも人柄も、

すべて投入してできる職業だと思うんですよ。

限られた知識や技術だけでは、ものづくりはできません。

だから、自分の全人格を投入できるかどうかでしょう。

その人のすべてが表れるわけですから、

絶対に嘘はつけないんです。

・・・・・・・・・・・・・・

 



 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする