君は銀河の青い風  八木真由美 岡山

自然に沿って、自分につながって、
心地のよい光とともに。
竪琴ライア 自然農 ライトワーク

  

川口由一さん 自然農田畑 2017年6月 

2017年06月21日 | 自然農 川口由一の世界

6月の上旬に
奈良の自然農実践家 川口由一さんを
お訪ねいたしました。

雨上がりの畑に立たれる川口さん。
畑の入り口では萩の葉が風にゆれています。



畑には、果樹、お野菜、お花、草花
そのすべてが 自然界の美しさのままに
やさしい表情をしています。


こちらのキャベツは一回収穫をした後に、ふたたび育ったものだそうです。


茎のところを見せてくださいました。


中央の畝のキャベツの手前は 
種取り用のサニーレタスだそうです。


可愛らしい春まきキャベツです。↑
「少し草刈をした方がいいなぁ。」と川口さん。
草草の中で健やかな氣を発していました。

こちらはジャガイモです。

自然農のじゃがいもの美味しさは格別です。
川口さんのジャガイモをいただいた時、
はじめて本当のジャガイモに出会ったかのようでした。


トウモロコシでしょうか・・。
 


草花とともに元気な姿です。
 

ゴボウです。↑

下の写真は、こぼれ種で育ったもので
↓ こちらの方が元気に育っているそうです。
種をまいた方は、発芽した後に消えてしまうことも・・。
虫に根を切られたり、乾燥に弱いのではとのことでした。


 


ピーナッツですね。 ↑


ヘチマです。グミの古木に登らせる予定だそうです。

憧れます。
やわらかで優しく豊かないのちの世界。
目に映し 肌で感じ いのちの声を存在深くから聴いていますと
魂が癒され 心が軽やかになり、喜びが湧き出でてきます。


自然に沿う心が生み出すやわらかな空間は
美しくて妙なるしらべを奏でているようでした。

六月の畑では、
山ビワが熟し始めていました。

ビワの木を育てたい私は、
川口さんに「一つ食べてみますか。」
と、いただいたビワの種を大切に持ち帰りました。
(数個いただきました。)


矢車草が咲いていますね。


水田の隣の畑では
人参のお花が咲いていました。
三輪山を背に清らかな光景ですね。

人参のお隣にはネギ、そしてイチゴです。

イチゴはこの時期に植え替えをしてランナーを伸ばし、
そのランナーから生まれた小さな株を秋に定植されるそうです。
「イチゴはいろいろとお世話がありますが、
食べるのを忘れないようにしないとね。」
と、川口さん。(笑)


つるありインゲンです。
美しい支柱ですね。


こぼれ種で育った菜花の種です。↓


畔から田んぼを眺めた風景です。
畝には冬草の牧草が背丈を伸ばし
夏草と入れ代わる前の姿となっていました。


 

 

お米の苗床です。
川口さんの田んぼは、自然農40年目。
今年も50㎝×50㎝の一本植えをされます。

小麦と裸麦は収穫を終えられ、
田植えを待つ田んぼの一角に

ライ麦がやさしい姿で立っていました。


トマトです。↓ 
畝がとても心地よさそうです。
耕さない自然農の年月と
絶妙な手のかし方による
自然界と調和したほんとうの豊かさですね。

 

左上はアマランサス、
右側は、粟・キビ・とうきびの苗です。↑

周囲の草草も美しく 
健やかな姿のカボチャです。

地這いきゅうりです。

カボチャの畝と同様に、
草は刈り過ぎず、
それでいて日当たり、
風通し、ほど良い湿り具合が保たれ
とっても心地よさそうです。

ナスですね。↑
健やかに育ち中。
自然界と人の営みが織り成す美しさ、
ほんとうにきれいです。



耕さず 虫や草たちと仲良く40年、
農薬 肥料 除草剤とは無縁の美しく豊かな畝で
適期的確に育てられています。

今回も、自然の営みに沿う、
そのことが何よりも大切で
豊かなことなんだなぁと、
感じさせていただきました。


スイレン 蓮 菖蒲 アヤメ・・
田んぼの水取口の近くに
素敵なスペースを作られていました。

お花が咲きはじめると、川口さん、
きっと絵を描かれるのでしょうね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 初夏六月の美しい田畑を見学させていただき
目に見えるもの 目に見えないもの それらすべての
 いのちの世界のハーモニーを
深くハートに感じさせていただきました。 
ありがとうございました

八木真由美

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下、自然農記事のカテゴリーです。 

自然農川口由一の世界

自然農 岡山 八木

あまつちひと自然農のづとい 岡山

 

 

 

 

 

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川口由一さん 絵画  無始無終 無辺無窮の宇宙に、絶対の運命裡 静清寂々 

2017年05月06日 | 自然農 川口由一の世界

静かに咲いて 静かに散りゆく 
恋しきかな  恋しきや・・・
四月十日


無始無終 無辺無窮の宇宙に
春の気 色濃くなる時
堅き色無き枝に
軽やか 房やか 房々と
花つくり 開き 薄紅色に染めて
匂わせん 宇宙香らせん

風生まれきて
舞い散り舞飛ぶ枝々に
若き葉 浅みどりに生む営み
まことに速し
時の流れ速し

360日余の一瞬
花風吹き
通り過ぎて宇宙澄み 清明

宇宙誤まらず
時の流れ止まらず
それぞれのいのちの営み休まず
体を現し 姿形香りに 品性現し
品性に心魂を宿さん

黙して現し
色染め 匂わせ散り
消えゆくに 恋しきを誘う

生かされ生きるも 絶対の運命裡
ためらうことなく絶妙に生き現すも
絶対の運命裡
静清寂々

今年も散り舞う姿
咲き匂う 色香
優美なるかな 厳かなるかな
我もまた絶対の運命裡を生き
今日も明日も生きて
品性を心魂を
死に行く前の前の姿を現わさん

あわれ
あな うれし あな たのし
あな さやけ あな なつかし
おけ おけ

平成二十九年 四月二十二日

絵・文章 川口由一さん

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 


・・・・・・・・・・・・・・・・・

四月 桜の季節に奈良を訪ね
自然農実践家の川口由一さんにお会いして来ました。
野山は桜色、春の田畑はやわらかないのちの園です。
美しい時空にて喜びをいただきました。

今回もスケッチブックを見せて頂きました。
生活の舞台で日々描いておられるそうです。
「なにもかも美しいですよね、
春はなにを見ても描きたくなりますね。
描くことに恋しています。」
・・とも。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

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川口由一さん 自然農畑  2017年4月 その➁

2017年04月24日 | 自然農 川口由一の世界

奈良 川口由一さんの畑です。2017.4.12

黄緑 黄色 白
草草、菜の花のいろどりが
とっても優しくて 
心がふんわり和らぎます。

こちらの菜の花は小松菜です。↑
ちらっと赤く見えるのはチューリップ。

こちらの菜の花はチンゲン菜。↑
白いチューリップも咲いています。

手前の二本の畝には
ゴボウが蒔かれています。

ニンニクの隣には
夏大根と夏人参の種を
降ろされています。

手前の畝にジャガイモ。
左端奥の畝には、
小カブ 小松菜 サニーレタスの種を
降ろされていました。

果樹の足元には
大根の白い花が咲いています。
「川口さん、このお花は全部種取り用ですか。」
「そうやなぁ、食べきれなかったのですよ。」(笑)
私には夢のような花園に思えます。

森(畑)の木陰でひと休みされる川口さん。
わたしは菜の花の周りを飛んでいました。(笑)‼

寒い冬から春へと 
清らかな氣を発するスイセンが三種、
豊かな香りを発していました。

シャクナゲです。
夢のように美しいお花が咲くのでしょう。
楽園のような自然農畑、憧れます。

ビワの木。 ↑
鳥たちも大好きな果樹
昨年は川口さんもおいしく召し上がられたとか。

畑には数種類の果物の木があり、
幼い木の成長も楽しみにされておられました。

菜の花のなかでご一緒にお写真です。

田んぼも畑も
やさしい色あい春の色
菜の花ゆらゆら風にそよぎ
ほんとうにきれいでした。
川口さん、ありがとうございました。


・・・・・・・・・・・・

桜の季節に
ハートをひらき、五感を澄ませ
宇宙・自然に沿って生きる豊かさを
感じさせていただいてきました。
そして日々の暮らしとともにある
自然農の世界が、より生き生きと今
私のなかで息づくのを感じています。

自然農田畑の創造は

想い描いている時もしあわせで、
具現化している時もしあわせで、
未來を今に生き 喜びとともに 
創ってゆこうと思います。
楽園を夢見て・・。

八木真由美

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みなさまへ
ご覧いただきましてありがとうございました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その①はこちらです。

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川口由一さん 自然農田畑  2017年4月 その①

2017年04月22日 | 自然農 川口由一の世界

うぐいすがさえずり
櫻の花が春風に舞う四月
奈良の自然農実践家川口由一さんの田畑を
見学させていただきました。

川口さんの田畑は自然農39年目。
耕さず 虫たちや草草と仲よく
自然に沿い 手作業で
お米・お野菜・果樹・お花を育てられています。


まずは稲作の舞台である田んぼを見せて頂きました。
やわらかな冬草が緑の絨毯のよう。
初夏にいのちを全うする冬草たちです。
美しくてうっとり。

六月中旬には横たわる冬草の中に
田植えをされるそうです。
すてきですね、憧れます。

こちらはライ麦です。
すくすくと育っていますね。
足元の畝の心地良さが伝わってきます。

背景の美しい山はご神体である三輪山、
ふんわり桜に彩られやさしい氣を感じました。

水を湛えているのは
レンコンのスペースだそうです。
自然農の蓮のお花が咲くのですね。
どんなに綺麗なことでしょう。
美しい初夏の季節が今から目に浮かびます。

写真はありませんが、

レンコンの右隣には花菖蒲を植えられていました。


こちらは三種類の麦です。

・餅裸麦
・南かおり(強力粉)
・農林60号(中力粉)

麦の栽培は、
ライ麦とあわせて3畝くらいとお聞きしました。

今年 川口さんは
麦の苗を苗床で育てられ
一本ずつ畝に移植される方法を
とられたそうです。
すでに除草にも入られ
条間には藁を敷いておられました。

餅裸麦です。 ↑
一本植えでゆったりのびのび、
気持ちよく分けつしていました。

こちらは田んぼの一角に作られた
夏キャベツ・水菜・白菜の苗床です。
 

続いて、温床を見せて頂きました。

トマト ピーマン
万願寺唐辛子
ナス ゼブラナス バジルなど
5㎝~7㎝の間隔で種を降ろされているそうです。
まだ発芽していませんでした。(4/12)

もみ殻の中には、さつまいもの種イモが入っています。↑

グリンピース 
その足元に玉葱です。

そして そら豆。
健やかな氣を発しています。

キヌサヤ オオサヤ スナップエンドウも
育てておられました。

元気いっぱいの九条ネギです。

桜島大根のお花がとってもきれい。
種取り用だそうです。

 

こちらは菜花。
こぼれ種で育ったものだそうです。
わざわざ植えたものより株が大きく、
「早い時期にパラパラと種をふりまいておくといいですよ。」と川口さん。
自分の畑で試してみようと思います。

やわらかな蕾菜を
「一ついただいてもいいですか。」とお尋ねして
新鮮な蕾をお口に・・。
フレッシュで最高に美味しかったです。

 

玉葱です。↑

イチゴです。
とっても心地良さそう。
イチゴの隣の草側の畝には
スイカを予定されておられるとのこと。
赤くて美味しいものが順番に実りますね。

九条ネギの左側のニンジンは
種取り用だそうです。

自然農は 耕さず
持ち込まず 持ち出さず
自然の営みに、作物のいのちに、
沿い・応じ・従い・任せる 
いのちの農です。
  


豊かで美しい地球には

わたしたちが生きるに必要なものは
元より過不足なく準備されており、
すべてが与えられている中で
わたしたちは喜びとともに

人生を創造し 
美しい田畑を創造し

誰もが母なる星とともに
生きることができるのです。


さらにその想いが深まる
ありがたい時をいただきました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

畑編・その➁に続きます。
お楽しみに。

 

 

 



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いのち有る在る 川口由一さん 絵・文

2017年02月18日 | 自然農 川口由一の世界

並ぶ 一ツ 一ツ
空間 在る

有る 在る
時 間 在る

赤い 丸い リンゴ
いのち 有る 在る

28.4.12
 

 

宇宙いのちは
同じものを生み造らず

過去においても
今においても
明日においても・・・
決して。

完全絶妙
過不足無し。

28.4.24 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回は、川口由一さんのスケッチブックより、
りんごと野の花の 絵と文を掲載させていただきました。
いのち有る在る、赤いリンゴ、
空間にしっかりと体(たい)をあらわし、
そして情緒ゆたかに愉しげに・・、
かわいいお花の絵も春の喜びが伝わってまいります。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

川口さんの絵を拝見していますと、
なんだか私もリンゴを描いてみたくなりました。

りんごとクレヨン、真っ白い紙・・
静かに見つめる時間・・・
美しいりんご・・、
さらに愛おしく一体を感じながら、
なお 静かに見つめあう・・。
・・・三枚描いてみました。
並べてみると一枚目に一番気持ちが入っていました。
描くには時が必要なんですね。 
集中した時の連続に慣れていないのだなぁ~、
と感じます。

いつだったか写真を写す時の状態を
川口さんとお話ししたことがあります。

『私が写したいな、と思う時は、
目の前のものがすごく美しく見えていて、

愛おしく感じていて・・・、

そして自然に集中しながら
心が高まり一体になっています。

まわりの空間に静けさがおとずれ、
自分の存在もしっかりと感じていて、

愛の感覚にあふれています。
喜びの中でその出会いを極めている、
そのようなかんじなのです。
』・・と。

絵を描く時にもそうあれたら、
幸せでしょうね。

八木真由美

 


 

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寒きを好んで花ひらくスイセン 愛おしきかな 川口由一さん 絵・文

2017年02月10日 | 自然農 川口由一の世界

寒きを好んで花ひらくスイセン
愛おしきかな

寒い気の中 清浄の笑顔
濃密な香り 美しき姿

やわき情緒 静なる営み

川口由一 絵・文 
H27 12.17 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 二月、寒風吹きすさぶなか、
心なごませてくれる花たち、
梅、スイセン、すみれ、・・・
春はもうすぐ、と歌っているようです。

今日は川口さんのスケッチブックより、
スイセンのお花を掲載させていただきました。
寒い冬に 明るく清らかに咲くお花・・。
愛おしい想いが 絵と文から伝わってまいります。
 

八木真由美
 

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川口由一さんご講話 今を生きる 今を全うする 芸術のお話しより

2017年02月07日 | 自然農 川口由一の世界

    川口由一さんご講話 今を生きる 今を全うする 芸術のお話しより

  時が流れるというのは本体が現す現象ですけれども、それでいて過去現在未来を現す相対界です。また、これらのことは分けることのできないこととして事実としてあります。ところで相対界にとらわれることなく我を見失うことなく絶対界に立って、時の流れも事実としてちゃんと受け止める、そう在ることができたらと思います。流れる時にとらわれることなく絶対界を得ているというのは、境地のことです。実際においては、時が流れているのは事実で、残されている時間も限られていますので、この今を大切にする、今を全うする、この今今今を全うする。一日の時間を費やして全うするのではなく、一瞬一瞬を全うして結果としても一日を全うしている、それが大事です。

 例えば、芸術の世界のことにおいて、一枚の紙に絵を描くにおいても一瞬一瞬を全うした描き方があります。それが最善の結果をもたらします。一瞬一瞬を全うする描き方というのは、その時その時、今日まで生きてきたすべてが含まれていないとね。どうしても執着に落ちてしまうことがありますが、ちょっとしたコツで離れられます。色を作る時は一回勝負でこれと思う色を作る。描く時には、紙の空なるところのこれと思うところにポンと一筆置くね。それで足りるわけで描けているのです。そうでないとだめで、それをしていない場合は曖昧な色を作るわけです。そのうちに本当に思っている色を作るからと言うので曖昧な色を作ると納得が入らなくて、色を重ねるうちに濁ってくる、執着が入ってくるのです。真の答えを出す、一筆置く時にもここしかないと思うところにこれしかないものを置く、線も一回きり、そこに色をそろえる時も一回、濃淡はつけず一回きり、下書きはしません。それの積み重ねで、その時その時を全うしたものになっていきます。無駄をしない、先送りにしない、そういうことが大切ですね。

※川口さんの著書・自然農にいのち宿りてのご本の挿絵は、奥様の洋子さんが描かれたものです。川口さんの説き示されておられるお話しを実際に具現化され美しい彩で添えておられます。
 

       

 
 ところで、僕はアルバイトで花を生ける仕事を二年ばかりしたことがあります。与えられているテーブルのどこに壷を置くのか一瞬で決め、その壷のところにまず花を一本入れる時もここしかないところに入れる、五本は五本で納得のいくところにさらに豊かに納める。そういう在り方が大切です。一つ一つにおいて、人生全体においてもそれが大事です。それをするには、集中しないといけないとか厳しくあらねばいけないとか大変に思うのですが、実は最も生きやすい在り方です。自分を曖昧にしないので厳しくなりますが、それが最も生きやすいのです。常に納得しており、思い残すことがなくて満たされ、足るを知っているわけです。成長のめざすべきところは絶対界に立つと同時に、その時その時を部分部分においても同時に全うしている、そういう在り方が大切ですね。最もいい答えを出すことで真に経済的で能率的で仕上がりがうまくいきます。  

お話し 川口由一 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『真由美さん、絵、描いてるか~。』と、時おりはずんだお声で尋ねてくださる川口さん。『絵は難しいです。対象物を美しいと感じてしっかりハートで受け取れても、描き終えるまで集中が続かないです。技術もないので。』『そうか、慣れてないんやね、一度、絵三昧してみたらいいよ。』『絵三昧ですか・・。』私は心にふれる瞬間をカメラでとらえるのが好きなこともありスケッチブックを開くのは本当に稀なのですが、具体的かつ普遍的なお話に「これだ。」と嬉しくなりました。ご講話の文字起こしは、川口さんと楽しく言葉を交わしながらさせていただきました。八木真由美

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先人の智恵、人類の全歴史を受け取る 川口由一

2017年01月08日 | 自然農 川口由一の世界

  『先人の智恵、人類の全歴史を受け取る』 
 

 百年前後の一人の一生で極められるものはごくわずかです。すべてにおいて、過去の人々の歴史の上に立っての今であり、過去の人々の智恵と経験の全歴史を受け取り、極め明らかにしてきたものを糧としての今日を生きる者の成長があります。それはすべての人にとって共通する基本の育ち方、生き方、在り方であり、そのことによって、親を超え、先人を超えて人類は成長いたすものです。身近なところでは、両親祖父母から、あるいは身を置いている集団から、あるいは活字に残されている書物から過去に生きた人類の智恵をもらって、豊かに育ってゆきます。

 成長の過程における真に必要とするものを、素直に誠実に謙虚に読み取り汲み取り、我が血肉とし、成長をなしてゆかねばなりません。智恵をもらい、授かるに必要な時間は与えられています。百年前後の時間を与えられているのですから、成長するに不足することはありません。一途に私のものにしてゆくことが大切です。そうして私の人生において、さらに私を生きないといけません。今を生きている人すべて、人類がかつて経験していなかった未知の世界を生きています。宇宙生命界自然界においても、同じく今までなかったところです。さらに明日は今までなかった新たな状況になり、常に刻々新た新たです。自然界においても、一人ひとりにおいても、人類全体においても常に新たなところであり、未知の今であります。人類は、生死に巡りながら歴史を重ねて今日に至り、明日また新たな人類の歴史を重ねます。

 未知にして未経験の今を生きるに、過去のものをすべて手中にしておかないと、同じ間違いを繰り返し、すでに明らかになっているところを、私の大切な時間を投入して、無駄な時を過ごすことになります。先人の過ちにも気づき、悟りとし、過ちは繰り返すことなきよう育たねばなりません。過去のいのちよりもさらに成長しないといけません。成長することによって、人類は人類の不幸から救われてゆきます。一人ひとりが成長することによって人間社会はよりよい社会に成長してゆきます。

 この今は過去の続きで、人類の始まりからの営みを知っているいのちの続きです。誕生した時に、人類の歴史がすべて刻み込まれています。あるいは人類を生むそれ以前のいのちの歴史が刻まれ、宇宙の全歴史が刻まれた続きの新たないのちの誕生です。過去のすべてを宿し、受け取り、引き継ぎ、一人ひとりがそれぞれの人生を同時に生きています。先人の智恵を受け取り、私は私の人生を生きなければなりません。 

新しい年のはじまりに、川口由一・著「自然農にいのち宿りて」より抜粋・掲載させていただきました。八木 

 

         

                   絵 川口由一さん

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川口由一さんの絵画にふれて 秋深まりて冬仕たくする頃に・・。 

2016年11月28日 | 自然農 川口由一の世界

秋深む早朝 新生の気を受けて冬仕たく・・・。 
快晴つづく H 27.10.27

突然の寒波寒々 氷雨痛々 
寒風体中に入りて 温もりを持ち去る。
なお温もり残りて 今日も生きる。

寒波 紅の色を生み
寒風 ひとまずの死へと運ぶ。

死に行く音に
美しき情緒の調べを添える。

死に行く前の静寂の色姿 
綾に現わし発して
宇宙 色どる。

H 27.11.27 

 

夫々のいのちの営み。
新生、収斂、結実、絶妙。
H 27.12.3 秋ジャガ「アンデス」 

新生の太陽 東方より登りて今日も明ける。H 27.12.2 (三輪山)

新生の太陽 天上に登り往くとき
大地の気 一体となりて登り往く。
大地に生きるいのち達 
相応じて新生の気を発し放つ。
現わす色どり やわきぬくもり含みて
地上は楽園。 

 

 

清浄なり 結実への情緒
死に往く色どり 豊かなり 美しきなり
H 27.12.15 

ぬくもりとどけられることのありがたきこと。
冬の訪れ。 H 27.12.1 

 

 

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秋の色 「生かされるいのち達 生きて全う 生き通して成熟。」  

2016年09月18日 | 自然農 川口由一の世界

自然農実践家の川口由一さんのスケッチブックより、
秋色の美しい絵を数枚、掲載させていただきます。 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 





生かされる いのち達
生きて 全う
生き通して 成熟。
生かされ 生きて
刻々眠りへ 終りへ
死え  滅死え。
生じ滅し生じ
新 新 変化 変化。


 

大いなるかな 
いのちの営み
時空に営み 
姿 形 色を
現わし続くこの世界 
春から夏 そして
秋、やがて少しづつ冬の訪れ
天地の恵み受け
稲の自然乾燥。 


 

宇宙が生み 生かし 死なせ
果林 自から生き 自から死ぬ
親が生み
「自から生きる果林 
いのちからの確かな存在」 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

絵 文章 川口由一さん

 

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静寂に 白澄みて香り 緑開き放つ   

2016年08月21日 | 自然農 川口由一の世界

昨日に続き・・
川口由一さんのスケッチブックより、
自然農田畑にて、お庭にて描かれました
三枚の絵を掲載させていただきます。



静寂に
白澄みて香り
緑開き放つ  
2016.6.4

 


生まれ出づるいのち 
生きねばならず 
やがて 
老いねばならず 
死なねばならず・・・・ 。
無辺無窮の宇宙に
いのち誕生 無目的に。
大樹に寄りて
生きる姿 に、動きに・・・
悲哀みる。


 

黙々 黙々 静々
「大根 死に仕度」
花咲き いのち宿して
育てきり
親死に行く 
2016.6.12




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川口由一さん 暮らしの中にある芸術

2016年08月20日 | 自然農 川口由一の世界

自然農実践家の川口由一さんは、今年77歳です。
昨年より、ふたたび絵を描きはじめられ、
今では日々の楽しみとされておられるそうです。

今回は、川口さんのスケッチブックより、
スモモ、ウメ、ビワを掲載させていただきます。 


スモモ 熟し行く 2016.6.23
 

梅の実 落ちて並ぶ
白き器に 青きと 熟きと  2016.6.6


 
山ビワ熟して 青き器に入る 2016.6.9

スモモ ウメ ビワ
いずれも自然農の畑で育った
すこやかな果実です。

そのいのちのかがやきが
やさしい彩で表わされており
拝見していますと、
初夏の甘いかおりにつつまれるようです。

暮らしの中にある芸術・・・、
すてきですね。

川口さんの芸術のお話しはこちらに掲載させていただいてます。

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川口由一さん 自然農畑・夏 2016年7月 その2

2016年08月06日 | 自然農 川口由一の世界

その1から続きます。
夏の夕暮れ、自然農実践家・川口由一さんの畑を見学させていただきました。



果樹・花木・野菜・・・・自然のめぐみが畑全体に・・。



風にゆれるアスパラ、とうもろこし・・。



どちらを向いても木々花々作物が、
のびのびといのちを輝かせています。





さつまいもの畝の前で、お話しくださる川口さん。



温床で苗を育てられた「さつまいも」、元気に育っています。



こぼれ種で大きくなった紫蘇も健やかです。 



風にゆれる人参の種、とてもきれいですね。
ファンタジーの世界にいざなわれるようです。




種の採取をされる川口さん。

人参のお花はうっとりするほどきれいですが、
種もとっても可愛くてすてきです。

畑の一角にはムクゲのお花が咲いていました。
森のような、花園のような畑、
憧れの気持ちがふますますふくらみます。



空芯菜↑、にがうり、とろろ芋、インゲン、ピーナッツ↓、
春蒔きの人参などは、直播きだそうです。



足元の可愛いまあるい葉っぱは、ピーナッツです。 ↑



こちらは、つるありインゲン ↑



そしてミニトマト。 ↑ 美味しそうです。
「よく熟れているのをどうぞ。」とおっしゃっていただき、
一粒、二粒、三粒、といただきました。

 

もぎたてトマト、美味しいです~。



森と花園、果実、お野菜、
恵み豊かな自然農ガーデン、
これから毎日夢見ることでしょう。

 

この素晴らしい恵みをいただくことのできる人に育つには、
自然に対して「謙虚」であることが何より大切とおっしゃいます。
そして、いのちの理が観えてくる、本当の智恵が呼び覚まされる、
さらには、融通無碍に軽やかに、作物の立場に立ち、
適期的確な作業ができるのだそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今回も、心身ともに癒され、
言葉を超えて感じる体験をいただきました。
ありがとうございました。


最後まで、お読みいただきましてありがとうございます。
八木真由美 

田畑編・その1はこちらからご覧いただけます。

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川口由一さん 自然農田畑・夏 2016年7月 その1

2016年08月03日 | 自然農 川口由一の世界

自然農実践家の川口由一さんをお訪ねいたしました。
田んぼの入り口には、粟・きび・とうきびが すくすく。
しばらく見入ってしまうほどきれいです。

「葉のみどりも穂もきれいでしょう。そして茎もつよいのです。
僕はその美しい姿が好きで、今年、ふたたび栽培することにしました。
豊かな恵みをもたらせてくれますね。」 と言われる川口さん。
自然農をはじめられた頃には、いずれも育てておられたそうです。
 

川口さんがご覧になられているのは「ささげ」です。
そして畔の足元には小豆の種を降ろされています。
 



ゆったりとした幅の畝にはカボチャです。
のびのびとツルをはわせ、実をつけていました。
以前にお米を栽培されていた畝をそのまま使われているそうです。 

 

絶妙な草刈、心地良さそうですね。
「ツルを伸ばしてゆく先を刈ってゆくのですよ。そして全体にね。」 とのこと。 
私は今年カボチャが一面の秋桜の中で姿が見えなくなったので、
このすてきなイメージをしっかり感じさせていただきました。 

カボチャのゆったりとした姿に感動し、
さらに里芋の豊かな姿に魅せられました。
自然農の里芋は全然土臭くありません。
味がしっかりとしていてまろやかなのです。
その存在を深く感じていると、
からだの奥からふんわりとした安心感に包まれてきました。


ピーマン、しし唐、バシル、ナス、唐辛子なども、健やかに成長中でした。

 

今年はお野菜の苗を「簡易温床」で育てられたそうです。
下写真の右端にあるのが温床です。
さつまいも、なす、ピーマン、唐辛子、ししとう、かぼちゃ、
バシル、ズッキーニ、トマト類、地這いきゅうり、等々。 

そして、またまた、ため息がでるほどうっとり・・、スイカです。

 

自然農のお野菜は健やかで姿も美しいです。

下のお写真の中央は、ゴマです。
直播き(左)されたものを、右側に移植されていました。
 

ゴマ、元気がいいですね。


 

そして、7月の水田です。 7/21  
たっぷりと水の入った田んぼは清々しく気持ちがいいですね。
古代米の黒米が伸びやかに分けつしています。(写真手前)
夏草刈も一回目を終えられて、稲の成長も素晴らしかったです。

 

三輪山を背に 田んぼの畦でお話しくださる川口さん。
「田んぼの草刈が続くこの時期は、
汗をたくさんかくので少し痩せていますが・・。」
と言われていましたが、お元気そうで良かったです。

 

田んぼの前で、写していただきました。

 

多くのいのちが生命活動をしている自然農の田んぼは、豊穣の舞台。

 

大豆が並ぶ畦。 何もかも美しく、豊かです。

 

川口さん、夕暮れのひと時、ありがとうございました。
五感でたっぷり感じ、学び、お話しをきかせていただき、
自然界とともに生きる喜びに心が美しく満たされました。

 

ご覧いただきましてありがとうございます。
後日、その2、畑編を掲載させていただきます。
お楽しみに。 八木真由美


  

「川口さんの田畑 2016年7月 その1」
画像フォルダーを添付してみました。
画面を大きくしてご覧いただけます。 

 

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川口由一さん 芸術を語る 『絵を描く時の在りかた』

2016年07月24日 | 自然農 川口由一の世界

奈良三輪山のふもとに 

自然農実践家の川口由一さんの田畑があります。

お米 お野菜 果樹 草花 

四季折々 訪れるたび・・・・・

美しいいのちの彩が

気持ちを豊かにしてくれます。

 

 

「田畑にスケッチブックを持って行き、

作業の合間に描くこともあるのですよ。」

とおっしゃる川口さん。

 

今回は川口さんの絵とお話しをご紹介させていただきます。

 

                   

『絵を描く時の在りかた 個々別々であり一体』 

 外の世界も秋、僕のいのちのも秋、そしてズッキーニのいのちも秋になっています。このツルのところが黄色がかっています。ところがまだ幼い少年時代のズッキーニが実を結んでいて、ああ、いいなぁと思いました。なお生きている間は、次のいのちをつくる営みを休まずに営んでいるんだなってね。その小さなズッキーニは秋なのに新鮮なのです。その初々しさに心ひかれて、それがものすごく綺麗に見えたので、ここにとどめたいなと思い座って描きはじめたのですけれども。

 ところでズッキーニの綺麗さに焦点があっている時は、ズッキーニはズッキーニで僕は僕で、それでいて隔たりなくその美しさが見えているのです。それをそのまま一枚の紙にとどめることができたらいいわけです。そうしたらいつ見てもその時のことが思い浮かび、ズッキーニの新鮮さのことが見えてくるのです。

 描く時は、ズッキーニはズッキーニ、僕は僕、個々別々でありながら同時に一体である境地で紙の上に表現出来たらいいわけですが、なかなか難しいのです。でも、この時はズッキーニの若々しさに心ひかれていますので、その若々しさを失わないようにとの想いで緑一色で新鮮さをあらわしてみました。茎の方は少し秋の気配があり黄色、茶色を帯びていますがシンプルに描いてみました。

そして「なお輝くズッキーニ」という言葉を描いてから入れています。秋の終わろうとしている時に、なお若きいのちの芽を結びつつズッキーニの本体はやがて終わりに至るのだな、これは完全ないのちには育たないな、完全ないのちに育つにはズッキーニの中に次の子孫の種を完全に結んで一生が終わるのですが、そこまでは生きられないな、でも生きている間は生きつくすのだな、と。それはズッキーニの新鮮さに感動して描こうとしたこととはちょっと別に僕の分別ですけれど。

 

                             ズッキーニ  H 27.11.12

  ただ、ちょっとこの絵は僕の方へ引っ張り過ぎているのだなとも思うのです。このズッキーニとのあいだに空間が足りていないのです。一体で在りながら別々も極めている澄んだ状態でズッキーニを描けたらいいのですが、そうすると少し向こうにいってしまう。別になると淋しさをも覚えて親しみが薄くなるゆえに自分の方に引っ張り過ぎたのですね。けれども若々しくて新鮮なズッキーニを前に複雑でなくシンプルにズッキーニに添って描いています。この時の僕はその存在に確かさを覚えながら、初々しい状態で楽しく描いています。愛おしい思いで愛おしく描けるのは本当に楽しい。   

 

                                            タンポポ H 28.4.24

 タンポポの絵は、自分の方へ引っ張り過ぎてなくて、空間がある、澄んでいるでしょう。茎も葉も花も澄んでいるところに澄んだ状態でとどめられているのですね。一体でありながら別々も極められている。それゆえに別を感じる、ちょっと淋しいのです。でも、彩りや優しさも描けています。小さな草花ですので目の中に入るのです。空や広がる雲や梅雨の気配等々の場合は、姿・形は定まらず常に揺らいでいますし、アウトラインがない。目の中に入れて観ることが出来ないですものね。 

 

                                             ムラサキツユクサ H 28.5.6

 ムラサキツユクサは生命力があるので、圧倒されないようにしながら、その強さを描いています。「黙して放解」というのは、黙して語らず解き放つという、そういう意味なんですけれど、露草は逞しく露草を生きて自由。我を語ることなく生きています。

 

絵・・川口さんのスケッチブックより

ズッキーニ

タンポポ

ムラサキツユクサ

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お話し 川口由一さん

インタビュー 八木真由美

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