Life in Japan blog (旧 サッカー評 by ぷりりん)

日本に暮らす昭和生まれの猫ぷりりんの、そこはかとない時事放談と日記です。政治経済から科学、サッカー、手芸まで

むなしい村上ファンド事件

2006年06月08日 21時46分35秒 | Weblog
村上さんが逮捕されたる前のマスコミ報道は、なんか権力の怖さを感じました。阪神への援軍みたいな報道がされ、村上さんが記者会見(賢い方ですね)され、逮捕になった。その後も、検察さんのリーク情報が流れてる。まだ悪いことをしたかどうかはわからないけれど、(一個人としては、いいこととは思ってないです)アンフェアな気がします。



ここぞと叩くのも、なんか、むなしい。あれだけ持ち上げて、むなしい。



労働者-サラリーマンが汗水たらしてつくった会社が、創業者が私財を投じて命を削って、家族を犠牲にして創作した作品である会社が、一時的な利益のために、お金で買われ、すぐに売られる。そこでおこったばさばさと切り捨てられた首は忘れられて。



むなしい。努力や創意なんて、お金持ちの威力の前ではごみと同じだ。



彼らに投資していたかたがたにも、むなしいぜっていいたいです。



むなしいといえば、労働することがもうむなしい。われわれは、ただの、使い捨てライターのように簡単に首がきられるから。そんなことより、お金が最強。

頑張ってもなにもない。女性なんて、結婚すれば妊娠すれば、無価値なライターとして、いじめられて追い出されるだけ。



虚脱感を感じるこのごろです。未来に光がない。先が見えない。こんな世界に子供なんて絶対生みたくない。


愛国心についてのオマージュ

2006年06月07日 00時10分08秒 | 日記
 愛国心について色々騒がれているけれど、社会にうらみがなければ、普通にもてるものだと思う。

 そう思うと、若い世代にはもうもてないのでは、とも思う。愛国心を持てというおやじ世代がつくった社会が、若い世代の将来を奪っている。既得権益を守るだけのおやじ&じいさん世代は、バブルも節操がない下品なじたいだったけれど、それで国を荒廃させ、その後はもってひどいことをして、責任は誰もとらず、若い世代の人生を犠牲にして生きてきた。年金はまるでねずみ講だし、若い社員は過労死している。フリーターにしかなれないから転職もできなかった。

 銀行は小金もちの財産をうまく収奪する。収益マンション購入で失敗したから、個人年金、投資信託。土地担保ローン、保証人はご家族でどうぞ。銀行ATMでもコンビニでも、通帳残高0でもお金はでてきます。

 家族離散、地域の商店街破綻。でも、不動産ファンドが投資するショッピングモールは大もうけ。一家心中と優雅なスローライフ。


 輝かしい日本の社会、愛すべきわが国。どこの国だって矛盾だらけさ、しかたないじゃないかって、年収700万円の市役所事務職員が午後5時半に通勤電車の中でいっていた。


 住宅ローンがあるから、誰にもにらまれないよう、だまって生きていこう。

首根っこはしっかり、おさえられているのさ。


そんなおやじたちより、じじいたちより、私たちの世代のほうがよっぽど日本を愛しているよ。あんたたちにこそ、愛国心もてないものかい?って聞いてみたいよ。

 夜の9時、塾帰りの中学生がいっていた。

ワールドカップとジャーナリズム

2006年06月06日 23時43分45秒 | サッカー評論
 ワールドカップ開催が迫り、ギャグセンスのあふれたスポーツ新聞のみだしが踊ります。うけのいい題名をつけているのですが、井戸端会議のいじわるおばさんが好きそうな題名もあり、なかなか人間心理の原始的な側面をつくプロだなぁと関心することしきりです。



 選手に物語性をつけようとするのは、一番わかりやすい報道かもしれないのですが、その真実性はかなりうたがわしく感じられます。選手に近しいジャーナリストのかたのお話などは興味がそそられますが、やはり近しくなればなったで色づけがはいるのですから、近しいかたがたの報道は鵜呑みにはできないです。

太鼓もち的でジャーナリズムとは異なる姿勢の方もまたいるようで、不快にさえ感じられます。



 スポーツジャーナリズムは、対象から得られた情報を記録する記録係ではないと思うのですが、そのような記録のパッチワークで対象者を持ち上げてしまうストーリーが作られています。本当に私たちが読みたいのは、その言葉や事象に隠された対象者の本意であるというのに。



 もっと読みたいのは、その取材とは別に、その人物の本当の実力であり、功績であり、失敗であり、その分析であります。



 そのようなジャーナリストたちによって、ある一部の選手が不当に持ち上げられるのはチームにとって不幸であるし、そのような状況が続く限り本当に観なくてはいけないチーム有機的なからみには光はあたらず、反対にチームから有機的な連携を奪う方向へ選手の心を動かしてしまうのではないでしょうか。



 今の日本代表はそんな現象の写し鏡のようです。

村上ファンドのニュース

2006年06月06日 17時33分03秒 | 日記
村上ファンドがつかまってしまいました。ホリエモンさんがテレビ局の買収で動いていたとき、つるんでいただろうになんにもないのかぁと不思議だったのですが、やっぱりつかまってしまいました。

村上さんは男性としての魅力には少しかけるのかもしれないですが、ものすごい才能のある方なので、もっと違う形で活躍されたらよかったのに、と思います。
村上さんが、お金儲けは悪いことですか、とおっしゃっていましたが、そうではない、という考え方は意図的に無視されているのでしょう。村上さんが嫌いではないのに。

株を買って、投資して、その会社の本業を改善して、利益をあげ、配当をあげていくというのが、私たちの理想のファンド像です。でも、村上さんがされていらしたのは,本業の継続的な発展のための投資ではなく、一時的に資産売却や合併などで利益をあげ、利益より大きな配当とともに売り抜けるという手法で、それは購入した企業を疲弊させて、ファンドだけが儲かる手法にしか世間には見えなかった。阪神に対しても、狙いは阪神が抱えていた優良不動産であり、本体ではなかったと思います。

 購入した企業の社員が困惑しない方法であれば、こんなに嫌がられなかったと思うし、集まってくるお金がどうも、日本の企業人につらい思いをさせて外国人の方々を儲けさせているような構図も垣間見えて、反感をかったのもあると思います。

資本家と労働者の対決の異型版にも思えます。

いわゆる新興勢力の方々は、その狭い交流の中で、外資とつるんでたくみに組んで (踊らされて?) 日本企業を痛めつけて稼いでいるようにしかみえないです。そうじゃないよって言われても、素人には、そう思えるのです。そうじゃないのにそう思われるのなら、とてもへただなと思います。

前から思っていたけれど、こんなのちっともかっこうよくない。金融の世界はわからないけれど、バブル以降、お金にまつわる業界の方々は、本当に誇りをうしなってしまって、かわいそうだと思う。あれは第二の敗戦であり、いまもその残りの残骸をむしゃむしゃ食べているお金の怪獣が日本をめそめそと滅ぼそうとしているように私には思えます。