Life in Japan blog (旧 サッカー評 by ぷりりん)

日本に暮らす昭和生まれの猫ぷりりんの、そこはかとない時事放談と日記です。政治経済から科学、サッカー、手芸まで

■ミラン対デポルティーボ 2003-2004UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝 2004/3

2004年03月24日 12時28分22秒 | サッカー観戦
UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝
ミラン対デポルティーボ イタリア:ミラノ

ミランはこのシーズン調子が一定で良く、対してデポルはリーグ戦ではかんばしくない、といってもWOWOWのおかげでなかなか観戦できない。腹だたしい限り。アンチェロッティ監督のミランという横綱に対して、イルレタ監督のデポルがどのような戦略で来るのか、先日ユベントスを破っているだけに楽しみにしていた。

前半、あまりにも試合内容が面白すぎて、戦術へったくれなど考えている間もなかった。
ミランの鉄壁の守備をサイド攻撃で突破、そして、フィジカル的にはより強いあたりをするのですばやいボール回しにて攻撃を仕掛けていき、先制一点。対してミランは、デポルのディフェンスラインの裏をついてくる攻撃に徹していた。

しかし、デポルのディフェンスは強固ではないとしても、その手の攻撃はリーガ経験から手馴れていて、ぎりぎり一歩手前で防いだ。

ミランのマルディーニという世界一のディフェンダーにドリブルをするのは得策ではないと考えられたのか、トリスタンは後半終盤まで出番がなかった。

マルディーニの素晴らしさ。攻撃的守備の披露。感嘆した。息を呑む展開だった。

後半、アンチェロッティが出る。攻撃も選手達の個人技を駆使する突破に切り替える。このことと、デポルのディフェンスが非常に下がってしまったことで、なんと4失点してしまう。

デポルの選手は精神的に追い詰められたか、攻撃でもその後効果的な展開を見出せなかった。さすがミラン、守備に回れば、それを崩すことは容易ではない。

守備文化を持つイタリアのサッカーは美しい。デポルもイタリアに対抗するのなら、中盤での潰しをしてくれる選手がほしいところ。その上ブラジル人を抱えるミランは、攻撃においても楽しそうだ。

ミランは手堅いけれど、ホームのデポルは相当手ごわいと思う。このままイルレタ監督が引き下がりはしない。

結果 ミラン4-1デポル