Life in Japan blog (旧 サッカー評 by ぷりりん)

日本に暮らす昭和生まれの猫ぷりりんの、そこはかとない時事放談と日記です。政治経済から科学、サッカー、手芸まで

ワールドカップとジャーナリズム

2006年06月06日 23時43分45秒 | サッカー評論
 ワールドカップ開催が迫り、ギャグセンスのあふれたスポーツ新聞のみだしが踊ります。うけのいい題名をつけているのですが、井戸端会議のいじわるおばさんが好きそうな題名もあり、なかなか人間心理の原始的な側面をつくプロだなぁと関心することしきりです。



 選手に物語性をつけようとするのは、一番わかりやすい報道かもしれないのですが、その真実性はかなりうたがわしく感じられます。選手に近しいジャーナリストのかたのお話などは興味がそそられますが、やはり近しくなればなったで色づけがはいるのですから、近しいかたがたの報道は鵜呑みにはできないです。

太鼓もち的でジャーナリズムとは異なる姿勢の方もまたいるようで、不快にさえ感じられます。



 スポーツジャーナリズムは、対象から得られた情報を記録する記録係ではないと思うのですが、そのような記録のパッチワークで対象者を持ち上げてしまうストーリーが作られています。本当に私たちが読みたいのは、その言葉や事象に隠された対象者の本意であるというのに。



 もっと読みたいのは、その取材とは別に、その人物の本当の実力であり、功績であり、失敗であり、その分析であります。



 そのようなジャーナリストたちによって、ある一部の選手が不当に持ち上げられるのはチームにとって不幸であるし、そのような状況が続く限り本当に観なくてはいけないチーム有機的なからみには光はあたらず、反対にチームから有機的な連携を奪う方向へ選手の心を動かしてしまうのではないでしょうか。



 今の日本代表はそんな現象の写し鏡のようです。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。