Life in Japan blog (旧 サッカー評 by ぷりりん)

日本に暮らす昭和生まれの猫ぷりりんの、そこはかとない時事放談と日記です。政治経済から科学、サッカー、手芸まで

オシム監督への不可解な批判

2006年09月10日 10時55分15秒 | Weblog
オシム氏が日本代表監督になられて1ヶ月ほど、連日の報道の加熱はものすごいものがあります。

それなのに、代表チームの練習時間はすずめの涙で、Jリーグは8月ということも忘れて超過密日程、選手は過労死との戦いです。

そんな状態で1敗しただけで、期待はずれだの、試合後の会見はいいわけだの、サッカーを普段はあまり愛好していない薄いファン層とマスコミからの不当な批判、恥ずかしいばかりの状態です。

オシム氏が監督になったからといって、そんなに強くはならない。みんなたぶんそこをとても勘違いしていると思う。彼は、魔法使いではない。

選手の実力も、谷間の世代といわれている世代は、そんなに突出した特長を持っている選手は確かに少ない。だからオシム氏でも限界はあるし、予選突破不可能もありえます。十分ありえます。その覚悟はいる。

中村俊輔くんや小笠原君、小野君待望論もあるけれども、彼らのプレーの質が今のオシムのサッカーにあわないのだとしたら、彼らの実力がどれほどすばらしいものであっても呼ばれないのはしかたがないことで、それで彼らが卑屈になるなんてばかげている。反対に、彼らがオシムが望むプレーを披露できれば、呼ばれる可能性はある。(でも、できたら、後進に道を譲っていただきたい。)

オシム氏は経験が豊富にあるので、監督としてはこれ以上ない人選だと思います。
セルジオ越後氏のいうように、いい退職金が手に入ったと思っているかもよっていうのも、万が一そうでも、もう、なんの経験のない人間に監督をされてぼろぼろにされるより何百倍ましです。

サッカーファンがさきの代表に失望・絶望したのは、W杯に負けたことではない。彼らの戦いぶりと、垣間見える、子供っぽい、無視しただのされただの、仕事をする大人として最低条件であるコミニケーションさえとれず、”痛い人”などとチームメートをばかにし、人間としての汚さ、小ささ、矮小さを見事に披露したその醜態にがっかりしたのである。

そんな人間を尊敬できる人、いない。

それを軽々と口からすべらせる、いい年した親父やおばちゃんライターもいる。あー、最低。

もうひとつ最低なのは、オシムのコメントをレポートしながら、そこへ、サッカー協会のむちゃくちゃなスケジューリングを批判しないで、チームが未熟と切って捨てたライター。この世論先導型ライターは、戦争を起こすタイプのライターである。この人は、選手への愛情は、ない。その綺麗な顔の親しげな笑いの下には、恐ろしい正体が隠されている。

2 コメント

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Unknown (cacao)
2006-09-11 00:38:16
Unknown
はじめまして。
ドイツでの出来事を見る(聞く)たびに、残念で悔しいような気持ちが湧きあがってきます。同じような思いを書かれていらしゃったので、思わずコメントさせてもらいました。
オシム監督の健康が心配ですが、精力的に動き回っているようですね。
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Unknown (pririn)
2006-09-12 18:20:04
ありがとうございます
オシム監督は、プロらしい仕事をされていらっしやいますが、それが理解されないのが悲しいです。
会長が悪いとか、単純化するつもりはないのですが、もう少し考えていただきたかった。

同じような思いをされている方がいて、うれいかなしです。
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