Life in Japan blog (旧 サッカー評 by ぷりりん)

日本に暮らす昭和生まれの猫ぷりりんの、そこはかとない時事放談と日記です。政治経済から科学、サッカー、手芸まで

朝青龍の心を破壊した罪は誰の責任なのだろう

2007年08月08日 00時33分20秒 | 日記
朝青龍が今坂康志医師に急性ストレス障害(急性ストレス反応)と診断されたようだ。四週間以上続くようであれば症状はより深くなり、PTSDも懸念される瀬戸際の状態だ。

・・・・当たり前だろう。これだけテレビやインターネットで見知らぬ人外国の人たちから、よく事情も知らないのに叩かれまくるなんて、強い恐怖と、軟禁状態のまま抹殺されるのではという恐怖を感じるだろう。
これで平気でいろとか、こんなに精神力が弱いやつは横綱にふさわしくないとかいうひとたち、・・・気が狂ってしまわれたのか。

いじめ事件があったら、このコメンテーターたちはいじめで自殺した人に同様の発言をした人たちに向かって、ひどいやつらというのだろう。だが、今、彼らはそれ以上にひどいことをしている。
子供たちは、この大人たちのテレビを使った壮大ないじめを見て、今まさにお手本にしている。

"気に食わないと思っていたやつがちょっとへまをやったら、完膚なきまで叩き潰せ。
少しの過ちも許すな。根拠はあやふやでいい。つけこめ!それどころか、水に落ちた羊は叩きつぶして沈めてしまえ。
相手が抑うつ?自分で巻いた種だろう。てめぇなんざやめちまえ。自殺してもしったこっちゃねぇ、お前の態度が生意気だったからだ。反省しろ。二度と学校へくるな。"こういうメッセージが画面から流れて人間の原始的な破壊衝動を心の底でかきたてている。


朝青龍がなにをした?仮病の証拠はなにもない。それどころか、腰の疲労骨折は半分以上の人に痛みはないのは前日の日記で書いた。草サッカーなら普通にできる。患者によってはプロサッカーを無自覚のままやってしまう人もいる。草サッカーやったビデオは仮病の証拠にならない。

ましてや、場所があった中京地方のちゃんとした病院の、日本脊椎脊髄病学会指導医の先生の診断書が嘘だという証拠はどこにあるのだろう。先生に対する侮辱にはあたらないのだろうか。

ますますわからない。じゃあマスコミやテレビコメンテーターは朝青龍のなにに怒って、テレビ裁判で即決で彼の人生と精神粉砕の実刑をくだし実行したんだろう?
いったいなにに怒って、彼の人格攻撃をしていらっしゃるんですか?昔まげを握って相手を倒したから?昔、無礼なおこないをしたから?そういう人物に対しては、確たる証拠もなしに、テレビで集団リンチぼこぼこ状態にしてもいいというのなら、恐ろしくてこの国に住めないし、テレビはスカパーだけにする。

民放の視聴時間が減っている理由をゲームや携帯電話のせいにばかりしているけれど、私は違う。最近プラズマを購入して、ハイビジョンの美しい風景の番組やドキュメンタリーを見るようになった。映像の美しさは心を癒す。

それに正直、失礼をかえりみず苦言を呈せば・・・「程度が低い」

テレビタレントが評論家のようにコメントをする報道はもうかなり古く危険で、ありえないのではないだろうか。他国でもこのような番組を朝から垂れ流しているのだろうか。
たとえば、みのもんたさんは一生懸命かもしれないが、彼にいつも正しいずば!をやれというほうが無理難題だ。彼は神様でもプロのジャーナリストでもなく、超一流のエンターテナーであるだけだ。

そういう番組は深夜だけでいい。お昼間に、事実関係をまったく調査していない人間が、発言する対象に対してまったく予備知識のない人間が、映像やマスコミが今までの歴史でどれだけ罪深い行為をおこなってしまったのかという事実も知らずその責任の重さを自覚しないままに、その罪深い行為を無邪気に再現してしまっているのは、なにも学ばない愚かな行為だ。

正直、あるある大辞典以外のそういう要素のほうが、ずいぶん問題だと思う。あるある大辞典はあまりのありえなさに笑えたけれど、無知や誤解からくる人格攻撃は笑えないのです。

コメンテーターのみなさんは、相撲の決まり手、何パーセントであてられますか。相撲をテレビで見ていたら、子供でも覚えます。試してみてください。あなたたちがいままでどれだけ相撲に興味があったのか、私は知りたい。