和州独案内あるいは野菜大全

第一回奈良観光ソムリエであり、野菜のソムリエ(笑)でもある者の備忘録のようなもの。文章力をつける為の練習帳に

大風の日

2010年12月25日 | Weblog
 まだ本年はあと少し残っていますが、12月3日は恐らく今年一番の強風が吹き荒れた日になったと思います。流石にもうこれは胃が痛くなるレベルではなく、足が震える程でした。と思ったらこのクリスマス寒波から年末まで相当荒れた天気が続きそうな感じです。ただ、それでも3日の風は頭一つ抜けていたということと、劇的であったためなのだと思います。

 前日の好天は、夜には打って変わって天気が崩れ雨が降り出しました。朝方には雨は上がりましたが、天気予報では低気圧が急速に発達するというので警戒はしていました。ただ、東日本で発達するものがどれ位影響があるのかは良く分からないというのが実際のところで、この時勘違いしたのは既に前線は通過して、それに引っ張られるようにして西風が強まるのだろうと思い込んでいたのです。
 朝6時の段階で14℃というこの時期にはありえないような暖かさも前触れだったのだと思います。南からの湿った空気が吹き込み太陽も顔を覗かせる中暖かい空気の塊が形成されていたのでしょう、それが1時を過ぎた頃に通過したと思われる寒冷前線によって一気に押し上げられ、積乱雲となって暴風と雷雨が襲ってきたのだと思われます。
 季節の変わり目ということでは4、5月頃の前線通過と季節真逆で同じ状態な訳で、ポカポカ陽気の時に寒冷前線が通過する場合は天候が一変してすごい風が吹くものなのは周知の事です。 ただ、この日の強風が他のそれと異なったのは、雑木に付いていた枯葉が一気に宙に舞うという、きっと傍から見ると綺麗な景色だったと思うのですが、もうそれ所ではなくひたすらオロオロとするばかりでした。半時間ほど非常に強い風が続き、ようやく収まってきたので少しほっとして気を抜いていたら、4時頃からまたぞろ風が強まって以降、終日強い風は止むことがありませんでした。

 ハウスの補強もある程度しているので、以前の棟が暴れるような惨状は無かったのですが、精神的にとても疲れた一日でした。ハウスは必要不可欠なものですが、こういうことがあるとどうしても色々考えてしまいます。中には五十棟や百棟近く保有している人も珍しくなく、そういう方々はどんな風に思っているのか聞いてみたいものです。


 ということで、違う日にやった今年一番目のベーコン作りを気分転換に貼っておきます。

安かったのでオガライトを使おうと思ったら、これは薪の代りなんだという事に気付いた。

吊り下げるためのフックを打つ

一時間ほど熱乾燥させ

今回は桜のチップのみで燻してみる

約四時間、ウッドよりもきつく燻されたはず。これで1kだが物足りない感じがする、一塊で1~2キロを三つは余裕で吊るせるので本当はそうする方が効率が良い。

 優劣ではなくこの自家製ベーコンが市販のものと何が違うのかというと、市販のものでは最近は少ないらしいが酷いのは燻液をかけただけのものがあるらしく、一般的には燻製室を通して燻してはいても表面が色づく程度なので最後に加熱殺菌処理をしているようなのです。そうするとベーコンというより塩気のきついハムに近いのではないでしょうか?
 去年は左程思わなかったのですが、シンプルなベーコンエッグの美味しい事と言ったら数日間は舌に記憶が残り、あぁまた食べたいなと思うくらいだったのには驚きました。昨年とは全く逆の評価になった訳で、それはクリームシチューを何度か作ってみると、自家製ベーコンだけがバランスを欠いていて、市販の無塩せきベーコンの方が美味しく感じたことにも言えます。
 焼く、あるいは炒めるまではとても良いのですが、煮込むとなると深く燻して硬く締まったベーコンは合わないのかも知れません。これまではポトフゥがきっと一番美味しいだろうと想像していましたが、考え直さないといけないかもしれません。脂身の状態の良いバラを一時間ほど軽く燻したものと、小振りの栗ジャガ、玉ねぎ、人参にセルリ辺りと一緒に煮込んでみたいものです。
 

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